ガンと闘っている方から玄米のご注文をいただきました。
そのお客様は、とある農家のブロ友さんのご紹介なのですが、
私は「玄米がガンに効く!?まさか・・・」と、思い、それについて調べていました。
まずは玄米に含まれる成分を調べました。
▼玄米に含まれる栄養素はこんな感じ。
図は100gあたりの含有量です。
図にあるそれぞれの栄養素を摂取した場合、どのような効果が期待されるのでしょうか?
★GABA: リラックス効果、快眠効果、血圧を下げる効果、認知症予防効果など。
GABAが多く含まれる食べ物 発芽玄米
漬物
醤油
味噌
キムチ
なす
かぼちゃ
GABAの1日の摂取量は食品からの摂取の場合は約10~20mgで、サプリメントの場合は30mg~100mg。
なぜ?同じ物質なのに食べ物とサプリによって違うんだろうか?謎・・・。
GABAの副作用は特に報告されていないとの事ですが、授乳期や妊婦さんは控えたほいいとか?
★アラニン: 肝機能を高める(二日酔い予防効果など)
アラニンにはαアラニンやβアラニンなど数種類あり、肝機能を高めるのはαアラニンだとか?
玄米に含まれるアラニンはどっち?
ちなみに玄米100mg中に含まれるアラニンは1mgしかありません。
発芽玄米にしても10倍にしか増えないようです。
もっとも多くアラニンを含む食品は豚ゼラチンの100g中9300mg。
次いでカツオ節の100g中4400mg。
玄米よりもずっと含有量が多いですが、毎日大量に食べることなんてできません。
玄米・発芽玄米を食べることで大量に摂取できるわけでは無いと感じますが、
毎日食べるお米はその他の食品に比べて摂取しやすいのでは無いかと思います。
でも、これはガン細胞の活動抑制に無関係かも?
★フィチン酸: ガン細胞の発生・増殖を抑える。尿路結石の予防・生活習慣病の予防。
ガン細胞の発生と増殖を抑えるのはフィチン酸の強い抗酸化作用で活性酸素の発生を抑制するからだそうです。
本来フィチン酸はミネラルと結合しやすくカルシウムなどを体外に出してしまう性質があるようです。
しかし、発芽玄米にするとそのフィチン酸はフィターゼという酵素の働きで、
フィチン酸とミネラルは、それぞれ体内で吸収されやすい状態に変化するそうです。
なるほど!
フィチン酸の効果でガンを予防したり増殖を防いでくれたりするのですね。
フィチン酸を多く含む食品は発芽玄米や大豆など。
ということは、ガン予防に発芽玄米味噌も効果的ってことですね!
今年の年頭から発芽玄米麹作りに没頭してきてよかったです。
来年からは大量に発芽玄米味噌を作ってガンを患っているお客様のお役に立てるようにしたいです。
玄米のオマケに発芽玄米味噌をおつけしようかと思います。
▼さて、今年の収穫ではいつもの何倍もの小米が出ました。
ちょっとがっかりなくらいに小米が多い・・・
収穫量はガタッと落ちましたが、その小米はとても青い小米でした。
調べてみると青い小米(玄米)は普通の玄米に比べてとても栄養価が高いそうです。
青い玄米のGABA(ガンマアミノ酪酸)が通常の玄米の6倍、発芽玄米の2倍も多く、
白米の20倍という栄養価の高さと言われています。
米粒が未成熟ということは米ぬか層が多いという事なので、
重量あたりでいえば、普通の玄米よりもGABAやアラニンやフィチン酸も多く含まれると思います。
その青い小米玄米を使って食べやすい玄米食を作ってみようと思います。
「玄米を無理して食べているけどやっぱり白いご飯がいい!」とか、いう人も多いと思いますので。
▼小米の玄米を炒ってみました。
水洗いして中火にかけて約1時間。
深めのフライパンでも1度に1kgが限界です。
これで作るのは玄米スープです。
▼使用する材料は炒り玄米と昆布と塩と炒りゴマと梅干。
作り方は「ゆにわ」さんの作り方で作りました。
▼完成しました。^^
味は玄米茶をベースにした昆布茶?そんな感じです。
とてもあっさりして美味しいですが、翌日には玄米もとても柔らかになって飲みやすいです。
ミキサーにかけてもいいかもですね。
▼試しに発芽玄米味噌をといてみました。
普通の味噌汁になりました。^^;
味噌は入れないほうがいいかもですが、緑黄色野菜とか入れるとかなりいけるかも。
もっといろんな玄米料理を調べてみようと思います。
▼昔作った石臼引きの玄米フォーですが、これはなかなかイケました。
これもなんとかして発芽玄米で作れないでしょうか?
発芽させたあと乾燥させると玄米の毒性が強くなるので石臼引きはできませんからね・・・
何かいい方法ないでしょうか?
発芽玄米麺・・・そんなのが出来ればもっと玄米食の幅も広がり、健康な人も増えるかも。