![](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240122/K10014330461_2401221950_0122200319_01_02.jpg)
私の防災・その392 避難生活の中でも機能を維持する方法を
能登半島地震では高齢者や障害者の支援がかだいになっていますね。
デイケアセンターが使えなくなってリハビリを受けることが出来なくなってしまっているとか。
もえもえもそうですが、きちんと継続したリハビリが出来ないと日常生活を維持するために必要な機能が衰えていきます。
もえもえの場合は肩回りのストレッチや舌訓練頬訓練等を怠ると着替える動作や摂食嚥下がしにくくなります。
歩かない、特に階段の上り下りをしない状況が続くとバランス良く歩行することも下手になっていきます。
衰えるのは早いのに、一度衰えた機能を回復するには時間がかかります。
出来るだけ早くリハビリセンターが復旧することと、リハビリが必要な方のところへ避難生活の中で出来るリハビリの指導が入ってくれることを願います。
上でも少し触れましたが、摂食嚥下機能に課題がある方の場合は尚更注意が必要です。
もえもえも要注意の一人です。
飲み物や食べ物が誤って気管に入ってしまう誤嚥を起こすと肺炎を起こしたり窒息したりして命に関わりかねません。
その人その人の
咀嚼嚥下機能に合わせた適切な食形態で提供する必要がありますし
誤嚥しにくい姿勢で飲食できる様に座位保持椅子とテーブルや特別なものが無ければクッション等で身体を支える工夫、
飲んだり食べたりしやすい食器の工夫も必要です。
もえもえの場合はいつも持ち歩くリュックや非常持ち出しリュックに
- キッチンバサミ
- すり潰し用食器
- とろみ剤
- もえもえ用の柄を太くしたスプーン
等を入れています。
実際に避難する時には更に
- 高口蓋補正の為の口の中にはめて使う補助床
- 充電式小型ミキサー
を入れて持ち出す予定です。
もえもえは今では普通のコップでも飲めますが、以前は上のリンク記事に出ているように
コップを一部カットして鼻が邪魔にならず必要以上に上を向かない工夫をした物
を使っていた時期もあります。
いつも持ち歩く食事セット![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
ここには写っていませんが、個包装の歯みがきナップも入れています。
嚥下機能が衰えると自分自身の唾液で誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。
それを防ぐには口腔ケアが欠かせません。
非常持ち出しリュックにも歯ブラシや口腔ケアグッズを入れておいてくださいね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240124/10/moemoemama/3d/df/j/o1080081015393070197.jpg?caw=800)
ちなみにお子さんの場合も、避難所では甘いものを提供されることが多く、口腔ケアが行き届かなくて虫歯になることも多いらしいのでお子さんにあわせた口腔ケアグッズを用意してくださいね。
避難所で提供される食事は最近ではかなり配慮されて誰でも食べやすいお粥やアレルギーがある人でも食べられる物を揃えたりしてますが、それでも全ての人に対応できるはずもありません。
やはり、自分達の使いやすい食器や再調理出来る様に備えておくのが良いと思います。
もえもえは普通の椅子に座ることは出来ますが、出来れば背もたれと肘掛けがある方が身体が安定して食べやすいです。
また、床に直接座った姿勢を保つのが難しいので、例えば海に遊びに行って海の家で床に座って食べる時には
背中を持たれかけられる壁際を選んで座るようにしたり
旦那の膝に座って支えて貰ったり(小さい頃です。今はさすがに無理だと思う
)
![タラー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/099.png)
キャンプ用の軽い折り畳み式の座椅子を利用したり
しています。
この座椅子は座面に誰かが座らないと安定しないのでぬいぐるみ達に座って貰いました![てへぺろ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/019.png)
![てへぺろ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/019.png)
ちなみにこちらの記事でユニキャリを譲ったもえもえのお友達の場合![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
お友達は自力では座位が取れないので、床に座って食べる場合は介助者がお友達の上半身を抱き起こした状態で支えて食べさせます。
その時にユニキャリを使うと安定して支えられますし、介助者の両手が空くので食事介助がしやすくなります。
いつでもどこでも安心して食べられるような方法や便利グッズを準備したいですね。
災害が起きて命が助かったら、その助かった命を大事に守っていかなければなりません。
生きていくには心身を出来るだけ健全な状態に維持することが大事です。
せっかく助かったのですから、これまで通りの日常生活を続けていく機能が衰えないように
- 自由に立ち歩いたり運動しやすくしたり
- 自分で動けないなら少しでも動かしてあげたり
- 適切な食形態に再調理出来る場所や調理道具を用意したり
- 正しい姿勢で食べられるような場所を設置したり
- 使いやすい食器等を準備したり
避難所の環境を整えて欲しいと思いますし、専門知識を持った支援者に入って欲しいですね。