
私の防災・その430 水のうで逆流防止&簡易トイレ
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元々は娘の子育て中の記録として始めたブログですが、現在は主に障害児(者)家族の防災ブログとなってます
この夏は地震や次々やってくる台風で嫌でも防災意識が高まった方も多いと思います。
そして、今日から一週間は「防災週間」で明日9月1日は「防災の日」です。
「防災の本番は災害が起きる前」と防災の専門家の方がおっしゃっています。
何か災害が起きる度に様々な物が店頭から姿を消し、本当に必要な人が手に入れられない状況になってしまうのは皆さんもご存じですよね。
家具が倒れて下敷きになってから何とかするのではなく、倒れる前に対策をするのが防災の基本です。
日頃からしっかりと備えをしましょう❗
さて、目下対策すべき台風10号は近々暴風域が無くなり低気圧に変わるとの予報が出ていますが、その後も広範囲に雨を降らせる見込みでもあります。
これ迄にも台風から離れた関東でも大雨によりる河川氾濫や土砂災害、そして、内水氾濫による冠水被害が出ています。
ローカルニュースでは見覚えの有る道路が冠水している様子も流れていて、他人事ではないなと気を引き締めています。
自分自身の備忘録兼ねて、内水氾濫の時の対策を纏めてみます。
内水氾濫により住宅の浸水被害が出る時、まず最初に自宅内に水が入ってくるのは玄関でも窓でもなく
下水に繋がっているトイレや排水口です。
キッチンやお風呂、洗濯排水、特に排泄物が混じった汚水が
自宅内に溢れるのは絶対に避けたいですよね
道路が冠水するのは個人の力ではどうにもなりませんが、内水氾濫による下水の逆流は対策することが出来ます。
テレビ等でも紹介されている基本的な対策が「水のう(水嚢)」
を作ってトイレや排水口を塞ぐ方法です。
NHK 防災にわかりやすい解説がありました

詳しくはリンク先を見ていただいた方が良いかと思いますが、簡単に。
①大きなゴミ袋2枚を重ね、袋半分程度の水を入れて「水のう」を作ります。
②「水のう」を排水口の上に置いて塞ぎます。
キッチンシンク、洗面台、浴室、浴槽、洗濯機置場、全ての排水口を塞いでくださいね❗
③トイレの場合はまず汚れ防止にゴミ袋をトイレに被せてから静かに水のうを沈めるように入れて塞ぎます。
「水のう」で対策するタイミングは逆流の兆候が出た時です。
例えば
- 周辺道路が冠水しそうな時
- トイレからボコボコ音がしてきた時
- トイレの水面がいつもに比べて上がっていたり逆に低くなったりした時
- 下水の匂いがしてきた時
等の変化が見られたらすぐに対策をした方が良いですね。
トイレに被せて使う非常用トイレを用意している方は多いと思いますが、そもそもトイレが使えないと役に立ちません。
我が家のはこちらの段ボールを箱形に組み立てて便座を取り付けるタイプの物


一応重量級の旦那が座っても大丈夫



なんですが、こんな記事が出てまして

疑似避難生活を送っていたら段ボール製の簡易トイレが湿気で駄目になったと言う体験談です。
避難生活が長引く可能性を考えると丈夫なプラ製の物が良いかもしれませんね。
トイレは我慢するにも限界がありますし、我慢は体に悪いです。
特に小さなお子さんは我慢するのが難しいですよね。
ちなみに我が家のトイレの備えについてはこちらの記事に纏めてあります

簡易トイレを設置する場所は出来るだけ匂いがこもりにくい場所が良いですね。
そして、例え家族でも
排泄中の姿を見られるのはNO THANK YOU
ですので、
カーテンや間仕切りで区切るか
プライバシーテントなどで
安心して用を足せるスペースを確保するのをお勧めします。
我が家の準備しているプライバシーテント


広げると畳むのがちょっと面倒くさいので収納袋のままの写真ですみません

使わない時は畳んで収納袋に入れると場所も取りませんし持ち運びも簡単です。
屋外で使用する時には付属のペグで固定することができます。
戸建ての場合、季節によっては庭などに設置するのも有りかもしれません。
ちなみに合併浄化槽を使っているご家庭もあると思われます。
浄化槽は1度家庭排水を貯めて浄化してから排水する構造上比較的災害時でも使えることが多いと言われています。
ですが、排水する機構や排水する先にトラブルが起きて排水出来ず、浄化槽が容量一杯になってしまったりしたら逆流しないとは言いきれません。
非常用トイレの備えはしておくに越したことはないと思います。
下水の逆流だけではなく床上浸水を防ぐのにも「水のう」は役に立ちます。
玄関や掃き出し窓
等の水の侵入口になるところ、
意外なところでは
床下収納や点検口
をブルーシートと養生テープ等で覆って隙間を塞ぎ、「水のう」で押さえて浸水を防ぎます。
ダンポール箱等があればそれに入れると扱いやすいし、
きっちりと並べてブルーシート等で包んで堤防のようにするのも効果的です。
我が家は大きな河川の近くに自宅がありますので、河川氾濫したら1階は水没すると考えなければなりません。
2階ですら危ないかもしれない。
そのレベルの浸水を「水のう」で防ぐのは正直言って不可能でしょう。
そもそも河川氾濫した場合、自宅にとどまるのは生命を危険にさらすことになりますから、基本的には河川の水位情報次第でさっさと避難するつもりです。
そうは言っても、内水氾濫による冠水被害程度で済む見込みなら、出来れば自宅の被害を減らしたいのも本音です。
その為にも「水のう」の使い方は覚えておいて損はないと思っています。
今朝も我が家周辺では繰り返し強い雨が降っています。
今日は出来れば延期したくない(延期すると色々と面倒な)用事が入っているので、天気予報アプリ、雨雲レーダー、河川の水位情報などで様子を見ながらどう行動するか考えています。←予約投稿なので朝6時時点
場合によっては非常持ち出しリュックを車に積んで水のうで浸水対策をしてから出掛けようかとも考えています。
刻一刻と変わる状況では最善の対策を見つけ出すのは難しいですが、やれることはやっておこうかなと思っています。
雨が続く地域にお住まいの皆様も充分に注意してお過ごしくださいね。