目薬のアレジフェンスとアレジオンの違いは? | 調剤薬局ママ薬剤師の「お薬ギモン解決ブログ」

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こんにちは、薬剤師の安美です。

 

 

テレビを見かけた

アレジフェンスという目薬のCM。

 

「え?アレジオン点眼液の市販薬が販売されたの??」

と思って調べてみたら…

全くの別物でした(^-^;

 

 

アレジオンとアレジフェンス…名前似てますよね。

 

しかも、同じアレルギーの目薬だし!!

 

でも、成分名は全く違います。

 

・アレジオン=エピナスチン

 

・アレジフェンス=アシタザノラスト水和物
(医療用だとゼペリン点眼液が同じ成分)

 

 

さらに、アレルギーに効くのは同じでも、効き方が違うんですよ。

 

今日はアレジオンとアレジフェンスの効き方の違いを書いてみます。

 

 

 

花粉症にも使える目薬アレジオンとアレジフェンスの違い

 

 

花粉症の目のかゆみを引き起こす原因は、アレルギー反応です。

 

そして、アレルギー反応を引き起こすのが、ヒスタミンという物質。

 

 

このヒスタミンが受容体と結合するとアレルギー反応が起きていきます。

 

ここをブロックして、アレルギー症状を起こさないようにするのが、抗ヒスタミン薬です。
 

アレジオンは抗ヒスタミン薬の効果があります。

 

 

 

もう一つ、ヒスタミンが出ないようにする薬もあります。

 

化学伝達物質(ケミカルメディエーター*)遊離抑制薬と呼ばれるものです。

 

*ケミカルメディエーター=ヒスタミンだけでなくロイコトリエンなど複数の物質の総称。

 

アレルギー反応が起こること自体を抑える感じです。

 

アレジフェンスはケミカルメディエーター遊離抑制薬としての効果がある目薬です。

 

ちなみに、アレジオンは抗ヒスタミンだけでなく、こちらの効果も合わせもちます!

 

 

 

花粉症の目薬アレジオンとアレジフェンスの使い分け

 

 

一般的に、抗ヒスタミン作用がある方が、かゆみに即効性が期待できます。

 

なので、花粉症の目のかゆみがすでにひどい方には、

アレジオン点眼液のような抗ヒスタミン作用をもつ目薬がおすすめです。

 

(ただし、アレジオン点眼液と同じ市販薬はありません)

 

 

 

アレジフェンスのようなケミカルメディエーター遊離抑制作用のある目薬は、

毎年、花粉シーズンは目がかゆくなる方の予防や、

花粉症の出始めでかゆみがひどくない時におすすめです。

 

添付文書にも以下の記載があります。

 

花粉などの季節性のアレルギーによる目の症状に使用する場合は、

花粉飛散期に入って症状が出始めたら、症状の軽い早めの時期からの使用が効果的です。

 

 

 

 

アレジフェンスは、血管収縮剤などを含まず副作用の心配はほとんどありません。

長期の使用も安心とされています。

 

7歳以上の子どもから使うことができます。

 

 

ベンザルコニウムなどの添加物を含みませんが、
添付文書上は、コンタクトレンズを装着したままの使用は不可となっているので気をつけてくださいね!

 

 

コンタクトレンズをしたまま使える市販の花粉症の目薬については、こちらに詳しく書いています。

花粉症の目薬でコンタクトしたまま使える市販薬を現役薬剤師が解説!

 

参考にしてくださいね。

 

 

 

 

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