
私の防災・その516 危険な予兆は膨らんだ擁壁
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元々は娘の子育て中の記録として始めたブログですが、現在は主に障害児(者)家族の防災ブログとなってます
昨日、都内で木造住宅が倒壊、向かい側のマンションに向かって崩れ落ちました。
倒壊した住宅は古い擁壁の上に建っており、どうやら擁壁ごと崩れ落ちたようです。
アップダウンのある地形でマンションとの間の通路から見ても相当高い場所に建っていたとのこと。
リンクのニュース記事にもありますが、
以前から擁壁が膨らんでヒビが入り
水が出ているような状況
だったそうです。
テレビでの報道によれば危険だから通路には立ち入らないようにとの注意喚起もなされていたとか。
2人の居住者の内お一人は外出中でお一人は異変に気付いて直前に逃げて無事だったそうですが、これが就寝中に起きていたら、お二人とも逃げることは難しかったのではないでしょうか。
原型をとどめない程に崩れて瓦礫の山となっている様子はまるで震災の後のようです。
倒壊前の映像を見ると擁壁ギリギリの場所に建っていたようですね。
ですから擁壁が崩れたらそのまま下の通路へ落下してしまったのでしょう。
日本は元々平地が少なく、山を削ったり低地を埋め立てたりして生活の場を確保してきました。
その時に段差部分で活躍するのが土が崩れないようにする擁壁です。
私の実家もアップダウンのある地形で道路よりも一階分くらい高く、道路に面しているところは擁壁で守られています。
ただし、実家の場合は斜面を削って平らにする切土で元々が崩れにくい固い地盤であり、更に擁壁からは離して自宅を建てており、擁壁の水抜パイプも設置し、定期的な点検も欠かしていません。
そうそう、雨の後に水抜パイプから水が流れ出ているのは正常に機能している証拠です。
擁壁内部に水がたまると擁壁にかかる圧力が高まり危険なのです。
お子さんが水抜パイプに石やゴミを詰め込むいたずらをしたりすることがありますが、これは大変危険なので絶対にやめさせるようお願いいたします。
擁壁は頑丈に見えても、永久に保つものではありません。
適切な点検整備をしていない古い擁壁は大きな地震の時はもちろん、今回のように目に見えるきっかけがなくても倒壊する危険が高くなります。
5年前にはマンションの擁壁が崩落して下を歩いていた女子高生が犠牲になる事故が起きたこもを覚えている方も多いのではないでしょうか。
厄介なのが、擁壁も基本的には個人の持ち物であり、管理責任は所有者にあると言うこと。
自分達の生活を脅かす危険な擁壁がすぐ近くにあっても、所有者が手を打たなければいつ崩れてくるかわからない危険と隣り合わせで暮らさなくてはなりません。
現状では擁壁の危険性を知り、そこを避けることが個人で出来最適の対策なのでしょう。
古い擁壁を何とかしたくても様々な事情で手が回らない人もいると思いますので、その辺りをカバーできる仕組みが出来て欲しいですね。
皆さんの生活範囲に危険な擁壁はありますか?
非常時の備えしてくださいね![]()
特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。
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