私はある時から、新しい活動をしていました。
と言っても、誰にも知られることのないものです。
それは、ある魂との出会いでした。
過去世で関わりは無かったのですが、とても魂の綺麗な人でした。それに伴って、生き方や在り方もとても誠実で素晴らしい人でした。
そしてある日、私はその人の魂を半分、請け負うことになったのです。
請け負うとは、その魂を半分私の中に入れることでした。
私はこれまで、魂を上げさせる為に何度か行ってはきましたが、それはとてもとても稀なことでした。
神様方が私に入られる、つまり依代(よりしろ)になられることはあっても、天の人でない魂を入れることは、私にとってはかなり負担の大きいことです。
嗜好や考え方、性質などが、その人のものと混ざることを意味し、普通の生活において変化せざるをえないことが多いからです。
ですが、私の中にいれば、確実にその魂は向上します。
もちろん、10にならせてあげることはできません。限度はあるようで、今回の魂留学(笑)で上がる数値は決まっていました。
それでも、天の人でなかった魂が、天の人にはさせてあげられるので、相当な成果ではあると思います。(天の人とは、すでに自らは生まれ変わらなくてもいいのに、人々を救うために生まれてきている人たちのこと)
私は受け入れた魂の事が24時間、頭から離れなくなってしまいました。それは当然のことです、魂として私の中に入っているのですから。
でも私も人間です。ずっと他人のことが頭から離れないのは、少々厄介です。
厄介だけれど、いい事もあります。
それは…
相手の性質を利用して、期間限定で楽しむことができる。
具体的にお話すると、相手の魂の性質として、人混みが平気というものがありました。私は憑依型の巫女として、人混みは苦手です。その土地のエネルギーにとても左右されてしまうからです。
ですが、半分でも人混みが大丈夫な性質が入っていると、前のようにあまり落ちなくなったのです。しんどくならずにいられるのは、私にとって行動範囲が広がる事を意味し、とても有効的でした。
ではなぜ、今回、その人が選ばれたのか。
長くなったので、明日に続きます。
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