そろそろエリック・ボンパール杯も始まろうというこの期に及んでようやく締めくくりの記事です。
今回の大会では気が付いたらあまり写真も撮れていなかったので、一緒に行ったSさんから画像をカンパしていただいてアップします。
さて、
おそらく別の所でも出ているかと思いますが、カルガリーからレスブリッジまでの飛行機、それはそれは小さくて「空飛ぶ小型バス」って感じでした。
副操縦士のお姉さんがキャビン・アテンダントも兼ねてて、中の作りもなんともこじんまり。
PJクオンさんが「この飛行機では全員、窓側兼通路側の席ね」と言ったのが笑えます。
レスブリッジに着いたら着いたでえらく素朴な空港。後ほど地元の人に聞いたら、飛行機でカルガリーまで(から)移動するのは外部の人だけであって、自分たちは車で行く方が普通、ということでした。
私たちが泊まったのはCOAST LETHBRIDGEというホテル。ジャッジが宿泊したり、大会関係の会議やバンケットなどのイベントが開催される場所でもありました。
大会会場からは離れていますが、静かでなかなか綺麗なロビーもあり、お部屋も広々。
実はSさんと私、大会中の朝食と夕食(夜食?)は全て、このホテルのレストランでした。計、6回くらい、通ったんじゃないかな。
朝ご飯はこういう旅の楽しみなので毎朝、ガッツリ食べました。さすがアルバータって感じで充実していました。
メディアセンターでの日常:
別の記事でも色々と書きましたが、写真で見るとこんな感じです。
この写真 ↑ の手前の「手」は私のもので、その隣のテーブルにいらしたのがライターの長谷川仁美さんです。すでにご自身のブログで私の事も紹介していただいているので、お名前を掲載させていただきました。
素敵な雑誌もいただいて嬉しかったです。カメラマンの方とタッグでシーズン中は世界中を飛び回ってご多忙極まりないでしょうが、どうかお体にお気をつください。メディアセンターでのお喋りやお菓子の交換、楽しかったです。
メディアセンターは大会会場の三階に位置していて、上部の客席からすぐにリンクが見下ろせるようになっていました。
競技初日のカメラマンさんたちのポジション争奪戦についてもご紹介しましたが、こうやって始まったのですね。
↓
朝七時からカメラバッグを置いてらっしゃいました。お疲れさまでした。
ちなみに皆さんお馴染みのデイビッド・カーマイケルさんが一番乗りでした!羽生選手の大ファンで、「ワシは30年間、教師をやってたから若者を見る目には自信がある。あの子は本物のチャンピオンだ!」とおっしゃってました。
そう、カーマイケルさんは教師として勤め上げた後、趣味だった「写真」と「スケート観戦」と「旅行」を兼ね合わせて、現在のスケート専門のカメラマンとしての第二のキャリアに就いていらっしゃるのです。「まるで夢の様な話」と、楽しんでいらっしゃるんですって。羨ましいですね。
さて、メディアセンターの半分は記者さんやカメラマンさんたちのためのデスク、もう半分が記者会見用のスペースとなっていました。
そこで競技が終わる度に選手たちがやって来て、会見が行われます。
女子のSPでは日本選手が二人、トップ3に入ったということで私も壇上に同席させていただいたのですが、どうやらいつの間にか、ゾンビ化していたようです。
永井選手の左隣で、ものすごい顔色の「何か」がいます。しかも目線が怖い。
というのはまあ冗談で、永井選手の英語に聞き惚れ、村上佳菜子選手の時はちょこっと訳をさせていただきました。
なお、この記者会見の場でのみ、誰でもが写真を撮って良いし、ビデオもOKという決まりになっています。
たとえ正規のメディアでも、(少なくとも競技中)ミックスゾーンではビデオを撮ってはいけないということになっているんですね。全てはテレビ局の放映権との兼ね合いだと思います。
ペア記者会見
男子ショート会見
男子フリー会見
スケートカナダ大会中はたくさんの方々にお会いできて嬉しかったです。
日本やアメリカ、カナダ国内からいらしたスケート・ファン。
過去に何度かお会いしたことのある方々や、このブログにコメントを寄せてくださっていたけれど初めて直にお会いした方々。
いっぱいお土産や記念品などを頂いて恐縮でした。
中でも初日におすそ分けいただいた羽生選手のクリアファイル各種、メディアセンターに持ち帰ったら話題になりました!!
その一部はレスブリッジの記者の方のツイッターにも載ったそうで、後から教えて頂きました。
ところで、これもお土産として頂いたGHANAのチョコレートを家に帰ってから食べていたら、主人が「これ、めっちゃ美味しいやん!」と横取りしようとするので死守しました。
今さら、ですが、本当に美味しいですね。なんだか長年、食べていなかったので今回、あらためて味わって「日本のチョコレートもすごいレベルになったんだなあ」ってしみじみ思いました。いや、ショコラティエとかで売ってるもので美味しいのがあるのは当然、知ってましたが、いわゆる大手メーカーの物がこれほどの味とは。。。
とにかくすごい勢いで完食しました。ありがとうございました!
ということで私からも皆さんにお返しのつもりで10月31日にはハロウィーンのキャンデーを包んで会場で配ったりしました。
私たちが泊まったホテルのレストランがどうやらファンの集いの場になっていたようで、何度か楽しくおしゃべりする機会も得ました。
こうやってスケートカナダの思い出を綴っている内に改めて思ったのですが、日本のスケートファンはフィギュアスケート全体の活性化にとてつもなく貢献しています!!
これまでちょくちょく、日本で出版されるスケート関係の雑誌の多さや、大会報道の熱心さちょっと戸惑うことがあったのですが、今回、つくづく考えさせられることがありました。
メディアセンターで、とある日本のジャーナリストさんがカナダのとある選手へのインタビューをすごく熱心にされていました。
「ジュニア時代からあなたの成長をずっと見て来た」
などと、初めて会う日本の記者に言われて、この選手は感無量、といった表情になりました。ややもすれば自分の国のメディアからも取り上げてもらえないのに、このような言葉にどれほど力づけられたでしょうか。
この他にも、エキシビションの舞台裏でアメリカの選手、カナダの選手と長時間にわたって話し込み、取材する記者さんたちがいました。
きっと素敵な記事に仕上がるのでしょう。
でもそうやって日本のジャーナリストが海外に出張することができて、取材した物が出版されるには、読者のサポートが不可欠なんですよね。
TSNでは中継番組の途中で日本でのスケート人気についての特集が組まれていました。その中でカナダの選手たちが自分たちは日本に行くとスター扱いしてもらえる、と言ってました。選手たちはどの国の選手も暖かく応援してくれるファンに感謝していることでしょう。
日本のスケートファンの力は絶大です。
それに比べて他国のジャーナリストたちは大変、苦労しています。
度々、このブログでもご紹介しているベヴァリー・スミスさんなど、ベテランの記者も自分の書いた物を取り扱ってくれるところをいつも探しています。カナダの新聞ではスケートに関する報道がとても少なく、CBCでさえも放送を縮小しているとお伝えしたところですが、今後、どんどん事態が深刻になって行くのではないかと懸念しています。
スミスさんもしかり、IFSのタティアナさんもツイッターのフォロワーの数を常にチェックしていらっしゃいます。
皆さん、どうかお気に入りのジャーナリストさんたちのサポートもしてあげてください。
スミスさんのツイッターはこちら:
https://twitter.com/BevSmithWrites
タティアナさんのツイッターはこちら:
https://twitter.com/tatjana21
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151113/04/mkp2012/58/f6/j/o0197025513482234908.jpg?caw=800)
というわけで2015年スケートカナダ関連の記事はこれにて終了です。お付き合いくださってありがとうございました。
さあ、ボンパール杯、パトリック対宇野選手の試合を見届けましょう。