日本ではあちこちでケシが自生しているらしい・・・
昔、何かのTVドラマで見た記憶があるのですが、犯人が北海道の原野で野生のケシを見つけて、それを栽培するというストーリーでした。ストーリーの最後で犯人が荒野を逃げるのが、なぜか印象的だったのが記憶に残っています。ただ現実はというと、麻薬に使われるケシなんてのは野生で自生しているわけないと、この年まで完全に信じていました。それこそ人なんかほとんどやってこない北海道か離島の原野にあるかないか・・・、もし見つかったら全国版でニュースになるようなものだと思っていたのです。ところが実際はというと、国内のあちこちで結構自生のケシがみつかっているようなのですね。2020年においては三重県から圧倒的に多い14.5万本が除去されているのに続き、2位の香川県でも8万本強が除去されています。さらに最近では京都で発見が急増していて、ここ4年で除去されたケシの数はそれ以前の4倍以上になっているそうです。京都や大阪なんかだと、その方面に詳しい人も多そうで、なんか怖い話なんですが。なおこの麻薬が取れるケシというのは繁殖力が結構強くて、放っておくとどんどん増えていくらしく、完全に除去してしまうのはなかなか難しいので、担当官も苦労しているという話。またWebで検索してみるとわかりますが、多数の都道府県のHPのケシの注意文がヒットします。日本全国、意外と広範囲でケシの自生が確認されているみたいです。そしてそんなにケシが自生しているならと、自生しているケシからけしからん薬を作ったりとか、あるいは自分で育ててみようなんてロクでもないことを考える輩もきっとでてくるんでしょう。だからじゃないですが、もし自生しているケシを見つけたら、即座に警察か保健所に連絡しましょう。さすがにこんな危険な植物、早く根絶してほしいです。ちなみにですが野生のケシを見つけたとき、そのままで通報するのは罪になりませんが、自分で処分しようと抜いたりすると(麻薬類の不法所持で)罪になるそうです。それもまた面白い話ですね。注意しましょう。