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「続」親離れさせたくても~住み慣れた地域で
自己紹介&ブログ紹介
先天性の遺伝子疾患と重度知的障害ありの娘(22歳)
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元々は娘の子育て中の記録として始めたブログですが、現在は主に障害児(者)家族の防災ブログとなってます
昨日の記事の続きになります
昨日の記事でも触れましたが、重度知的障害者を受け入れてくれる入居施設は本当に少なくてやむを得ず元々住んでいた場所から遠く離れた施設に入居するケースも多いです。
詳しい記事が出ていました![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
元々住んでいた都内から青森の施設に入居した方の話が載っています。
その中で青森の施設に入居する以前の生活についても触れられていたので、その部分を引用します。
青森に移る以前は、平日は自宅近くのグループホームで過ごし、休日は職員が足りないため自宅に戻る生活を続けていました。
この方のケースもそうですが、グループホームに入居したからと言って24時間365日面倒を見て貰えるとは限りません。
平日の日中は通所施設を利用しているのでグループホームでの支援は夕方帰宅してから翌朝通所施設に送り出すまでが基本になります。
ですが、通所しない週末は日中もくホームで過ごすので支援の手が必要になるのです。
でもその支援に必要な人手を確保できないため家族の元に戻して過ごすことで乗りきっているホームが多々あるのです。
勿論週末くらいはホームではなく家族で過ごしたい場合もありますが、週末をホームで過ごす選択肢がないのはやはり問題があります。
上の記事の方の場合、ご両親の病気や怪我で週末だけとはいえ家族での支援が困難になり、かと言って障害の特性から都内の施設では受け入れを断られて遠く離れた青森県の施設に入居する選択しか出来なかったそうです。
自分達だけでは支えられなくなったから他の人の支援の手に託すわけですが、会いたくなくなったわけではないのですから、遠く離れた場所ではなく、気軽に会いに行ける場所で暮らして欲しいのが親としての本音でしょう。
少なくとも新しい環境に適応できているのか、施設は安心安全な環境なのか、適切な支援が受けられているのか、確信が持てる迄は密に連絡を取り直接会いに行って確認したい。
遠く離れた場所ではそうそう会いには行けませんし、親が高齢になってしまっては物理的経済的体力的に会いに行くこと事態が難しいことも多いでしょう。
親と障害のある子どもを切り離すようなことにはならないで欲しいと思います。
障害者であっても住み慣れた地域で生きていくことを推奨されているにも関わらず、実際には重度知的障害者は家族から地域社会から弾き出されて引き離されてしまっている現実。
そんな現実にようやく国も目を向けてくれる様になったようで、こんな記事も出ていました
一部引用します。
厚生労働省は施設に入所している障害者の地域移行を進めるための調査研究に着手した。重度障害者などに対する専門的支援や看取りなど障害者支援施設の役割も整理する。
国は大規模入居施設から地域で生活するグループホーム等への以降を進めています。
調査項目は以下のようなもの
基本情報(利用者の状況、職員体制など)、利用者の生活環境(日中活動や生活支援の状況など)のほか、医療的ケアを必要とする障害者の受け入れ、強度行動障害者への対応、地域移行支援の支援状況などを聞くことにしている。地域移行した障害者への支援に関する項目も入れた。
この調査は現在入居している人の地域移行の為の調査ではありますが、重度障害者が地域で生活する為に必要な支援を把握できれば、現在家族が必死の思いで支えている施設外で暮らす重度障害者が家族から地域社会へと生活の場を移す地盤作りに役立つと思います。
全ての障害者が閉じられた施設から開かれた地域社会で生きていくと言う理想を机上の空論、絵に描いた餅にしてしまわないで欲しいのです。
まずは障害者の生活の正確な実態を把握して整理して地域社会の一員として生きていくための支援のあり方が見直されていくこと、期待したいと思います。