コンタック鼻炎Zと新コンタック600プラスの違い | 調剤薬局で働くママ薬剤師のお薬と子育て親育ちブログ

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昭和生まれ2児の母でもある調剤薬局勤務の薬剤師が市販薬や病院の処方薬、薬の飲み合わせなどお薬のこと、大好きなコンビニスィーツや思春期の子育てで感じることなどの日常のアレコレを書いているブログです。

こんにちは、薬剤師の安美です。

 

「のどが痛い」、「熱が出た」、「ねらい撃ち!!」のCMでおなじみ、

市販薬のコンタック。

 

風邪薬のイメージが強いですが、

実は、コンタックシリーズには、鼻炎や花粉による症状に効くものもあります。

 

それが、新コンタック鼻炎Zと新コンタック600プラスです。

 

今回はこの違いについて書いていきたいと思います!

 

 

 

新コンタック鼻炎Z

 

 

 

抗アレルギー薬であるセチリジン塩酸塩のみを配合。


医療用(処方薬)では、ジルテックと同じ成分になる抗アレルギー薬です。
(スイッチOTC医薬品)

 

1日1回1錠の服用です。

(15歳以上)

 

 

そして、新コンタック鼻炎Zは、市販薬のストナリニZ錠と同じ成分です。


(両方ともに「Z」がついていますが、

セチリジンの先発薬ジルテックの英語=Zyrtec
この「Z」をとっているのかなーなんて勝手に思っています^^)

 

成分、配合量も同じですが、数に違いがあります。

 

・新コンタック鼻炎Z:16錠入り

 

・ストナリニZ錠:14錠入り
 

 

新コンタック鼻炎Zは、有効成分がセチリジンひとつだけですが、
新コンタック600は、複数の成分が配合されています。

 

 

新コンタック600プラス

 

 

 

・クロルフェニラミンマレイン酸塩:抗アレルギー成分
・プソイドエフェドリン:交感神経に作用する血管収縮薬
・ベラドンナ総アルカロイド:副交感神経を遮断する作用
・カフェイン:頭重を改善

 

プソイドエフェドリンが

鼻粘膜の血管を局所的に収縮させて充血や腫れを抑えます。

なので、鼻づまりがひどい方におすすめです。

 

クロルフェニラミンは眠気が出やすい成分なので副作用には注意が必要です。

 

新コンタック600は、7歳以上で服用可能です。

 

1日2回、1回2カプセル(15歳以上)、1回1カプセル(7歳から14歳)の服用です。

 

 

「コンタック600プラスをのむタイミングは何時間あけるの?」
と聞かれたら、

「6時間以上はあけた方がよい」と答えます。

 

(プソイドエフェドリンの半減期が6時間程度なので)

 

 

 

新コンタック600プラスには小児用もあるんですが、

とくに成分に違いはありません。

 

ちょうど半分量になっています。

対象年齢も7歳から14歳です。

 

おそらく大人用(15歳以上)の飲み間違い(過量投与)を防ぐために、

あえて作ったのではないかと思います。

 

カフェインも配合されているし、

抗アレルギー成分も眠気の副作用が出やすいので、

私はお子さんにはおすすめしません。

 

カフェインが入っていないだけ、

ストナリニの小児用の方がいいかなという印象です。

 

 
 
まとめると、
新コンタック鼻炎Zと新コンタック600プラスは、
 
・有効成分が全く違う
 
・飲み方(用法)も違う
 
というように、
同じ鼻炎にアプローチする薬ですが、
全く違うという点に気をつけてくださいね!