長いシーズンもようやく終わり、りくりゅうの強さを再確認(追記) | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

りくりゅうファンの皆様

 

不定期にしかブログを更新しない私ですが、いつも読んでくださってありがとうございます。お陰様で2024-2025年のシーズンもようやく終わりました。

 

三浦&木原組が宣言通り、ひとシーズンを通して怪我無く全ての試合に出場し、良い結果を残せたことがまず喜ばしいですね。

 

そして前の記事でも願っていたことですが、最後のWTTにおいても気持ちのよい演技が出来て、ポジティブな心構えでオフシーズンに入れるのも嬉しい。

 

試合が終わってからもトップの選手たちは様々な取材やイベントに対応して、いつになったら本当にオフになるのだろうかという忙しさでした。ですがこれからオリンピックシーズンを迎えるのですから仕方がないようにも思えます。

 

おのずと各方面から注目が集まり、連盟からもJOCからも、またメディアやスポンサーからも来たるビッグイベントに向けて選手たちを盛り上げていこうとする心意気が伝わって来ます。

 

そして短い休暇を取ったら、またすぐに各選手が各地で新しいプログラムの振り付け作業に入ります。オリンピックまで10カ月ほどしかなく、夏を越せばあれよあれよという間にミラノへと飛ぶことになるのです。

 

 

そんなことを考えると、私などは自分が競技に出るのではないくせに勝手に焦ってきてしまいます。皆さま、どうかこれからもよろしくお付き合いくださいませ。

 

 

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さて、ちょっと振り返りをしますと、私は国別対抗戦を会場で4月18・19日と観に行ったのでした。最初の日は北スタンドSS席の6列目だったかと記憶していますが、ジャッジ裏っぽいところで、左端の方はちょこっと見切れていました。

 

 

 

 

 

神戸から一緒に行ってくれた親友のNちゃんと席に着き、長年のりくりゅうファンのTさんとも現地で集合し、最初っからテンションが上がりっぱなしでした。

 

ペアのSPが始まり、ずーっと声を出して応援していたので、もう終わったら喉はカラカラ。バナーを振り回し、スタオベをする私達におそらく周囲に方々も呆れられていたことでしょう。その節は失礼いたしました。

 

しかし、あのWTTでのりくりゅうの「ペイント・イット・ブラック」の演技、どないですか?ボストンで完成形を見たのだと思いきや、もひとつ凄いのんが残っていたとは!!

 

 

 

 

 

小海途神ラマンの躍動感溢れるお写真もとっても素敵。

 

 

 

 

もう完璧でしたよね?技は安定してことごとく決まり、スピンのシンクロ度は少しの乱れも無く、ステップは圧巻の迫力と音ハメ。もうこれはPBだろう、と思っていたら、案の定。

 

 

 

 

 

 

 

ところでキスクラの映像がスクリーンに映し出された時、私は木原選手とブルーノコーチが何故、カツラを被っているのかが咄嗟には分かりませんでした。

 

大分経ってから、あ、なるほど、「WEDNESDAY」のおさげスタイルだったのか、と気付いたことを懺悔します。

 

 

 

 

 

 

 

でもでも、普通だったらあのカツラはりくりゅうの二人が被るもんじゃないですか?なのに何故、璃来選手は免れて、ブルーノさんが?

 

 

まあ、そんな疑問もビッグスコアが出たことで吹っ飛びましたが。

 

 

 

そしてフリーの日も期待していましたが、さすがに疲れが見えました。ボストンから日本に飛んで、スターズ・オン・アイスに出場したメンバーは本当に大変なスケジュールだったと思います。

 

りくりゅうの場合は札幌公演に出なかった分、少しは助かりましたが、フリーの演技後半から明らかに木原選手がしんどそうな表情になっていくのが見て取れました。

 

それでも演技は終始、丁寧で緊張感が途切れず、表現にも気が配られていたのはシーズンを良い形で終わらせたい、という二人の気迫の賜物だったと思います。

 

 

 

 

 


小海途カメラマンが少し上のフォトポジションから撮っていたとしても、この木原選手の身体の角度、凄くないですか?

 

 

終盤、日本チームの応援席の前では力を振り絞ってリフトをこなし、最後のステップからエンディングポーズまでド根性で滑り切りました。

 

終わった時の木原選手の顔は、笑っているのか何なのか分からないような表情でしたね。

 

そして緊張が切れたとたん、リンクに屈みこむ二人。

 

 

 

 

 

 

もう涙、涙、でした。

 

 

 

 

 

演技後のインタビューにもありましたが、細かいミスはあったものの、表現面では出来る限りのことを出し切れた、と言った二人でした。マリーフランスさんに11ヵ月前に与えられたプログラムをとことん、自分たちのものにして、細かい部分まで演じきった達成感があったのでしょう。

 

フリーでもPBが出て6組中首位、りくりゅうがチーム内での圧倒的な存在感を見せつけました。日本のフィギュアスケート界でこんな日が来るとは誰が想像できたでしょうか?

 

 

なお、この日は初めてのアリーナ最前列という席で見ていたのですが、あまりにも近すぎて選手たちの足元が見えない場面もありました。

 

でもその分、間近で彼・彼女たちの表情が見れて、胸が熱くなることも度々。

 

女子のフリーで私が一番、感動したのはアメリカ代表のアンバー・グレン選手でした。ボストンの世界選手権では優勝候補の一人として挙げられていたものの、表彰台に届かず残念だった彼女が、WTTのショートでも低い順位に甘んじました。

 

しかしフリーでは冒頭のトリプル・アクセルを着氷させると、そこから勢いがついて素晴らしい演技を見せてくれました。プログラムの終盤で私たちの目の前を彼女が微笑みを浮かべながらスパイラルで過っていくと、自然と観客席から「アンバ~アアアアアア~!」という声が上がりました。

 

ああ良かった。

 

 

追記:

 

会場でお声を掛けてくださった方々へのお礼を申し上げるのを忘れていました。すみません!

 

お土産をいただいたり、温かい言葉を掛けてくださったり、本当に嬉しかったです。大事にカナダに持ち帰ります!

 

 

 

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さてさて、実は私、明日また日本からカナダへと戻るところなんですが、パッキングを中断してこの記事を書いています。なんでいつもギリギリにならないと宿題が出来ないんだ、と思いつつもやはりこれだけはアップしておかないと、と思って頑張っている次第です。

 

 

改めて言えるのは、北京オリンピックからの3年間でりくりゅうが驚異的な進歩を遂げたということです。今や彼らは押しも押されもせぬペア界の第一人者(あれ?二人でもこの言い方で良いのだろうか?)であり、団体戦においても、個人戦においても、皆に注目される存在になりました。

 

これは彼らがブルーノコーチと一緒に積み重ねてきた日々の練習、克服してきた数々の試練によって築き上げられてきた地位です。

 

ペアは本当に一朝一夕で上手くなれる競技ではなく、りくりゅうの様な素晴らしくマッチしたパートナーシップであっても年月をかけて熟成させる必要があります。地道に二人の技のタイミングを合わせ、磨きをかけ、自分たちに合ったプログラムの雰囲気や構成を追及していかなければなりません。

 

そのため常に長期的なスパンで計画を立てることにもなります。オリンピックでの高みを目指す、ということは気の遠くなるようなプロセスですが、2022年のトリノGPFの時点で早くもブルーノコーチは「全ての経験はミラノ五輪へと続くステップだ」と言っていました。

 

私たちが思っているよりも遥かに先のことを、選手やコーチ達は見据えているのだな、といつも感じます。

 

当然、二人の人間が一対となってやる競技ですからシーズン中にはどちらかが、あるいは双方ともが、身体的・精神的にしんどい時が訪れることもあります。


でもだからといって二人のお互いに対するコミットメントが簡単に薄らぐわけではないし、ましてやチームとして向かっている大きな目標が揺らぐわけでもない。世界でトップを争う選手たちの覚悟を見くびっていはいけません。

 

 

ではこれにてワタクシはパッキングに戻ることにします。

 

 

皆様、来シーズンも世界最強のペアチーム・りくりゅうをご一緒に応援してまいりましょう!

 

お疲れさまでした~。