今年もいよいよ稲刈りの季節がやってきました。
例年なら6月中〜下旬に田植えをしていたので稲刈りは9月中旬〜10月初旬でした。
しかし、昨年は稲刈りの時期に秋の長雨で踏んだり蹴ったりでした。
見た目も食味も随分と落ちたように感じます。
というわけで、今年は例年になく早い田植えを行いました。
まずは外来種のシダ科の浮き草「アゾラ・クリスタータ」が発生した田んぼから。
▼ひどいところでは厚さ5cmほどになり、水温も地温も上がらずに分蘖が進みませんでした。
稲刈り目前でも植えたまんまの1株1本の稲もありました。
これはアゾラを使っての除草云々などと考えるべきではありません。
さらに悲惨だったのは5cmもの厚さになると水はけの悪い場所ではいつまでたっても田んぼが乾きません。
その場所を乾かそうとすると水はけのいい場所では完全にカラカラに乾いてしまう始末。
最初は生えていなかっら雑草も乾いたアゾラの絨毯から発生し、とんでもなく大きく成長してしまいます。
それはアゾラに共生する藍藻が窒素を固定するからです。
▼こんなのなんかまだ生易しいもの。
生えている草も田んぼの雑草というか畑で見かける雑草が数多く生えています。
▼ひどいところはこんな感じ。
こんなの見たことありません。
▼せっかくご近所様に稲刈りバインダーをお借りしましたが、機械で刈れる場所はわずかでした。
機械に雑草が絡まって稲が刈れないのです。
コナギくらいならなんとかだましだまし刈れるのですが、全く歯が立ちません。
▼アゾラクリスタータによる除草が最初から効かなかったのがホタルイです。
今年は例年になくホタルイが多くて本当に厄介。
ということで、機械で刈るのを諦めて手で刈ることにしました。
▼たった5畝の面積ですし、天気も良さげなのでのんびりと刈ることにしました。
ただ、早く植えたのでこの季節の稲刈りは暑くてたまりません。^^;
1日になんども服を着替えつつの稲刈りです。
▼出来のいいところでは1株でこれくらい。
しかし、できの悪いところは1株の茎数が2〜3本。
悪いところでは1本。
今後の無肥料稲作について考えさせられる今年の稲作でした。
▼1日刈った分だけ稲架に干します。
稲刈りを3回に分ければ脱穀も3回に分けないといけないので面倒ですが、仕方ありません。
▼刈り取った稲をぬかるみに置いとくとよくないので乾いた場所に刈っては移動、刈っては移動。
今年は昨年に続いてスズメの被害が多かった上に、こんなにできが悪いと今年のこの田んぼの収穫量は期待できません。
予測では反当で2斗〜1俵くらいでしょうか?
情けないまでの減収です。
▼スズメに突かれて落ちた籾が元気に発芽して育っています。
この田んぼでの自然栽培はもうやめよう。
来年からはこの田んぼに限り、有機肥料を使っての栽培に切り替えるとします。
▼さて、三日前に刈り取った米の水分を測ってみるとします。
今年は高温障害で基白米や背白米など、白いお米が多いです。
10月に収穫したお米はここまでひどくなかったのですが・・・
今年は食味も心配です。
▼水分計で測ってみるとなんと天日干し3日目にして16.7%!?
これは・・・明日から脱穀開始ですね。
▼機械の点検などをしておきました。
そろそろ山田の稲刈りもしないといけません。
水を入れなくなって、しばらく山田に足を運んでいませんが、大丈夫だろうか?
鹿や猪に全滅させられていたら目の前が真っ白になります。
どうか無事でいてくれますように。