こんにちは!
薬剤師の安美です。
子どもの発熱によく使われる
カロナール(アセトアミノフェン)。
風邪で受診したら
処方された経験も多いのでは?
病院で処方されるカロナールは
いろいろな種類があります。
■カロナールの剤型(薬のかたち)の違い
カロナールは4種類の薬の形があります。
子どもにも飲みやすいシロップや坐剤もあります。
・錠剤(カロナール錠)
・粉薬(カロナール細粒)
・液剤(カロナールシロップ)
・座薬(カロナール坐剤)
■カロナールの用量の違い
カロナールの用量による違いもあります。
赤ちゃんの発熱にも処方されることがあるので、
年齢と用量にあわせて種類があると考えています。
「錠剤を飲むのが苦手」な年配の患者さんの頭痛に
カロナール細粒が処方されたこともありました。
・カロナール錠200
(=アセトアミノフェンを200㎎含む錠剤ということ。))
・カロナール錠300
・カロナール錠500
・カロナール細粒20%
・カロナール細粒50%
・カロナール原末
*アセトアミノフェンとして、1回10~15mg/㎏(体重)。
・カロナール坐剤小児用50
=体重5㎏、1~1.5個
・カロナール坐剤100
=体重10㎏、1~1.5個
・カロナール坐剤200
=体重20㎏、1~1.5個
・カロナール坐剤400
=体重30㎏、1個
坐剤はアンヒバもよく使われますね。
同じ成分、アセトアミノフェンです。
(アンヒバ坐剤には400㎎はない)
カロナールの錠剤の用量が細かいのが
不思議でした。
あゆみ製薬株式会社、カロナール200mgの小児科領域における解熱・鎮痛の投与量の目安、2018年4月
によると、
子どもが飲めるカロナールの量の目安は、
6歳(体重20キロ)で、カロナール200mg 1錠、
12歳(体重40キロ)で、カロナール200mg 2錠、
14歳(体重50キロ)で、カロナール200mg 2.5錠
*ただし、医師が診断して処方する場合
となるので、
カロナール200㎎は子ども用の錠剤ですね。
カロナールの添付文書によると、
風邪などの解熱鎮痛薬として大人は1回300~500mgとなっています。
カロナール300㎎、500㎎は大人用の錠剤といった感じです。
もちろん、大人でもカロナール200を飲んでも問題ないです。
量が少なくても効けばよいので。
(子どもは用量を守らないとだめです)
ちなみに、カロナール500㎎は劇薬扱いになります。
(しかも、大きいので飲みにくそう)
薬局の薬棚は劇薬は区別して並んでいるので、
薬剤師になりたての頃、
カロナール500の場所を忘れてしまって
よく手がとまっていました(^-^;