秋分の日を過ぎたあたりから、夜が駆け足でやってくるようになりました。
仕事を終えるのは、毎日大体18:00過ぎ。
外に出ると、すでに夜の様相。
暑さに気を取られているうちに、もう、すっかり秋になっていました。
空調の利いた室内にいると、季節感も薄れがちです。
同じ毎日の繰り返しと、おなじみのプレッシャーとストレスで、私達HSPさんは、月曜から、すでにお疲れモードかもしれません。
今日の私は、旦那さんの帰りが遅いので、一人の時間を満喫中。
いつもなら、テレビやYou Tubeをみてまったりしている時間帯。
何となく、今日は、テレビを消して、音楽をかけてみる事に。
最初は、何だかもの寂しい気持ちになりますが、「見る」という行為がないだけで、
思いの外、家事が進んで、自分の時間にさらに余裕ができる。
視覚からの情報は、思っているより脳内の処理が大変なのかもしれません。
それに、視覚と同時に、聴覚の処理も行うので、テレビの視聴は、HSPさんにとっては、多少、負担の大きなものなのかもしれません。
今、こうして、ブログを綴る気持ちになったのは、そんな「自分の意志以外の物事」が、自分の中に入ってこないからこそ生まれてきた、「心と、神経と、脳の余裕」ができたからかもしれません。
このブログを書き始める前は、「秋の夜長に何をしようか?」と、考えたのですが、ふと、このまま何もしないのはどうだろう?と、思ったのです。
静かな、リラックスできる音楽と、温かい飲み物。
そこで、少しぼんやりしてみる。
HSPさんにとって、「何もしない時間」は、実はとても苦しいもの。
HSPさんは、常に、「頑張ってしまう」人たちだから。
何もしないという事に、とても罪悪感を持ってしまう。
でも、その時に思い出したのが、「ニクセン」という言葉。
「ニクセン」とは、オランダ語で、「何もしない」という意味。
オランダの人々は、この「ニクセン」をとても大切にしているのです。
何もせず、ただ、ぼんやりと空を眺める。
心を空っぽにして、ぼーーーーーっと、する。
そうすることで、実は、心と神経と脳を休めている。だからこそ、そのできた余白に、よりクリエイティブなものが降りてくる。
オランダの人たちは、「何もしない事」の大切さを本当の意味で、理解している。
日本人の私たちは、「何もしない」ことは、とても罪深いことと教わってきました。
だからこそ、まじめで、勤勉で、努力家のHSPさんにとって、それは、とてつもなく難しいことだったりするのです。
常に頭の中が高速回転フルHDDな感じで動いているHSPさんにとって、本当は、何よりも必要な事なのかもしれません。
秋の夜長は読書もいいですが、ただただぼんやりと月を眺めて過ごすのも、いいものかもしれませんね。
皆さんも、皆さんなりの「ニクセン」を楽しんでくださいね。
心と神経と脳を休める。
HSPさんにとって、必要なこと。
穏やかな夜になりますように。