【マンガ感想】
『DEAR BOYS ACT3 1巻 (八神ひろき)』
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DEAR BOYS ACT3 1 (講談社コミックス 月刊少年マガジン)
八神 ひろき 講談社 2009-06-17 by G-Tools |
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【あらすじ】
堂々の新章スタート!何度も壊れかけるたびに、支えあってようやく辿り着いた、インターハイ準決勝。対戦相手は、因縁の宿敵、下條監督が率いる怪物集団・成田中央‥‥。相手に不足はない。頂点を極めるため、そして因縁を断ち切るため、瑞穂は戦う!!
バスケットボールをテーマとした作品です。
今巻で、全シリーズ・54巻目(+おまけが一冊)となる超長期連載作品です。
週刊連載ならば50巻は珍しくはありませんが、月刊連載で50巻オーバーは驚くべき数字です。
連載開始が1989年で、今年で20年目・・・、私は単行本の3巻目からリアルタイムで集めているので、
なんだかんだ17年間~18年間くらいの長い付き合いとなります(^^;。
当然、私が集めている漫画の中で最も古くから集めている作品でして、
冗談なく、私は、この作品と共に成長してきたと言っても間違いないかな、と思っています。
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ここからは、1巻(事実上54巻目)の感想。
今巻から、ついにインターハイ準決勝第2試合『瑞穂vs成田中央』の因縁試合が始まります。
この『成田中央高校』とは、常勝軍団・『天童寺高校』と並ぶ優勝候補筆頭の高校の一つで、
“平均身長の高さ”と“連携の上手さ”を最大限に生かすインサイド主体のチームです。
『瑞穂高校』とは、『監督問題』や、過去に練習試合と関東大会決勝で2回対戦していることから、
何かと“因縁”を印象付けるイベントが多く描かれており、このインターハイの試合の中でも、
多くの読者が、最も期待し、最も注目しているであろうライバルチームだと思います。
その『成田中央』との3回目の試合が、ついに今巻から描かれる事となります。
序盤の展開の注目点は、やはりインサイド中心の『成田中央』に対して、
『瑞穂高校』が3Pシューターの『三浦蘭丸』を起用せずに、『高階トウヤ』を投入した点ですね。
身長の高いインサイドを持つ『成田中央』に対して、普通ならば3Pシューターを投入して、
外から攻撃するというのが普通であると思うのですが、『氷室恭子監督』はいきなり奇襲をかけ、
インサイド勝負を仕掛けてきました。 もちろん、奇策というわけではなく、インターハイを通して
順調に成長してきた『瑞穂高校』のインサイド陣の3人を信頼しての攻撃方法でして、
実際に、あの『成田中央』の最強のインサイド陣と互角に渡り合っている描写が描かれました。
とはいえ、相手はあの『成田中央』、そう簡単にリードさせてくれるわけが無く、
『下條薫監督』の理想の攻撃方法である『ナンバープレイ(フォーメーションのこと)』を駆使して、
『瑞穂高校』のディフェンスを翻弄しすぐに点差をつめていき、序盤は均衡していく様子が描かれました。
そんな中で、注目選手は、やはりパワーフォワードの『石井努』でしょう。
彼は、元々、技術よりも気合でなんとかするというキャラクターであったのですが、
『高階トウヤ』の加入や、様々な試合を経験していくうちに、その才能が開花しつつあり、
いまや、『瑞穂高校』に欠かせない重要な選手の一人となっております。
この『成田中央』戦では、209cmの『武内純一』との勝負が描かれていくと思われまして、
恐らく、『武内純一』を乗り越えて、『天童寺』の『剣武蔵』レベルまで成長するのだと思いますし、
また、マネージャーの『杏崎沙斗未』の言葉からも、『石井努』が何かしら試合の行方に
関わってくるであろうことは間違いないと思われます。
個人的に、この『石井努』が一番好きなので、ぜひともその活躍を期待したいです(^^ゞ。
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【総評】
今巻より、『ACT3』となり、1巻より仕切り直しとなっております。
表紙デザインが、『DEAR BOYS』らしくないので、本屋で見つけるのに苦労しました(苦笑)。
内容自体は、『成田中央』戦ということで、かなり盛り上がっておりまして、一気に読んでしまいました。
次巻の発売が待ち遠しいです。
点数的には
88点
です。
では、ここまで。