覚え書きあれこれ

記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...


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そうこう(どうこう?)している内に四大陸選手権が数日後に迫って来ています。

皆さま、心構えはよろしいですか?


大会に向けてメディアも盛り上がってきましたね。そんな中、スミスさんが二つ連続で記事をアップしていらしたのは知っていましたが、すでにたくさんの翻訳が出ていたのでボーっとしていました。

ただ、四回転アクセルに関してカートさんが面白い事を言っていたのでこの記事ではそこだけちょこっと、取り上げたいと思います。

出典:
Is the quad Axel the next frontier?
Posted on February 11, 2017 by BevSmithWrites



カートさんが次なるフロンティアであるクワッド・アクセルについて、最初に成功させるのはおそらく羽生結弦だろう、と予測したのは今シーズンの序盤でした。それを確認するかのようにスミスさんの記事でも発言しています。


Kurt Browning:
“So if somebody did it, who would it be? Generally, everyone gravitates to Hanyu. He carries a lot of speed into his triple Axel and he has the ability. His Axel is beautiful. It looks like there might be room for it. I’m not sure his triple Axel is high enough. But I don’t think he’s trying to get it higher. Maybe he could. Maybe it only has to be this much [a couple of inches.]


じゃあ、誰が四回転アクセルをやるのかって聞かれたら、普通、みんな「ハニュウだろう」ってなるよね。トリプル・アクセルに入って行くスピードもあるし、彼(ハニュウ)にはその(4Aを成功させるだけの)力がある。彼の(トリプル)アクセルは綺麗だし、まだ余裕がありそうな感じ。ちょっと高さが足りないかなとも思えるけど、あの程度に抑えているだけで、やろうと思えばもっと高く飛べるのかも知れない。あとほんの少し(5センチほど)、で良いかもね。

“How talented is he? So talented that I didn’t fathom that he could be that good. Like when I see his stuff online, the stuff that he does at the end of shows, like a triple Axel – triple Axel [combination.] Just goofy stuff. But it’s the edgework as he goes into these beautiful things. It’s the way he shifts his weight. It’s like watching an animal. It’s like you are staring down into the water. You can see a fish and then it’s gone. And you don’t really how how that fish left. I put Hanyu on a pedestal.”

「彼がどんなに才能があるかって?それはもう、まさかこんなに上手くなるとは想像もできなかった、ってくらい。ネットの動画で、彼がアイスショーの終わりの方で、3A-3Aみたいなコンビネーションとか、やってるのを見るとね。ほんと、アホらしくなる。でもね、彼の場合はそういった素晴らしいもの(=ジャンプ)に入って行く時のエッジワーク、なんだよね。体重移動のしかたとか。なんか、動物を見てるような気になるんだな。それとか、水の中を目を凝らして見てるとするでしょ。で、魚がいるなって思ったら、次の瞬間、もういなくなってる。どうやってその魚が去ったのか、よく分からない。ぼくはもうハニュウを崇めちゃうな。」


そうかあ、魚か。相変わらず、カートさんの例えは的確です。

そして最後の "I put Hanyu on a pedestal" というところも面白い。高いところに羽生選手を祭り上げて、拝んじゃう、って感じですか。


また後程、補足するかも知れませんが取り急ぎ、ここまで。


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一つ前の記事の続き。。。

とはとうてい真顔で言えないほどの間が空いてしまいましたが、実はアタクシ、今日本におりますの。

毎年この時期に実家の手伝いのために戻っているのですが、1月末から仕事やら家の事やらが多忙になって、それらの用事を大急ぎで片づけて出てきたものですから、ブログが滞っておりました。


もう一度、前の記事

「ドラフティング」の原理


を読んでいただいてからの方が本記事の話が通じるかも知れません。


すみませーん。


では気を取り直して、話を進めましょう。


*************


パトリックが長年、男子フィギュア界で独走状態だった頃のことについてはすでにちょっと触れました。


ソチオリンピックの一つ前のシーズン、2012年のスケート・アメリカで羽生結弦という弱冠17才の選手がSPの世界新記録をたたき出したことで、新しい挑戦者が浮上して来たらしい、ということはパトリックも知っていたはずです。

その後、2012年のGPFでは高橋大輔選手が優勝、2位が羽生選手、そしてパトリックは3位になったわけですが、世界選手権ロンドン大会では、蓋を開けてみるとまたもやパトリックの優勝。

なんだかんだ言っても、最後に勝つのは自分、という気持ちに彼がなったとしても無理はありません。そのような心境が翌年の五輪シーズンに影響を及ぼしたこともおそらく間違いないでしょう。

ところが異変が起こったのは2013年のGPF。スケートカナダ、ボンパール杯で羽生選手に余裕で勝っていたパトリックがファイナルで負けてしまった。あの時のフリー演技後のパトリックの呆然とした表情は忘れられません。


え、マジで?いつの間にこんな近くまで迫って来たのか?という驚きとともに、自分の今までの計画が不十分ではなかったのか、という嫌な空気に包まれていたようでした。


それが響いたのか、2014年1月のカナダ選手権でも不安を残すような演技をしてしまうのですが。。。その当時の事を書いた記事に、パトリックが自国のメディアの取材に対してどのように応対したか、に関する箇所があったので抜粋しますと:


大会会場での取材ごとに羽生結弦にグランプリファイナルで負けたけど、と聞かれかなりイラついたということでした。

こういう時のパトリックは意地になってへらず口を叩くくせがあり、「GPFは彼(羽生選手)の自国開催だったからね」とか「オリンピックでは皆アウェイで条件は同じ」とか、「ロンドンのワールドでも彼のことはライバルだと思ってたけど、表彰台にも乗らなかったし」と言ったりしたようです。(これは例の毒舌トロントスターの記者、ロジー・ディマンノさんの記事に載ってたコメントなので、また時間があれば訳します)

余裕をなくしてこのように言い返すところ、パトリックの焦りが見えるようです。


その後のシーズン展開は今更、ここで繰り返す必要はないと思われるので割愛します。


時は変わって今シーズンの初め。

日本国内のメディアは若手ホープ宇野昌磨と絶対王者・羽生結弦の競り合いに注目していました。

宇野選手が昨シーズンの最後の試合で四回転フリップを成功させた、というのが大きな要因だったと思いますが、羽生選手がそれに対抗してループを入れてきたのかとか、宇野選手をライバルとしてどう思うか、というような質問が10月末のスケートカナダで飛び交いました。

その時、私はたまたまその場(ミックスゾーン)にいたのですが、羽生選手の返答が非常に印象に残りました。


宇野選手だけじゃない、他にも四回転ジャンプを多数跳ぶ選手はいる、ボーヤン・ジン、ネイサン・チェン、などなど、そして「だから誰がライバルか、というのじゃなくてライバルは『自分』ってことで」、というような要旨でした。


このコメントを受けて、「そう言ってるけど、内心はやっぱり宇野昌磨を意識しているんじゃないか」と思った記者は少なからずいたことでしょう。


しかし。


羽生選手のこの発言と、上述のパトリックの発言とには大きな違いがあると私は思います。


ライバルは宇野選手だけじゃない、というのはその言葉通り、受け取っていたら良かったのです。


なぜならあのスケートカナダの時点で羽生選手はシーズン後半のフィギュア界の勢力図を予想していた。。。


いや、ちがうな。


彼の目にはすでその図ははっきりと見えていて、そのさらに先を行く自分を描いていただけなのだから。


この記事のタイトルを「まだ姿を現さない敵に備える」としたのはそういった意味です。


すでに姿が見えていて、自分との位置関係がほぼ分かっている敵に備えるのは誰にでもできることだけれど、羽生選手の場合はその一つ上の段階を行っている。


独走態勢にいる、と思われる状況でも常にすぐ後ろから追われているような危機感を自らに課し、実在していないかも知れない、まだ見えぬ敵を想定して、どうすればフォーメーションの先頭に立ち続けられるかを考えている。


そうした鍛錬を怠らないから、私たち凡人にはまだ見えない頃から、彼はおそらく動物的な勘で、新たな敵が迫って来るスピードやタイミングまでも察知していたのではないかと思います。


だから全米選手権におけるネイサン・チェンのぶっ飛ぶようなクワッド5連発構成を含め、どんな新たな敵が台頭して来ても彼は動じない。(タラちゃん、おあいにくさま)


ほら(ブライアン)、だから言ったじゃん、現状維持じゃだめなんだって。持ってる物を磨くだけじゃ足らないんだって。いったん、全てを白紙に戻して、さらに高くを目指して飛ばないといけないんだって。



またライバルは自分、というのは通常、「己に勝つ」(精神状態をコントロールする)という意味合いだと思いますが、羽生選手の場合は「全ての状況に備えて立ち向かえる自分を作ること」ということも含まれているんじゃないかな、と私は勝手に思っています。


そんなわけで2018年のオリンピックまであと一年、となった現在、私は心配していません。彼は誰よりも自分の到達すべき地点を見極め、どうすればそこに到達するかの道のりを描き切っているから。


もちろん、現実問題として様々な要因が絡まって来て、怪我や病気や、他の選手たちとのせめぎ合いの中で大会の結果は決まるのだから、羽生選手(そして我々ファン)が思ったように必ずしも事は運ばないかも知れない。でも少なくとも彼が全ての知恵を振り絞って戦いに備え、全身全霊をつぎ込んで戦ってくれることは間違いないのだから、私たちはただ信じて見守るだけで良いのです。



******************


ところで「ドラフティング」の原理を日本のフィギュアスケート界の男子にちょっと当てはめてみますと、

日本選手の中では羽生選手がリーダーとしてぐいぐいと男子選手たちを引っ張って来ていたところに、宇野選手が急速に追い上げて来て背後にピッタリとくっついたように見えました。フォーメーションの中で一番、走行がスムーズでスピードも付くのは二番手、と言われるように、宇野選手にとって羽生選手の背中をすぐ後ろから追い、迫っていくのは快感だったかも知れません。

ところが全日本ではいきなり、予想外のインフルエンザ発症で羽生選手が欠場。それまで先頭を走っていたライダーが故障でレースから突然外れる、というような展開です。二番手だった選手が今度はリーダーとなって空気抵抗を一身に受け、しかも当然のようにレースを勝つことが期待されてしまいます。心の準備が出来ていなかった場合、状況の変化にやはり動揺するはずです。


一見、淡々と優勝候補の重圧を担っている様だった宇野選手がSPでミスを出したのもそのせいだろうと私は思いました。

しかしそこからフリーで立て直し、見事、初の全日本王者になった彼は本当に立派でしたし、またこの経験が将来に向けての自信につながったでしょう。



さあ、来週は皆さまと一緒のタイムゾーンで四大陸選手権を観ることを楽しみにしています。

弓弦羽神社にお参りにでも行っておこうかしら。



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無事に帰って来てからご報告しようと思っていたんですが、主人が1月の始めから2週間余り、南米のとある国に、大学時代からの親友と4人でサイクリング旅行に出かけていました。

幸い、道中は危険な目にも遭わず、せいぜい数日お腹を壊したくらいで(これは南米ではたいてい、皆が経験することらしいので大した事件ではないらしい)、オッチャン旅行を満喫して来たようです。

で、なぜ自転車の話をわざわざ持ち出しているのかと言うと、けっこう真剣にロードバイクでサイクリングをしている人ならご存知の「DRAFTING」という概念についてずっと記事を書きたいと思っていたからです。


主人は毎年、4月の中頃から10月の始めまでのほんの短いシーズンをかなりマメに自転車に乗って過ごします。平日は仕事が終わったら日が暮れるまでの2-3時間程度、週末は4-5時間、仲間を募ってそこかしこの道路を走っています。

そこそこ年齢の行った面々で、ピッチりしたサイクリング着に身を包んで走る様子は壮観。。。です。一時期はMAMIL=Middle-Aged Men in Lycraというニックネームまでメディアに出回ったほど、中高年の方々(特に男性)の間ではロードバイクがブームです。あ、LYCRAとは伸縮性に優れたスパンデックスのこと。





さて、うちの主人は日々のライドについて私に話してくれる時にしばしば(冒頭でご紹介した)「ドラフティング」という現象について熱く語ります。

何人かのグループで走行している時、一番先頭にいる人間はもろに空気抵抗を受けるので誰よりも必死に漕がなければならない。

その後ろを走っているライダーたちはリーダーの頑張りの恩恵を受けて、自分一人で走るのに比べて同じスピードを達成するのに本来ならかかるはずのエネルギーの30%から40%以上を節約することができる、ということだそうです。

ではリーダーは損ばっかりしているのか、と言うとそうでもなく、自分一人で走っている時よりは後ろに誰かが付いてくれている方が楽になるのです。一つには後ろにピッタリついていてくれる人がいると、自分の背後に本来ならば発生する空気の渦巻きがなくなってずいぶんと助かる、ということと、もう一つには心理的にもグループで走っている方が気合が入ったり、アドレナリンが上がる、ということだと思います。

  (詳しくは検索すれば色々出てきますが、日本語ではここが分かりやすかったかな?)







この原理を利用して、ツールドフランスなどのプロのロードレースでは、フォーメーションを組んでライダーたちが走っているのが見られるし、スター選手を守りつつ自分を犠牲にして先頭を走ることを専門とするライダーがいるのも理解できます。





さあ、いよいよ本題。(え、じゃあ今までは前置きの前置きってこと?)


サイクリングに限らず、そして実際のレースの現場に限らず、この「ドラフティング」の原理は例えばフィギュア・スケートなどの競技において、高いレベルに達している選手がある程度の人数存在して、お互いに切磋琢磨する時に同じような効果が働くのかな、と思ったのです。

エリートレベルの選手が何人かいれば当然、連盟もメディアも一般のファンのサポートや注目を集めることができる。

その中に特に抜きんでた選手がいれば先頭に立ち、ズンズンと自らのパフォーマンスの質を上げて、それが引いては後進たちのレベルアップをももたらす。また後ろからの追い上げがあれば、先頭の者も抜かれないように、といっそう精進する。その結果、勢いが増して全体も個々の選手も力が向上する。もちろん、この間、先頭の人にはそれなりの期待とプレッシャーがかかり、後進の風よけをしてあげているわけですが。。。


主人の話に戻りますが、ここで重要なのはグループ全体で持続的にスピードが落ちないようにするために、先頭に立つ者が定期的に入れ替わることが必須である、ということ。

リーダーが疲弊すると二番手にいる者が先頭に上がって代わりを務めれば良い事だけれど、それでリーダーが置いてけぼりにされるのではなく、しばらくグループ内で走りながら体力を温存して、またその内先頭に立つことが望ましい、というしくみです。


これをカナダのフィギュア・チームに当てはめると、アイスダンスにおいて一番、そのしくみの理想的な形が見られているように思います。Virtue & Moir が2008年頃からカナダのトップを走り、その後に Weaver & Poje, Gilles & Poirier, Paul & Islam などが付いて行った。テサモエたちが休んでいる間、ウィーポたちがタスキを受け取って頑張り、各々の力を上げたところにまたテサモエたちが帰って来て、現在に至っています。

また女子シングル競技においてもオズモンド、デールマン、シャートランの三人がお互いに抜きつ抜かれつ、しのぎを削り合って良い効果をもたらしているのではないでしょうか。よく言われることですが、カナダの女子シングルはジョアニー・ロシェットが現れるまで国際大会でメダルを獲れる選手がなかなかいなかったけれど、ここに来て勢いがついて来ています。

ペアも数年前まではデュアメル&ロドフォード組とともに、ムアタワーズ&モスコヴィッチ組が国内ではトップ争いをしていましたが、後者ペアが分裂したため、デュアメルたちが抜きんでた形になり、それが続いています。しかし国際レベルで見ると、他の国出身の優れたペア選手がいるわけで、ここで「ドラフティング」の原理が働いているように思われます。

ところが男子においてはカナダ国内で長い間、パトリック・チャンに勝てる選手はいませんでした(まあ今もいないようですが)。パトリックが2008年に初めてカナダ・チャンピオンになった頃はまだジェフリー・バトルがカナダのトップ選手という位置づけでしたが、バトルの引退後はパトリックの独壇場。

しかもやがて国際レベルでさえも、(GPシリーズ大会やファイナルなどはさておき)世界選手権となると彼にコンスタントに迫り、危機感を与える選手がいなかった。これがパトリックにとってちょっと残念だったかな、という気がするのです。

独走態勢を保っているのは気持ち良いでしょうが、それが長く続きすぎると自分が一体どの辺りに位置づいているのか、自分の限界がどこにあるのか、後ろの選手たちが何をしているのか、に疎くなってしまわないでしょうか。

もちろん、エリート選手ならば誰でもが己に厳しく、ストイックに練習をして、限界に挑戦している、ということは分かります。

でも人間の心理としては、やはりどこかで隙ができたり、勘が鈍ったりするのではないか、と私は思うのです。


と、ここまで書いてレニーの散歩に一緒に出た主人に持論を披露すると、


「なんかその理論展開、無理があるような気がするけど」


と言われてちょっと萎えたんですが、あと少し続けたいと思います。


(つづく)


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暖かい日が続いたカナダでしたが、昨日から冷え込みが始まりました。まだ1月の末ですから、これからまだまだ冬本来の気候が訪れることでしょう。

さて、あっという間にカナダ選手権の興奮も去り、今週末はヨーロッパ選手権が開催されました。

女子のメドベデワ選手、プログラムの難度もさることながら、驚異的なのは彼女の安定した強さです。


昨年10月のスケートカナダに現れたメドベデワ選手は、マスクをして、ひどい咳をしていました。かなり重い風邪だな、この調子だったらもしかしたら棄権かも?と懸念されるほど。。。

ところが競技が始まるとそのような気配はみじんも感じさせないほど、淡々と演技をこなし、そして当然の様に記者会見では真ん中の席、表彰台では一番上の段。

その後のGPSの解説をする際にカートさんが彼女について

おそらく頭の中で『勝たない自分』というのをイメージしないんだと思う。いつも完璧にプログラムを滑って、終わったら勝っている、というのがあたかも自然の流れのように、そういった精神状態なんだろうね

といったニュアンスのコメントをしていたのが印象的でした。


そう、メドベデワ選手は「失敗したらどうしよう」といったような事は考えないのでしょう。ただただ、練習したことを試合当日もするだけ、それ以外何があるんだろう、という感じ?


なお、フリープログラムの中で演じているストーリーについて(おそらくさんざんそこかしこで既出なのでしょうが)、スケカナの記者会見の場で質問され

「愛する人が朝、出かける時に見送っているところから始まる。

気が付いたらお昼のお弁当を忘れて行ってて、追いかけようかな、って思うんだけどもう行ってしまった後なので、『ま、いいか、また帰って来るんだし』と思ってそのままにしちゃうのね。

それから自分がその人の事をどれだけ大切に思っているのか、とか、色々楽しい事を考えて過ごしているんだけど、急に外の爆音が聞こえて、ニュースで大惨事が起こったことを知る。そして自分の愛する人がそれに巻き込まれてしまったのではないかと不安になり、いても立ってもいられなくなる。

そして最後は一番恐れていた電話がかかって来て、事実を知る、というストーリです。

私はこのプログラムを通じて、愛する人との時間を大切にすること、いつそれが失われるかも知れないから、ということを伝えたいと思っています」


ということを滑らかな口調で、一気に語っていました。


(逐一、の聞き取りではありませんが、大体こういう内容だった、ということでご参考までに。)


そして男子ではフェルナンデス選手、ヨーロッパ選手権の王者として5度目の君臨、これは偉業です。

フリー演技で顔が大写しになった時、ちょっと頬がこけて痩せているように見えましたが、ある意味シーズン中盤の気迫が籠った表情だったのかも知れません。

勝つことが当然、と思われている選手が、ほぼ危なげなく当然のように勝つ。

ハビエル・フェルナンデスはもう間違いなく歴史に残る名スケーター、チャンピオンの威厳と貫禄を感じさせる偉大なアスリートなのだと改めて感じました。


さて、ヨーロッパ選手権と双璧をなす、という位置付で来月開催される四大陸選手権。


カナダ選手権を制し、ノーミスで滑った時にどれだけの感動を与えられるのか、まだまだ健在であることを証明したパトリック・チャン。


全米選手権で高難度プログラムを悠々と滑り切る驚異の体力を見せつけたネイサン・チェン。


全日本選手権でこれまた期待通りに新王者の栄冠を掴んだ、抜群のリズム感と表現力が武器の宇野昌磨。


三国のチャンピオンがそろって出場する、ということでただでさえすごい戦いになることが予想されますが、そこにはさらに、GPF以来、影を潜めていた羽生結弦選手が乗り込んできます。

一体、どうなるんだろう。。。



と、考えていてふと、2013年の四大陸選手権のことを思い出しました。


ソチ五輪前年のシーズン、この大会を制したのはケヴィン・レイノルズ、二位は羽生結弦、三位はハン・ヤン。


その翌月のロンドン・ワールドでは優勝パトリック・チャン、二位デニス・テン、三位ハビエル・フェルナンデス。(4位羽生結弦)


そのまた翌年のソチ・オリンピックでは優勝羽生結弦、二位パトリック・チャン、三位デニス・テン。(4位ハビエル・フェルナンデス)


。。。。。


まあ、そういうことなので、選手・ファンの皆さん、四大陸選手権で燃え尽きないで下さい!


今シーズンはまだその後にワールドが控えているし、オリンピックなんてまだまだ先の話。


ブライアンもいっつも強調しているピーキングの重要性を忘れず、選手たち、怪我だけは避けてもらいたいですね。


そして会場でも、お家でも、ファンは落ち着いて見守りましょう。





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ひとつ前の記事でも書きましたが、パトリックのフリーの演技は圧巻でした。


ショートでは全てのジャンプでステップアウトしてしまったのでなんだか不完全燃焼感が残りましたが、




Patrick Chan 2017 Canadian National Figure... by prismaticgem



フリーでは最終滑走者として会場の期待を一身に受け、見事な演技を披露してくれました。


冒頭の4Tからのコンビネーションは昔からパトリックの十八番で、これが決まったとしてもまだ安心できない。次の因縁のトリプル・アクセル、これを全く何のためらいもなく、流れるように着氷すると後はもう安心して彼のスケーティングを堪能するだけ。。。なんですが、この日は4Sまでも綺麗に下りて、パトリック・チャンが五輪に向けて着実に進化していることが証明されました。






ソチ五輪で優勝を逃した後、パトリック自身ここまで自分の(ジャンプ)技術が向上し、貪欲にプログラムの難度を上げて来れると予想していだろうか、と聞いてみたくなります。当然、あの時、金メダルが獲れていたら、と思うことがあるでしょうが、反対に優勝していたなら競技スケーターとしてこのような成長を遂げることはなかったのではないかと思います。皮肉というか、不思議なめぐりあわせというか。


ところで、今週末はカナダ選手権と同時に開催されていた全米選手権で、弱冠17歳のネイサン・チェン選手が驚異のフリープログラム構成を引っさげて優勝しましたね。

NBCの解説チームのタラ・リピンスキーは、この演技を見てネイサンのライバルたち(羽生結弦、ハビエル・フェルナンデス、パトリック・チャンの名を挙げて)は、きっと戦き震えているはずだ、とのたまわりました。

でもおそらくオリンピックまで後一年余りとなったこの期に及んで、自分の実力やアイデンティティを疑っている選手はもとから戦いに残れない器でしょう。

なのでパトリックは、このまま自分の強みである唯一無二のスケーティングの巧みさを生かし、そして自分のレパートリーにあるジャンプの精度を高めて行く、という路線を崩さないで行くはず。

最後に栄冠を掴むのは、周囲に惑わされず、試合の日、ベストを尽くし、ベストを提供できる選手なのですから。


なお、シニア男子の二位につけたケヴィン、おめでとう!

元祖「クワッド・キング」のニックネームに相応しいプログラムで、グランプリシリーズのスケートカナダでは見事に表彰台に乗り、今大会でも堂々の準優勝。ようやくワールドに復帰して、来季はグランプリシリーズにもフル参加となりますね。物静かだけれど、内に秘めた闘志はふつふつと燃えています。

日本のファンの皆様、さぞ喜んでいらっしゃることでしょう。







そしてナム君。

2016年の春にはクリケット・クラブを去り、いきなりサンノゼに行ってしまった時には驚きましたが、実はNHK杯の後、(このブログでもご紹介したノービス選手の)マックス君と同じYRSAで練習をし始めていることは聞かされていました。


ナショナルズに向けてのシミュレーションでもYRSAのメンバーと一緒に参加し、今大会にもコーチは同クラブのトレイシー・ワインマンが帯同。

ようやくナショナルズを機に、正式にサンノゼを離れてオンタリオに戻ってきた。と発表されたのでこのブログでもその様に書くことにします。


紆余曲折はあったようですが、練習拠点が定まって、今後はまた安定したナム君らしい演技を見せてくれると思います。


期待しましょう。







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