こんにちは (・∀ ・ )ゞ
暑くなりました
もう6月になってしまいましたね
ご訪問頂きましてありがとうございます
前回の「1年振りの別子銅山」から続きます
標高121mの龍河神社からスタートして
現在地は標高842mの上部鉄道石ヶ山丈駅跡の索道場
ここまで約4時間を費やしていますが
標高562mの牛車道分岐までの所要時間は1時間20分だったので
そこからここまでの通常の20分を加えると1時間40分
残りの2時間20分は今回の古道と旧端出場水力発電所の導水路の探訪に費やしたことになります(;'∀')
アケボノツツジを求めて石ヶ山丈尾根ルートを辿るには
ちょっと道草が過ぎたかな
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掘れ込んだ急登の道が尾根を辿ります
この辺りで今日唯一出逢った登山者とすれ違いますが
田中陽希さんの妹的なオーラを感じる
浅黒く日焼けした若い女性でした
「迷わずに行けますかね」との私の情けない問いに
いかにも素人然とした姿を見て
う~ん
幅の広い尾根もあるけど
ピンクのリボンもあったし、
なんとかなるかも知れないざま~すよホホホ
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/615.png)
これは送電線の部品でしょうか?
石ヶ山丈に送電線は一つも通って無いのですが・・・
三角点のある標高1,130mのピークを越えます
正面に1,388mのピークが見えるのであまり下りたくはありませんが・・・・
この1,130mピークに向かって魔戸の滝ルートから
尾根伝いに辿る、道の無いバリエーションルートもある様です
石ヶ山丈尾根は藪漕ぎルートと聞いてたけど
背丈以上と云われてたスズタケは何故か枯れている
鹿の食害と云う話もあるけど
昨年造林小屋跡から兜岩方面に這い上がった斜面はスズタケの藪だった
勾配が緩くなり、尾根が広がってきました
こうなると踏み跡が薄いと忽ちルートが判り辛くなる
左に続いていた植林地帯が消えて自然林の平坦地になりました
なんとかピンクのリボンを探しながら進みます
石ヶ山丈尾根はボリュームがあって
地形も変化に富んでいるので最初に歩くと結構間違い易いとは聞いてました
急傾斜面は自然林で緩やかな斜面は植林地帯
迷ったら植林地帯と自然林の境目を進むと良いと予習して来たけど
植林地帯が途切れて無くなっちまったよ~
尾根が狭まってルートが明確になって来た
スズタケの藪を潜る覚悟もしてたけど何故かほとんど枯れていた
展望は無いけど、ミツバツツジが心をなごませてくれる
足元にはアケボノツツジの花びらが落ちてるのもよく見かけたので
もう少し早ければ、アケボノツツジで
頭の上はピンクに染まって桃源郷の様なルートだったかもね
14時21分、突如として展望が開けます
前方にはこれから辿る兜岩と西赤石山が見えるが
まだまだ遠い
物住頭から上兜山を経て
串ヶ峰に下る西谷川の東の尾根も左に見えてる
どうやら1,388mピークに達したようです
1,388mピークを過ぎて再び展望の無いルートになったかと思ってると
少し下ると右手に支尾根が続いており、
その手前に大岩が張り出している
ここがエントツ山さんたちが
石ヶ山丈大岩展望所と呼んでいる大岩でした
上部鉄道の終着駅だった
角石原駅跡の銅山峰ヒュッテが小さく見えてます
笹ヶ峰から沓掛山への吊り尾根の間には
雲がかかっていなければ西黒森、瓶ヶ森が見えるはず
ひょっとしたら石鎚山も見えるかも
大岩展望所の近くに
僅かですがアケボノツツジが咲いてた
この下に一本松駅を目指す
一本松-石ヶ山丈ダイレクトルートの標識がありました
迷わずに辿ることが出来れば上部鉄道一本松駅跡まで1時間弱
東平第三広場まで1時間20分!
この未踏ルートで帰ろうかとも迷いましたが
時間も限られているこの状況では無謀と思ってとどまったぜよ
それはそうと、もう時刻は14時半
12時45分に石ヶ山丈分岐を通過してから1時間45分経ってる
そろそろ引き返さなければやばいんでないかい
でも、石ヶ山丈分岐からここ迄のルートは
勾配もきつかったので膝が心配
ルートも判り辛かったので迷わずに帰れるだろうか
兜岩までもう少しなので
兜岩から慣れた道を帰る方が良いのではと踏破することにして、
結局、戻るに戻れずといった厳しい行程になりました
複雑な右にカーブする尾根を登ります
逆から下ってくるとルートと違う支尾根に迷い込みそう
幸いにもこの辺のスズタケも枯れていました
赤茶けた岩峰の兜岩が近づいて来ました
西赤石山は東平角閃岩と言われる
地下深くで変性された堅い岩盤から成っており
その北側にチョコンと橄欖岩の岩峰が顔を出してるのが兜岩です
赤石橄欖岩は比重の高い(=重くて堅い)マグマの成分が
物住頭の東に前赤石から石室越~八巻山~東赤石山~権現越と続く岩場に露頭して
アルプスもどきの景観をなしてますが(前赤石山は前衛峰ジャンダルムかも)
この西赤石の北側に兜岩が「ここだけアルプスもどき」で存在してる
赤石山系の土台は、石鎚山系と同じく「三波川変成岩類」です。
特徴として、西赤石山、東赤石山周辺にのみ、マグマが冷えて固まった「カクセン(角閃)岩」や「カンラン(橄欖)岩」が分布して、それらを下から包むように三波川変成岩類が広がっていることが挙げられます。
マグマ由来の角閃岩や橄欖岩の存在は、この周辺で大規模な地殻変動があったことを裏付けてます。現在、東赤石山の稜線には露出した橄欖岩が連なり、ゴツゴツとした岩稜が続く独特の景観が広がっています。
また、激しい地殻変動や高熱による岩石の変成が顕著で、ルビーなど約70種類の希少な鉱物が産出され、特に別子銅山では、巨大な鉱脈が発見されました(別子鉱床)。
西赤石山から上部鉄道跡(東平方面)へのルートと合流
昨年の5月9日にはこの辺りもピンクに染まってたけど
今年(の5月8日)は全くナッシング
ここから西赤石山までは急登だけど僅か15分で登れますが
今回は寄らずに兜岩で休憩して下山ルートを考えます
アケボノツツジの時期が終わっていたのでしょうか
それとも東平が車で乗り入れられないためでしょうか
この時間には兜岩に誰一人居ませんでした
昨年の兜岩(4月25日には石ヶ山丈大岩展望所辺りはピンクに染まり桃源郷)↑
西赤石山北斜面
拡大してみると咲いてはいるけど・・・
昨年の同時期にはこのくらいピンク色になってた
調べてみると、
5月3日の時点で綱繰山は見頃で西赤石は終わりかけていたとのこと
今年のアケボノは例年より1週間以上早かったみたい
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さて、さて
急いで下山しなければ日が暮れる
しかし、想像以上に石ヶ山丈尾根ルートはきつかったぜよ
両膝はもう悲鳴をあげてるけど
どうにかして明るいうちに帰らねばなりません
探訪日:2021年5月9日
昨年5月9日には魔戸の滝駐車場にパジェロをデポして
種子川造林道で西谷川の源流まで遡り兜岩へ
15時24分に兜岩より下山を開始して
16:14 上部鉄道分岐 50分
16:34 一本松駅跡 20分
17:37 索道場跡 63分
17:46 石ヶ山丈分岐 9分
18:42 魔戸の滝駐車場 56分
谷の日暮れは早くてギリギリでした
現在の時刻は15時15分、パジェロデポ地は龍河神社なので
3時間45分で19時の日没までに戻るのは難しいかも
登山道で真っ暗になると危険なので
せめて暗くなる前に車道に出たいものです
一番早いのは現在崖崩れで通行止めの市道河又東平線ですが
車道を長々と歩くのも興ざめなので
今回は東平からかつての東平街道を経て
県道47号新居浜別子山線の登山口へ出たいと思います
15時15分 兜岩より下山開始
16:05 上部鉄道分岐 50分
16:25 一本松駅跡 20分
16:45 東平第三広場 20分
18:15 東平街道を経て鹿森ダム登山口 90分
18:55 県道47号線を龍河神社まで(3.43km) 40分
なんとかなるかも(^◇^;)
でも、膝の状態がかなり悪いので予定よりどのくらい遅れるのかが問題
特に一本松駅跡から東平へ降る急勾配は難儀しそう
19時までに登山口に到れれば良しかな
長くなりましたが
最後までご覧いただきまして
ありがとうございました
では、また
次回に続く
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