テーマ:英語ネタ
(新しい「テーマ」を追加してます。「ロックネタ」、そして「英語ネタ」。過去の記事もこれに従ってちょっと整理しようかと思っていますのでよろしくお願いします。)
さて、前々からこれについては書きたいと思っていたトピックですが、ようやく今日、こぎつけました。
英語で
「悔しい」
ってどう言うんだろう?
(かつて、コメントやメッセージでこの質問をしてくださった皆様、ありがとうございました)
世界選手権で羽生選手がフリーでジャンプミスをして、この「悔しい」という言葉を連発しましたね。その後の国別対抗でも使っていた記憶があります。
単純に考えたら「後悔」と同じ漢字を一文字使っているのだから "regret" かな?(実際、幾つかの記事や翻訳ではこの言葉が使われていました)となるのですが、どうもそれだと違和感があります。
I regret making those mistakes
I regret missing those jumps
と言ってしまうと
「あの(ジャンプ)ミスをしてすごく後悔している、悔いが残る」ということには確かになるのですが、羽生選手のあの時の「悔しい」にはもっと「ギリギリと歯ぎしりをするような」、「自分で自分が許せない」、「怒りを含んだ」ニュアンスがあったように思うのです。
そこで選手が英語話者である場合、同じような状況だったら何て言うだろう、と考えてみました。
あと、息子や主人にも意見を聞いてみました。
実際、ぴったりと日本語の「悔しい」に当たる物がなかなかないのが分かったのですが、あえて言えば
I am so mad at myself for missing the Quad-Sal.
(4Sをミスして自分で自分に腹が立つ)
I am so frustrated that I made those mistakes
(ミスをしてしまって自分にイライラする)
…などがけっこう妥当でしょうか。(実際は"mad"よりももう少し、お下品な言葉を息子は提案してくれたんですが)
もう少し突っ込んでみると
It's unforgivable. I can't believe I missed those jumps
(許せない、あんなジャンプミスするなんて信じられない)
とか、
あるいはよくアスリートが使うフレーズに
It's really disappointing that I couldn't perform at the level that I expect of myself
自分で出来て当然、と思っている演技ができなくて本当にガッカリ
みたいなものもありますね。
なお、I feel regretful は「後悔で一杯」になりますが、I feel regrettable はちょっと英語では言いません。
なぜならregrettableは状況や物事に関して使う形容詞だからです。
例:It is really regrettable that he made that decision
彼がそのような決断をしたのは非常に嘆かわしい(非常に残念な)ことだ
ところで同じ「悔しい」でも自分がしたことではなく、人にされた事に関して歯ぎしりする場合もありますよね。たとえば不当な扱いを受けて泣き寝入りをしなくてはいけない、とか、そういった不条理を恨めしく思う状況にも「悔しい」を使うと思います。これもなかなか英語ではピッタリ当てはまるものが見つかりにくいのですが、またの機会に。。。
今後もちょくちょく、こういった英語ネタを盛り込んでいきたいと思います。
もちろん、今日のトピックに関しても皆様のご意見や提案を歓迎します!一緒にお勉強しましょう。