ロキソニンとカロナールの飲み合わせ、併用しても大丈夫? | 調剤薬局で働くママ薬剤師のお薬メモ帳

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昭和生まれ2児の母でもある現役薬剤師が市販薬や病院の処方薬の知識、薬の飲み合わせなどを中心にお薬について(時々コンビニスィーツや子育てネタもあり)で書いているブログです。

こんにちは!

薬剤師の安美です。

 

 

 

同じように、解熱や鎮痛薬として使われるロキソニンとカロナール。

 

↓こちらの記事で詳しく説明しているように、
カロナールとロキソニン(ロキソプロフェン)の飲み合わせと違いは?

薬が効くメカニズムは大きく違います。

 

 

 



 

 

薬の飲み合わせで心配なのは、
まず副作用ですよね。

 



ロキソニンとカロナールは効くメカニズムが違うので、

2つを併用しても、それぞれで作用します。
なので、大きな副作用が出る影響は考えにくいです。

 



実際に、ロキソニンとカロナールを併用することで副作用が増加する、
こういう報告は(私は)聞いたことがありません。



ロキソニンと同じ効き方をするNSAIDs、

例えばボルタレンなどとロキソニンの併用は避けた方がいいですが、
カロナールとロキソニンの飲み合わせ自体は問題ありません。

 



でも、ロキソニンやカロナールに限らず、クスリはリスク。

最小限の服用ですむなら、それにこしたことはありません。

 



カロナールだけで効く、ロキソニンだけで痛みが治った、
そういう場合は、あえて併用する必要はありません。

 



さらに言うと、

カロナールとロキソニンを併用したからといって、

相乗効果が期待できるわけではありません。

 

あまり意味がないということになります。



「カロナールが効かないのでロキソニンを飲みたい 」という場合、

まずカロナールを飲んで様子をみる、
それでも効かなかったらロキソニンを追加するという飲み方でも大丈夫です。


 

薬の副作用を考えた場合、

カロナールは長期の服用で肝障害のリスクがありますし、

ロキソニンにも、胃腸障害の危険があります。

ロキソニンとカロナールの2剤を併用するしないに関わらず、

症状がある時のみ、短期間の服用にした方が安心!
というのが、私の考えです。