シーズン1は東北新幹線だったが、今回は北陸新幹線。
北陸地方というと、新幹線開通前は関東から在来線に乗って富山、石川にアクセスするのに一苦労だったので、2時間ちょっとで行けると聞くと隔世の感がある。
シーズン2では北陸3県に加え、途中通過する新潟や群馬、長野の食も紹介される。
東北新幹線では、海の幸を中心とした素朴な味わいの名産品が印象的だったが、北陸新幹線では、海の幸の豊富さはもとより長い歴史に彩られた豊かで華やかな食文化が楽しめた。
東北の野趣あふれる食も魅力的だが、北陸の繊細かつ目も楽しませるエンタテインメント性は北陸ならではの食文化であろう。
このドラマのおそらくルーツでもある「孤独のグルメ」は、五郎さんが下戸なのでお酒の肴は出てこない。その点、本ドラマの高宮進は飲むのも食べるのも大好き(五郎さんと同じく、甘いものも大好き)なので、酒好きとしては「孤独のグルメ」よりも食のレパートリーの広がりを感じる。
今回もゲスト・共演者はそれほど多くない。戸田菜穂と嶋田久作くらい。
7話に出演の戸田菜穂は、50歳とは思えない美しさ。若いころから好きだったが年を重ねたほうが色気が出てとても魅力的だ。
「孤独のグルメ」同様、グルメドラマの王道というかこれほどの美熟女の出演があっても、色恋沙汰は描かれない。その潔さがよい。
戸田菜穂。変わらぬ美貌と親しみやすさが魅力の女優さん。
シーズン2になって、主演・眞島秀和の顔芸も磨きがかかってきた。
五郎さん(松重豊)がそうだったように、「形(カタ)」ができてきたと思う。
そうなると「孤独のグルメ」のようにシーズン3以降も頑張ってほしい。
ただ、撮影セット協力がJR東日本だけでは、関東より東・北、そして北陸の無限ループになってしまう。そうなると、日本中の豊かな食の紹介にも制限がかかる。
ぜひ、JR東海や西日本も協力してもらいたい。
とここまで書いて気づいたが、「孤独のグルメ」も関東中心だ。
ロケ(予算)のことを考えると日本全国に足を延ばすのはやはり難しいのだろう。
であれば、東北・北陸新幹線を中心に、長野、秋田、北海道なども追加してシリーズを充実させていくのが現実的か。
シーズン3も楽しみにしたい作品となった。