2月に財務省が2022年度の「国民負担率」が47.5%になる見込みだと発表しました。
つまり日本の国民の税+社会保障負担はほぼ5割ぐらいだということなんです。
この発表を聞いて、ネットでは江戸時代の「五公五民」と同じだと騒いでいるようです。

時系列でみてみると、昭和50年(1975年)あたりは25%ぐらいで、平成元年(1988年)から24年(2012年)ぐらいまで30%後半だったのですが、平成25年(2013年)ぐらいから急速に上昇し始めて今の50%弱に至っています。
つまりここ10年間でどっと税負担が増えているようなのです。
昭和の時代でも税金が高いと言っていたのですが、令和になっては本当に重たい税になっていたようです。

さらに実際のところは、日本はもっとひどい重税のようなのです。
政府は日本の国民負担率は諸外国と同等だと言っているのですが、実は財務省の計算には恣意的な部分が大きくて
 ・諸外国が母数にGDPを使っているのに、日本だけは国民所得なんて独自の数値を使っている。
 ・国債発行分=赤字財政分が含まれていない。

なので、とても諸外国と同等は言えないようなのです。

さらに上記の赤字財政分を加えた実質的な国民負担率でいうと、実に6割近くになっています。
(2019年なんかはなんと62.8%でした。)
今の日本は江戸時代より税が重い「六公四民」のようなのです。ひどい話ですね。

ただそれだけ税金を納めても北欧のような高福祉を享受できるなら納得できますが、みなさんご存じのように日本の福祉がそこまで高いとはとても思えません。じゃあこんなに取られている税金は、いったいどこに消えていっているのでしょうか?
じじいはすごく不満を感じます。

そしてその上で、この国の国民はさらなる増税も唯唯諾諾と従っていくんでしょうかね?
所得の6割以上の税負担なんて、なんか違うと思います。
じじいはどんな理由をつけられようとも、これ以上の増税はまっぴらごめんです。