ようやく今年の田植えも終わり、ホッと一息・・・
と、言えるのは慣行栽培の田んぼだけ。
無農薬栽培の田んぼは除草剤を使わないので、ここからが大変。
下手すると地獄。
今までもコナギにノビエ、ホタルイにクログワイにオモダカ・・・
いろんな雑草に悩まされてきました。
▼これくらいのコナギが水面に顔を出すようになるとそのシーズンは過酷です。
田車を使ったり、八反どりを使ったり、
果ては田んぼに這いつくばって手で取ったり、して腰痛持ちなのでかなりの重労働です。
草が生えると稲刈りも大変。
なので、草が多く生える田んぼはどうすればいいのか・・・色々考えました。
▼1つは代掻きの後、草を少し生やしてから八反どりを使って除草してしまうこと。
数千万?数億?はあるようなコナギやホタルイがわんさか浮いてきました。
これを網ですくって圃場の外に出しました。
コナギやノビエの場合は発芽し始めの頃にチェーン除草機で除草するほうがいいかもですが、
ホタルイが密生する田んぼでは必要以上に深く土を起こさない八反どりがいいように感じます。
ホタルイはそこそこ深い場所にタネがあっても発芽するので生える頃を見計らい
深水にしてから二度代掻き、三度代掻きで浮かすのもいいかも知れないと感じましたが、
土深い所の雑草種子も浮かばせてしまうので、結局は元の木阿弥でした。
なので八反どりで植え付け前に除草。
▼さらに植え付けしながらの「ながら除草」
しかしこれは手植え限定ですけどね。
▼おかげで出穂完了した頃にもこの美しさ。
とっても嬉しかったけど、面積の狭い圃場限定ですね。
▼2つ目は10年以上畑として使ってきた圃場や10年以上耕作していない圃場を使うこと。
こちらは自然栽培のササシグレの田んぼ。
多くの雑草の種子寿命は8年くらいと言われています。
過去に2つのそういった圃場を借りて水田にしましたが、コナギなどは生えませんでした。
深水で管理すればノビエも生えません。
▼とはいえ、翌年以降のことを考えチェーン除草機で念には念を。
何と言っても初期除草が一番です。
▼これは今年の10年くらい耕作していない昨年借りた水田。
田植えしてちょうど1週間です。
今年は入水と共に入り込んでいるかも知れないコナギなどの水生雑草も生えるかと思いますから。
▼やはり色々浮いてきました。
でも、人力を使わなくても草が生えなくなることもあります。
▼ここがその田んぼ。
無肥料・無農薬でつや姫を育てています。
ここにはカブトエビが大発生します。
昨年も発生しましたけど、今年のカブトエビ密度はすごいです。
▼田んぼに敷き詰めるように居ます。
カイエビなどがいると水が濁って草が生えにくいという人もいますけど、
濁ってても草は生えます。
濁って見えないから、生えていない!と、安心していたらコナギがびっしり生えていた経験もあります。
そもそも遮光状態の土の中に埋まっている雑草種子も発芽するのですから、
水が濁っている程度で発芽を抑制できるとは思えません。
その点、カブトエビは発芽し始めの雑草を食べてくれます。
▼今年も草は今の所は全く生えていません。
田植え1週間後にチェーン除草はしましたが、たったそれだけ。
▼土を掬ってみても草はどこにも生えていません。
それにしても、カブトエビの発生する田んぼとカブトエビの発生しない田んぼの違いとはなんなのだろうか?
カブトエビを放流してもその翌年以降にカブトエビを見かけない田んぼもありましたし、
こんなに大発生する田んぼもあります。
今年ようやく気づいたのですが・・・
稲刈り後に秋起こし、寒起こしをした田んぼにはカブトエビがいなかったり少なかったりします。
もちろん、憶測の域ですので確信は持てません。
しかし、カブトエビの卵が掘り起こされて寒気にさらされると卵が死んでしまうのかも知れません。
▼ということでチェーン除草後の乾杯メニュー
セビチェと言われている料理です。
グレは神経じめして6日冷蔵庫で熟成させておきました。
▼このなんとも爽やかな味わい!
パクチーどっさり入れているのでパクチー好きにはたまりません。
ごちそうさまでした。^^