「銀魂」 ★★★★~大ハコの劇場でファンと大笑いして観るべき映画 | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2017』の掲載にあたって」

 
大ハコの劇場でファンと大笑いして観るべき映画
★★★★
(C)空知英秋/集英社 (C)2017「銀魂」製作委員会

 

(2017年/日本/130分) 
 
【 監督 】
福田雄一

 

【 原作 】

空知英秋

 

【 出演 】
小栗旬
菅田将暉
橋本環奈
柳楽優弥
新井浩文
吉沢亮
早見あかり
ムロツヨシ
長澤まさみ
岡田将生
佐藤二朗
菜々緒
安田顕
中村勘九郎
堂本剛
 

 

【あらすじ】

 

 宇宙からやってきた“天人(あまんと)”が台頭する江戸時代末期。

 廃刀令により侍が衰退の一途をたどっていた中、かつて“白夜叉”と恐れられ今は万屋を営む坂田銀時、そしてその社員である志村新八と神楽は、侍魂を堅持していた。

 あるとき、江戸に辻斬りによる事件が連続、“紅桜”と呼ばれる妖刀であることが分かった。銀時らはその調査を頼まれるが、その裏にはかつての銀時の仲間、高杉の陰があった―

 

 

【コメント】

 
 ついにあの「銀魂」が実写化!というニュースを聞いたとき、期待より不安のほうが大きいファンは多かったと思う。どうしてもあの漫画やアニメでしか成立しないような世界観を実写化したところで、変なコスプレ大会にしか見えないからね。加えて、製作陣や監督の身勝手な作家魂がさらに魅力を半減させる、いわゆる原作レ●プの実写も数多いわけで。

 とはいえ、本作の監督が、あの「HK 変態仮面」シリーズや『女子ーズ』『明烏 アケガラス』など、ギャグ映画を撮らせれば右に出る者はいないくらいいまノりにノってる福田雄一監督と聞いたとき、僕は「もしかしたらやってくれるんじゃないか?」というほのかな期待があり、実写化をひそかに楽しみにしていたわけです。

 そして、満を持しての公開とあって、これは絶対に大ハコの劇場で観ようと、「新宿バルト9」まで足を運んだ次第です。思ったとおり満員御礼の状況でしたな。

 

 

(C)空知英秋/集英社 (C)2017「銀魂」製作委員会

 

悪ふざけ満載のコント映画、よくやった福田雄一監督!

 

 いやもうね、僕は「よくやった!」と福田雄一監督を褒めてあげたいレベルです。最初から最後まで爆笑の連続、原作の世界観を壊さず、魅力を最大限に生かした悪ふざけなギャグ。久々に観客とともに映画館で最高のひと時を過ごすことができた映画でしたね!

 原作はキャラがとにかく多いので、すべてのキャラを説明するのに1クールくらい必要なわけですが、本作では細かいキャラの説明を大胆に端折り、坂田銀時や新八、神楽、新選組、ヅラといったメインキャラはすでに観る側は知っているというテイで話が進みます。そういった意味ではファン向けの実写と言ってもいいでしょう。

 のっけからCDTVやまーきの!ネタ、橋本環奈の奇跡の一枚ネタで悪ふざけが始まり、ワーナーブラザーズ提供を2回もやったり、エリザベスの実写ならではの着ぐるみネタや、原作でも屈指のギャグ回であるカブト狩りネタでぶっ飛ばしまくる。

 主軸となるストーリーは、アニメ映画にもなった紅桜編ですが、原作を壊さずほぼ忠実に実写化しているし、ギャグもほぼ原作に忠実。劇場では、平賀源外のくだりが笑いのピークで、ワンピースネタやガンダムネタ、ナウシカネタで大爆笑をかっさらっていましたね。

 ぶっちゃけて言ってしまうと、個人的に紅桜編は特段好きなエピソードではないし(というかシリアスエピソード自体あまり好きではない)、ギャグに頼りすぎてストーリー展開もちょっと難ありといった印象を受けました。しかしながら、あれだけ観客を笑いの渦に巻き込んだ功績は非常に大きいし、それこそ劇場で観た甲斐があるというものです。出来はともかく、あの世界観をよくぞ再現してくれたと福田雄一監督には感謝したいですね。

 

 

大ハコの劇場でファンと大笑いして観るべき映画

 

 これはハッキリ言います。本作は絶対に大ハコの劇場で銀魂ファンたちと大笑いして楽しむべき映画です。なるべく多くの観客とともに、笑いを共有してみたほうが絶対に楽しめる映画です。

 実写同様、原作もアニメもコントや漫才要素が多分に含まれるものなので、まずはそれを許容することが大事。とにかく悪ふざけが過ぎるので、「映画はこうあるべき!」と変に固執したこだわりがあったりすると「マジメにやれや!」と憤慨する人がいるかもしれません。しかし、銀魂に限っては、この悪ふざけこそが魅力であり見どころであり、それを許容できるファンこそが楽しめるんです。マジメに観ちゃいけません。

 もう一度言います。本作は、多くの観客たちと大笑いして観るべき映画です。映画のこだわりは捨てて、ファンは一度原作やアニメで成立しているキャラをリセットして、劇場で皆と笑いを共有して鑑賞しましょう。

 

 

キャラを演じきった役者たち!特に橋本環奈と菜々緒

 

 福田雄一監督の功績もさることながら、一癖も二癖もあるキャラたちを演じた役者たちもよくぞ演じ切った!と褒めてあげたいですね。

 銀さん役の小栗旬しかり、新八役の菅田将暉しかり、ヅラ役の岡田将生しかり、新選組・土方役の柳楽優弥しかり。近藤ゴリラ役の中村勘九郎なんか、歌舞伎役者であるにもかかわらずフル●ン姿で登場したりと、本業の仕事大丈夫か?と心配になったり。

 いやでも、特に神楽役の橋本環奈はよくぞあそこまで変顔を惜しみなくやりきったなと。奇跡の一枚の自虐ネタもやってるし。ちょっと最近ムチムチ感(というかぽっちゃり感(というか絶対太ったよな))がハンパない彼女ですが、本作で一皮も二皮も剥けたんじゃないでしょうか。

 加えて、個人的にはまた子役の菜々緒も良かったな~と。まあ要するにセクシー担当なだけですが。菜々緒がとにかくセクシー過ぎて目が離せない。佐藤二朗のギャグに耐えられず吹き出す場面もカットされることなく映されているのでお見逃しなく。

 そんなわけで、個人的にはこの役者陣による続編をまた観たい!と期待に胸膨らませている今日この頃です。

 

(C)空知英秋/集英社 (C)2017「銀魂」製作委員会

 

 

【2017年度 Myランキング】(7/16時点)

 

 本作は、本年度のベスト10中10位(暫定)にランクイン。

 大勢で笑う映画は楽しいぜ!

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:沈黙 -サイレンス- ★★★★☆

  2位:愚行録 ★★★★

  3位:帝一の國 ★★★★

  4位:ハクソー・リッジ ★★★★

  5位:ジョン・ウィック:チャプター2 ★★★★

  6位:パージ:大統領令 ★★★★

  7位:チア☆ダン ★★★★

  8位:暗黒女子 ★★★★

  9位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス ★★★★

 10位:銀魂 ★★★★

  次点:メッセージ ★★★☆

     おじいちゃんはデブゴン ★★★☆

     イップ・マン 継承 ★★★☆

 

  (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:無限の住人 ★☆

  2位:グレートウォール ★★

  3位:トリプルX:再起動 ★★☆

 

 

<その他ランク外一覧>

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