とても、とても、悲しいことです。
そんな方々の生前の様子は、「真面目で、優しくて、気遣いの人」と、言われています。
いつも、周りに目を配り、つまらない人がいないか、馴染んでない人はいないか、不安になってる人はいないか。
常に、周りが居心地よく過ごせるために、心を砕いている。
そんな、素敵で繊細で、優しい人達。
もしも仮に、彼、彼女たちが、HSPさんだったとしたら。
それはそれは、大変だったのだろうな、と、想像するのです。
生前のインタビューや何かを思い出すと、皆さん、お話しされる姿がとても印象的でした。
ある女優さんは、とても女性らしい役も多かったのですが、インタビューの時は、話口調はとても穏やかで優しいのですが、内容は、とても理路整然として、論理的で、知的。
むしろ、男性がお話しされているようで、役の印象とは随分と違っていたことに凄く驚いた記憶があります。
でも、もしも。
その姿すら、「女優として求められている自分」を客観視した上で、「どうあるべきか」を考えた末の姿であったら。
もし、「求められる自分とは」を追求した結果、作りあげてしまった姿だったら。
それも、その人の一部であることは間違いない。
でも、本当の本当の彼、彼女は、心の何処にいたのだろうか?と、思うのです。
HSPさんで有ろうとなかろうと、心のなかで、本当の自分が迷子になっていると気づいても、どうしてやることもできない境遇にあって、そして、迷子の存在も忘れてしまって、完全に、自分を見失ったとき、人は、生きることを、手放したくなるのかもしれません。
でも、死にたいんじゃない。
ただ、生きるのが、辛い。
死にたいんじゃなくて、生きるのが辛い。
きっと、その人にしかわからない。
心の闇、と言えばそうかもしれない。
けど、ただ、迷子になっただけ。
本当の自分を、見つけられなくなっただけ。
今、YouTubeで活躍しているあの芸人さんも、人気絶頂で、心の不調を起こし、休業された方も、口を揃えて言っていたのが、「求められる自分、そこに当てはまる自分になろうとしていた」そして「嘘をついていた」と。
ただ、お茶らけて、人を笑わせることが好きだった少年は、テレビが求める自分を作りあげて、それに当てはまろうとした。
本当の自分を隠した結果、それが、不調となって、あらわれたのでしょう。
死を選ぶかどうかは、ほんの些細な違い。
その時、人に迷惑をかけてでも、「こんな自分は嫌だ!」「これは、自分じゃない!」といって、逃げたかどうか。それだけ。
だから。
HSPさんにとって、この世はとかく生きづらい。
だから、勇気をもって、誰に何を言われても、逃げられるなら、逃げていい。
そう、思うのです。
わたしも、あなたも。
迷子になった本当の自分を、救ってあげられると、いいですね。
最後に、亡くなられた、素敵な素敵な皆さん。ご冥福を、お祈りいたします。