「螺旋」を生かす脚の動き
足を内側に回す「螺旋」の動きは、これを生み出す脚腰背骨回りの筋群の働き方により、主に拇指球を含めた足先(内側)に力が入る場合と踵(内側)に力が入る場合に分かれます。
両手をグリップの形に握り合わせ、アドレスの構えからグリップを右に振り左へ引き戻す動きと、グリップを上に押し上げ引き下ろす動きとを実行してみれば、腕を左右に振る動きでは足先に力が入り、上下の動きでは踵に力が入るのが分かります。
この違いが分かると、肩の高さまでグリップを上げるバックの動きは足先に力が入る横の動き、深いトップへの動きとダウンの動きは踵に力が入る上下の動きであることが分かります。この上下の動きの過程でも、両足先の(内側回しの)動きが加わり、腕の右と左への振りの動きを支えます。
このように「螺旋」の動きを捉えると、「背骨の引きでバックからトップ、両脚の内側回しで深いトップに押し上げ、引き込まれた尻の引き戻しでダウン」という先のイメ-ジの代わりに、「両足先の内側向きの動きを意識してバック(グリップが肩の高さまで)を実行し、踵で深いトップに押し上げ、踵の正面向きの引き戻しでダウン」という意識でスイングが実行できることが分かります。
深いトップへの動きの終期には腕の右への動きで踵が引かれ、これを引き戻すダウンの動きはごく自然な反射的な動きになります。この動きでグリップは右脇前に一気に引き下ろされます。この段階では両踵が地面に食いつきます。このダウンの動きの過程でも、足先の内側回りの「螺旋」の動きがクラブを左に振るための力を出し続け、これで「核心打法」が実現します。
インターネット上で見つけたホーガンの動画では、肩ではなく下半身の動きでクラブを振ることを強調し、急激な腰の左への回転でクラブを体の前に水平に近く引き込むデモを繰り返し見せています。この場合は右踵が一気に浮き上がります。これで腕が一番下がった所でリリースして(ほうり出して)ボールを打つというのです。
しかし実際のダウンの初期には、踵は低く保たれてクラブは縦に引き下ろされています。コースでアイアンを振る別の画像では、両足踵をしっかり地面に着ける動きでインパクトを振り抜いています。最近の優れたプロの動画でも、ダウンで両踵がしっかり地面に食い込むのが見られます。
ホーガンは、左の腰骨と真後ろの壁を結びつける幅広の弾力的な帯を考え、バックで引き伸ばされた帯がダウンで一気に腰を引き戻す、というイメージでダウンを実行すると言いますが、納得し難い説明です。実際は、足の「螺旋」の動きが、ダウンはもとよりスイングのすべてを決めるのです。この原理は誰にも納得できる簡単なイメージで説明できます。次回はこの話をします。
両手をグリップの形に握り合わせ、アドレスの構えからグリップを右に振り左へ引き戻す動きと、グリップを上に押し上げ引き下ろす動きとを実行してみれば、腕を左右に振る動きでは足先に力が入り、上下の動きでは踵に力が入るのが分かります。
この違いが分かると、肩の高さまでグリップを上げるバックの動きは足先に力が入る横の動き、深いトップへの動きとダウンの動きは踵に力が入る上下の動きであることが分かります。この上下の動きの過程でも、両足先の(内側回しの)動きが加わり、腕の右と左への振りの動きを支えます。
このように「螺旋」の動きを捉えると、「背骨の引きでバックからトップ、両脚の内側回しで深いトップに押し上げ、引き込まれた尻の引き戻しでダウン」という先のイメ-ジの代わりに、「両足先の内側向きの動きを意識してバック(グリップが肩の高さまで)を実行し、踵で深いトップに押し上げ、踵の正面向きの引き戻しでダウン」という意識でスイングが実行できることが分かります。
深いトップへの動きの終期には腕の右への動きで踵が引かれ、これを引き戻すダウンの動きはごく自然な反射的な動きになります。この動きでグリップは右脇前に一気に引き下ろされます。この段階では両踵が地面に食いつきます。このダウンの動きの過程でも、足先の内側回りの「螺旋」の動きがクラブを左に振るための力を出し続け、これで「核心打法」が実現します。
インターネット上で見つけたホーガンの動画では、肩ではなく下半身の動きでクラブを振ることを強調し、急激な腰の左への回転でクラブを体の前に水平に近く引き込むデモを繰り返し見せています。この場合は右踵が一気に浮き上がります。これで腕が一番下がった所でリリースして(ほうり出して)ボールを打つというのです。
しかし実際のダウンの初期には、踵は低く保たれてクラブは縦に引き下ろされています。コースでアイアンを振る別の画像では、両足踵をしっかり地面に着ける動きでインパクトを振り抜いています。最近の優れたプロの動画でも、ダウンで両踵がしっかり地面に食い込むのが見られます。
ホーガンは、左の腰骨と真後ろの壁を結びつける幅広の弾力的な帯を考え、バックで引き伸ばされた帯がダウンで一気に腰を引き戻す、というイメージでダウンを実行すると言いますが、納得し難い説明です。実際は、足の「螺旋」の動きが、ダウンはもとよりスイングのすべてを決めるのです。この原理は誰にも納得できる簡単なイメージで説明できます。次回はこの話をします。
螺旋(スクリュー)の動きで地球を掴む
膝に角度を持たせて足に体重を掛け、膝を内側に引いて脛(すね)を回すと、足が地面に食い込んで背骨の動きが地球に繋がります。これが「地球を掴む」脚の動きです。この時の足の動きはコルクの栓抜きのように、内回りの螺旋状の動きで地球に食い込みます。これが「地球を掴む」動きの本質で、これからこれを「螺旋」の動き、あるいは単純に「螺旋」と呼ぶことにします。
膝が外側に引かれると「螺旋」は現れません。例えば、腰を右に回してバック、左に回してダウンという腰回し型のスイングでは、バックの終期に右膝が外側に引かれ、ダウンでは一貫して左膝が外側に回ります。この形のスイングでは、名手バイロン・ネルソンの動きとは様違いの、インパクトで左サイドが伸び上がってボールを直接見る体勢に入ります。
背骨の動きは左右の脚の動きのバランスで決まりますから、ダウンで一気に腰を左向きに回し切ると、どうしても左膝が外側に回って地球との繋がりが弱まり、体の回転運動でクラブを体に引きつける動きになります。結局インパクトに向け、グリップ・エンドを引き込んでリストをアンコックする形のダウンスイングになります。
ダウンでこの動きが現れると、ヘッドが外側に投げ出される形になり、加速が難しくなります。フェースの動きを見ると、体の左側でブンブンと音を立てて振り抜く形のヘッドの動きになります(「人のスイングを見る」(07-05-11))。「核心打法」の場合と比べ、フェースが空気抵抗の大きい形に振り抜かれるわけです。
これまで、腰を回す動きでクラブを振る打法の危険を繰り返し指摘して来ましたが、この動きに入る原因は脚の「螺旋」の動きの欠如にあったのです。両脚が「螺旋」の動きで地面に食い込めば、腰の横回転は不可能になります。腰を横に回そうとしても、地面に食い込むスクリュー(「螺旋」)のような動きがこれを止め、背骨の動きが現れて腕を振るのです。
ベン・ホーガンは「モダン・ゴルフ」で、両膝についてのもう一言として、スイング中は、両膝は“互いに向かって”働くので、始めから両膝を少し内向きに引いて置こうと書いています(原著56頁)。これはまさしく両脚の「螺旋」の動きの確保のための動作で、この動きの効果の原因は両足が地面に食い込んで「地球を掴む」動作にあるのです。
達人のさり気ない一言に含まれる経験的知恵の奥深さが、「螺旋」による「地球の掴み」というより科学的な概念で解明されたと言えるのではないでしょうか。
膝が外側に引かれると「螺旋」は現れません。例えば、腰を右に回してバック、左に回してダウンという腰回し型のスイングでは、バックの終期に右膝が外側に引かれ、ダウンでは一貫して左膝が外側に回ります。この形のスイングでは、名手バイロン・ネルソンの動きとは様違いの、インパクトで左サイドが伸び上がってボールを直接見る体勢に入ります。
背骨の動きは左右の脚の動きのバランスで決まりますから、ダウンで一気に腰を左向きに回し切ると、どうしても左膝が外側に回って地球との繋がりが弱まり、体の回転運動でクラブを体に引きつける動きになります。結局インパクトに向け、グリップ・エンドを引き込んでリストをアンコックする形のダウンスイングになります。
ダウンでこの動きが現れると、ヘッドが外側に投げ出される形になり、加速が難しくなります。フェースの動きを見ると、体の左側でブンブンと音を立てて振り抜く形のヘッドの動きになります(「人のスイングを見る」(07-05-11))。「核心打法」の場合と比べ、フェースが空気抵抗の大きい形に振り抜かれるわけです。
これまで、腰を回す動きでクラブを振る打法の危険を繰り返し指摘して来ましたが、この動きに入る原因は脚の「螺旋」の動きの欠如にあったのです。両脚が「螺旋」の動きで地面に食い込めば、腰の横回転は不可能になります。腰を横に回そうとしても、地面に食い込むスクリュー(「螺旋」)のような動きがこれを止め、背骨の動きが現れて腕を振るのです。
ベン・ホーガンは「モダン・ゴルフ」で、両膝についてのもう一言として、スイング中は、両膝は“互いに向かって”働くので、始めから両膝を少し内向きに引いて置こうと書いています(原著56頁)。これはまさしく両脚の「螺旋」の動きの確保のための動作で、この動きの効果の原因は両足が地面に食い込んで「地球を掴む」動作にあるのです。
達人のさり気ない一言に含まれる経験的知恵の奥深さが、「螺旋」による「地球の掴み」というより科学的な概念で解明されたと言えるのではないでしょうか。
スイングの決め手:地球を掴む両脚の動き
前回の「スイング実行イメージ:完成版?」を支えるのは、両膝を内側に引き込む両脚の動きです。膝に角度を持たせてこの動きを実行すると、両足を内側に回す(下腿の)動きが現れ、両足が地面に食い込んで背骨の動きが地球に繋がります。宇宙空間を漂う地球にぶら下がっているゴルファーがクラブを振るには、この「地球を掴む」動きが不可欠なのです。(参照:「体を動かさない方が飛ぶ?」(07-01-27)))
この場合、両脚の動きの組み合わせにより、さまざまな上体の動きが現れます。例えば、ベン・ホーガンの「モダン・ゴルフ」第二章では、アドレスの構えについて、右足は目標線に直角に構え、左足は足先を僅かに外側に回す必要性を強調しています。この構えで両膝を内側に引けば、上体は右に回ります。左足も目標線に直角に向けると、両膝を内側に引いても上体は動きません。
ところが「完成版?」のスイング実行イメージでは、「背骨の引き」でバックが始まります。この動きを作るには、胸の正面(みぞおちの上)を前向きに保ちながら右に引けばよいのです(これは背骨の部分部分が右回りに回る動きで実現します)。クラブを握ればこれが肩と腕の「魔法の動き」のバックを生み、脚腰はこの動きを受けて踏ん張り「地球を掴む」動きが現れます。
これに続く深いトップに向けての動きは、両膝を内側に引いて「地球を掴む」動きを強めることでクラブを上げます。ここまでの「地球を掴む」動きでは体の前面の筋群が主に働きますが、ダウンでは背面の筋群が主役になって尻の先端を正面向きに引き戻します。(これで胸の正面も前向きに保つインパクトが実現します)
いろいろ面倒ですが、「地球を掴む」両脚の動きを一貫して確保すれば、「背骨で引いて上げ、両脚の内側回しで押し上げ、尻の引き戻しでダウン」という至極簡単なイメージで必要な背骨の動きが確保され、十分実用的なスイングになります。
深いトップへの動きとダウンでは「地球を掴む」動きが背骨を右に回します。結局、バックからインパクトまで、背骨が右回りに回る動きで上体は引かれ、前々回の話に登場した、背骨が大きく右に傾き頭が右に引かれるという、インパクトの体勢が実現します。
体を右に回してバック、左に回してインパクトという一般的なイメージに対し、一貫して背骨が右回りに回るとういのは、地球にぶら下がるゴルファーというイメージが生む天動説から地動説への転換、コペルニクス的な視点の転換です。しかし、考えるより行うが易し、実際にこのイメージでクラブを振りボールを打てば、力強く真っ直ぐにボールが飛ぶことが分かります。
この場合、両脚の動きの組み合わせにより、さまざまな上体の動きが現れます。例えば、ベン・ホーガンの「モダン・ゴルフ」第二章では、アドレスの構えについて、右足は目標線に直角に構え、左足は足先を僅かに外側に回す必要性を強調しています。この構えで両膝を内側に引けば、上体は右に回ります。左足も目標線に直角に向けると、両膝を内側に引いても上体は動きません。
ところが「完成版?」のスイング実行イメージでは、「背骨の引き」でバックが始まります。この動きを作るには、胸の正面(みぞおちの上)を前向きに保ちながら右に引けばよいのです(これは背骨の部分部分が右回りに回る動きで実現します)。クラブを握ればこれが肩と腕の「魔法の動き」のバックを生み、脚腰はこの動きを受けて踏ん張り「地球を掴む」動きが現れます。
これに続く深いトップに向けての動きは、両膝を内側に引いて「地球を掴む」動きを強めることでクラブを上げます。ここまでの「地球を掴む」動きでは体の前面の筋群が主に働きますが、ダウンでは背面の筋群が主役になって尻の先端を正面向きに引き戻します。(これで胸の正面も前向きに保つインパクトが実現します)
いろいろ面倒ですが、「地球を掴む」両脚の動きを一貫して確保すれば、「背骨で引いて上げ、両脚の内側回しで押し上げ、尻の引き戻しでダウン」という至極簡単なイメージで必要な背骨の動きが確保され、十分実用的なスイングになります。
深いトップへの動きとダウンでは「地球を掴む」動きが背骨を右に回します。結局、バックからインパクトまで、背骨が右回りに回る動きで上体は引かれ、前々回の話に登場した、背骨が大きく右に傾き頭が右に引かれるという、インパクトの体勢が実現します。
体を右に回してバック、左に回してインパクトという一般的なイメージに対し、一貫して背骨が右回りに回るとういのは、地球にぶら下がるゴルファーというイメージが生む天動説から地動説への転換、コペルニクス的な視点の転換です。しかし、考えるより行うが易し、実際にこのイメージでクラブを振りボールを打てば、力強く真っ直ぐにボールが飛ぶことが分かります。
スイング実行イメージ:完成版?
前々回の「背骨の正面を固定するダウン」(08-05-17)と、これに続く前回の「「左の壁」を巡る話のあれこれ」で議論したダウンの動きは、尻の先端部分を正面向きに引き戻して固定することで実現します。動きのイメ-ジとしては簡単なものです。この一瞬の動きのための準備動作としての、バックから深いトップへの動きの作り方がスイングを決めることになります。
これについては、最近腹を引き締める動きでバックというイメージを提案しましたが(「バックの着眼点:腹筋の緊張で腰を内側に引き込む」(07-05-13))、そこにも書いたように、これは背骨の動きを駆動してバックの動きを作っているわけで、慣れれば「背骨の動きで右に引き、上に上げるバックの動きを作る」というイメージで簡単に実行できます。ここで注意すべき点は、腹や腰を回すのではなく、背骨の動きで右に引き上に上げることです。
この動きの限界から、深いトップに引き入れる動きに入ります。この動きは前回の終わりに書いた、「背骨と腰を脚に繋ぐ筋群が、膝を内側に引き込む動きで足を地面に食い込ませながら、上下左右に足を押す動き」が利用できます。
背骨の動き(背骨に添って動きが上がるイメージ)でバックからトップ(グリップが肩の高さ程度)までの動きを実行し、そこから両足を内側に回すように両膝を内側に巻き込む両脚の動きで地面に足を食い込ませ、グリップを深いトップに入れます。これで尻の先端部分が引き込まれますから、これを一気に引き戻して正面向きに固定することで、強力なインパクトが実現します。
これらの動きをイメージの形で纏めれば、「背骨の引きでバックからトップ、両脚の内側回しで深いトップに押し上げ、引き込まれた尻の引き戻しでダウン」という、簡明なイメ-ジになります。緩みのない引き締まった動きで一貫しながら、腕を振る背中の筋群の引き伸ばしで強力なインパクトが実現します。もちろん打球の方向性も確保されます。
このスイングは「上体を右回りに回し続ける」動きで構成され、バックのスタートから一貫して腕を振る筋群が引き伸ばされ続けてインパクトが実現します。体を地球に強く結びつける動きで実現される深いトップからの、強力な尻の引き戻しと正面固定で実現する強力なインパクトは、まさしく「画竜点睛」の一瞬です。
「背骨の動きでバックからトップ、両脚の内側回しで深いトップに押し上げ、尻の引き戻しでダウン」というイメージは、至極簡単なものですから是非試してみて下さい。右に回してバック、左に回してダウンというイメージでは味わえない、ピシッとしたインパクトが経験できます。
このスイングでは一貫して尻と胸の平行性が保たれ、背骨に局所的な過大な負荷のかかる危険はありませんが、慣れるまでは十分注意して試して下さい。
これについては、最近腹を引き締める動きでバックというイメージを提案しましたが(「バックの着眼点:腹筋の緊張で腰を内側に引き込む」(07-05-13))、そこにも書いたように、これは背骨の動きを駆動してバックの動きを作っているわけで、慣れれば「背骨の動きで右に引き、上に上げるバックの動きを作る」というイメージで簡単に実行できます。ここで注意すべき点は、腹や腰を回すのではなく、背骨の動きで右に引き上に上げることです。
この動きの限界から、深いトップに引き入れる動きに入ります。この動きは前回の終わりに書いた、「背骨と腰を脚に繋ぐ筋群が、膝を内側に引き込む動きで足を地面に食い込ませながら、上下左右に足を押す動き」が利用できます。
背骨の動き(背骨に添って動きが上がるイメージ)でバックからトップ(グリップが肩の高さ程度)までの動きを実行し、そこから両足を内側に回すように両膝を内側に巻き込む両脚の動きで地面に足を食い込ませ、グリップを深いトップに入れます。これで尻の先端部分が引き込まれますから、これを一気に引き戻して正面向きに固定することで、強力なインパクトが実現します。
これらの動きをイメージの形で纏めれば、「背骨の引きでバックからトップ、両脚の内側回しで深いトップに押し上げ、引き込まれた尻の引き戻しでダウン」という、簡明なイメ-ジになります。緩みのない引き締まった動きで一貫しながら、腕を振る背中の筋群の引き伸ばしで強力なインパクトが実現します。もちろん打球の方向性も確保されます。
このスイングは「上体を右回りに回し続ける」動きで構成され、バックのスタートから一貫して腕を振る筋群が引き伸ばされ続けてインパクトが実現します。体を地球に強く結びつける動きで実現される深いトップからの、強力な尻の引き戻しと正面固定で実現する強力なインパクトは、まさしく「画竜点睛」の一瞬です。
「背骨の動きでバックからトップ、両脚の内側回しで深いトップに押し上げ、尻の引き戻しでダウン」というイメージは、至極簡単なものですから是非試してみて下さい。右に回してバック、左に回してダウンというイメージでは味わえない、ピシッとしたインパクトが経験できます。
このスイングでは一貫して尻と胸の平行性が保たれ、背骨に局所的な過大な負荷のかかる危険はありませんが、慣れるまでは十分注意して試して下さい。
「左の壁」を巡る話のあれこれ
「左の壁」の話(07-05-16)に登場した、チ・チ・ロドリゲスのインターネット上のファイルは、グーグル検索でgolf left-wallと打ち込んで見つけたのです。「左の壁」としてはこのleft-wallよりhitting against a firm left side(しっかりした左サイドに向かって打つ)の方が一般的で、これで検索すると大変な数の結果が現れその内容も多種多様です。
左の壁については、1984、95年のマスターズ優勝者ベン・クレンショーの著、「理想のゴルフ」(土井新吉・構成 日刊スポーツ出版社 1978)に、師匠のハーヴェイ・ペニックから、球は“左サイドで打つ”もので、“左サイドに向かって打つ”のではない、と教えられたと書いてあります。昔から議論された話題であることが分かります。
シャフトがヒッコリーからスチールに代わる頃、近代打法の祖として登場したのがバイロン・ネルソンですが、このネルソンから教わった話として、インパクトで伸び上がってボールを見る体勢に入ると不安定なショットになる、上手なゴルファーはインパクト圏で低い体勢を長く保ってヘッドの軌跡も低く保たれ頭も残る、とケン・ヴェンチュリが書いています。(http://www.golfdigest.com/features/index.ssf?/features/50thanniv05.html)
ところで、このネルソンの打法の特徴を極めて明瞭に示す資料が手許にあります。インパクトでネクタイが正面を向いて下がっている写真です(ゴルフダイジェスト 1991年 1月 22日号58頁)。普通の姿勢では、確かにネクタイは背骨の正面を表しますから、これは背骨の正面を保ったインパクトということになるでしょう。
そこで背骨を前傾したアドレスの体勢から、インパクトの体勢を作ってみると、ネクタイが真っ直ぐ下がるには、背骨が大きく右に傾いて頭が右に引かれる必要があることが分かります。ここで前回の、尻の先端に左手、鳩尾(みぞおち)の上の胸郭下部に右手を当てて動きを確かめる方法を試してみて下さい。確かに目標方向との平行性が確認できます。
これでネルソンの動きを自分で再現する方法が見つかったわけです。これ以外にも、左脚を内側に引き込んで地面との結びつきを強めることが「左の壁」の具体的な内容である、という説明もあります。前々回の「「左の壁」より両腰と地球の結びつきが大切」(07-05-16))には、更に右と左の両方の脚腰が体を地球に結びつける動きの作り方があります。
これらの動きは、背骨と腰を脚に繋ぐ筋群が、膝を内側に引き込む動きで足を地面に食い込ませながら、上下左右に足を押す動きです。ここでも「体の動きには裏があれば表もある」(07-05-09)という形で、バックからダウンへのさまざまな局面で、動きの主役が交代します。しかしその最終目標は明瞭で、腕を振る背中の筋群を引き伸ばし続けてスイングを実行することです。
左の壁については、1984、95年のマスターズ優勝者ベン・クレンショーの著、「理想のゴルフ」(土井新吉・構成 日刊スポーツ出版社 1978)に、師匠のハーヴェイ・ペニックから、球は“左サイドで打つ”もので、“左サイドに向かって打つ”のではない、と教えられたと書いてあります。昔から議論された話題であることが分かります。
シャフトがヒッコリーからスチールに代わる頃、近代打法の祖として登場したのがバイロン・ネルソンですが、このネルソンから教わった話として、インパクトで伸び上がってボールを見る体勢に入ると不安定なショットになる、上手なゴルファーはインパクト圏で低い体勢を長く保ってヘッドの軌跡も低く保たれ頭も残る、とケン・ヴェンチュリが書いています。(http://www.golfdigest.com/features/index.ssf?/features/50thanniv05.html)
ところで、このネルソンの打法の特徴を極めて明瞭に示す資料が手許にあります。インパクトでネクタイが正面を向いて下がっている写真です(ゴルフダイジェスト 1991年 1月 22日号58頁)。普通の姿勢では、確かにネクタイは背骨の正面を表しますから、これは背骨の正面を保ったインパクトということになるでしょう。
そこで背骨を前傾したアドレスの体勢から、インパクトの体勢を作ってみると、ネクタイが真っ直ぐ下がるには、背骨が大きく右に傾いて頭が右に引かれる必要があることが分かります。ここで前回の、尻の先端に左手、鳩尾(みぞおち)の上の胸郭下部に右手を当てて動きを確かめる方法を試してみて下さい。確かに目標方向との平行性が確認できます。
これでネルソンの動きを自分で再現する方法が見つかったわけです。これ以外にも、左脚を内側に引き込んで地面との結びつきを強めることが「左の壁」の具体的な内容である、という説明もあります。前々回の「「左の壁」より両腰と地球の結びつきが大切」(07-05-16))には、更に右と左の両方の脚腰が体を地球に結びつける動きの作り方があります。
これらの動きは、背骨と腰を脚に繋ぐ筋群が、膝を内側に引き込む動きで足を地面に食い込ませながら、上下左右に足を押す動きです。ここでも「体の動きには裏があれば表もある」(07-05-09)という形で、バックからダウンへのさまざまな局面で、動きの主役が交代します。しかしその最終目標は明瞭で、腕を振る背中の筋群を引き伸ばし続けてスイングを実行することです。
「背骨の正面」を固定するダウン
両腰と地球の結びつきの重要性を指摘した前回の話の最重要点は何でしょうか。それはダウンの「尻の引き戻しで背骨を正面向きに引き戻す」動きです。「背骨を正面向きに引き戻す」とは一体どんな動きでしょうか。突き詰めて考えれば、変形して動く背骨の正面とは何か、これが大きな問題であることが分かります。
この「背骨を正面向きに引き戻す」動きは、「核心打法」(クラックス打法)の「核心」を生む動きです。この場合の背骨を正面向きに引き戻す動きは、尻の先端の背骨の下端部分と鳩尾(みぞおち)上部付近の胸の下端部分を、正面向き(目標線と平行)に引き戻して固定する動き、と捉えることができます。
右手を鳩尾(みぞおち)上部に当て、左手を尻の先端部分に当てて、バックからダウンの動きを試してみて下さい。両手の平が平行を保って動く様子が明瞭に認識できます。それでいて、左右の手の空間的な相対位置は滑らかに微妙に変わり、インパクトの位置では尻は左、胸は右に引かれて止まる体勢に入ります。
この動きの感覚を掴めば、体を左に回すダウンの動きとの違いははっきりします。「核心打法」の場合、外から見ると左に回っているように見えるインパクトの体勢が、実は尻の先端を目標線と平行に保持する動きであったのです。この場合の肩を回す動きや腰を回す動きは、腰や肩を「縦に回す」動きになっていることが分かります。打球の方向性確保の秘訣がここにあったのです。
これらの尻や胸の動きは、古くから言われる「下丹田」「上丹田」を中心とする動きになります(新パラダイムの本質:腕と背骨の動きの繋がり(06-04-27))。今回の考察は、経験的に捉えられて来た動きの要点を構造的に示すものと言えるでしょう。
これまで繰り返して来た背骨の動きの説明では、「魔法の動き」でクラブを振る場合、下から上への順に、腰椎は左に引かれて右に回り、胸椎は右に引かれて左に回り、頸椎は左に引かれて右に回ります。しかしこれだけでは地球と背骨の結びつきは確保されません。これに「背骨の正面を固定する動き」を加えることで、始めて強力な直線的なインパクトの動きが実現するわけです。
まさに「画竜点睛」の動きではないでしょうか。
この「背骨を正面向きに引き戻す」動きは、「核心打法」(クラックス打法)の「核心」を生む動きです。この場合の背骨を正面向きに引き戻す動きは、尻の先端の背骨の下端部分と鳩尾(みぞおち)上部付近の胸の下端部分を、正面向き(目標線と平行)に引き戻して固定する動き、と捉えることができます。
右手を鳩尾(みぞおち)上部に当て、左手を尻の先端部分に当てて、バックからダウンの動きを試してみて下さい。両手の平が平行を保って動く様子が明瞭に認識できます。それでいて、左右の手の空間的な相対位置は滑らかに微妙に変わり、インパクトの位置では尻は左、胸は右に引かれて止まる体勢に入ります。
この動きの感覚を掴めば、体を左に回すダウンの動きとの違いははっきりします。「核心打法」の場合、外から見ると左に回っているように見えるインパクトの体勢が、実は尻の先端を目標線と平行に保持する動きであったのです。この場合の肩を回す動きや腰を回す動きは、腰や肩を「縦に回す」動きになっていることが分かります。打球の方向性確保の秘訣がここにあったのです。
これらの尻や胸の動きは、古くから言われる「下丹田」「上丹田」を中心とする動きになります(新パラダイムの本質:腕と背骨の動きの繋がり(06-04-27))。今回の考察は、経験的に捉えられて来た動きの要点を構造的に示すものと言えるでしょう。
これまで繰り返して来た背骨の動きの説明では、「魔法の動き」でクラブを振る場合、下から上への順に、腰椎は左に引かれて右に回り、胸椎は右に引かれて左に回り、頸椎は左に引かれて右に回ります。しかしこれだけでは地球と背骨の結びつきは確保されません。これに「背骨の正面を固定する動き」を加えることで、始めて強力な直線的なインパクトの動きが実現するわけです。
まさに「画竜点睛」の動きではないでしょうか。
「左の壁」より両腰と地球の結びつきが大切
インターネットのグーグル検索で「golf left-wall」と打ち込むと、前回の話に登場したチ・チ・ロドリゲスのファイルが見つかります。体の左サイドの緊張を重視する話です。このブログでもこれまでに何回か、「左の壁」「右の壁」の話が登場しました。
体に「壁」を作るとは何を意味するのでしょうか。最近の話で「核心打法」の実用化イメージがほぼ固まって来ましたから、ここでこの「壁」がどのような現れ方をするのかを検討してみます。
バックを左腹、右腹の緊張で実行する話では(「バックの着眼点:腹筋の緊張で腰を内側に引き込む」(07-05-13))、左腰を内側に引き込むように左腹を緊張させてバック、続いて右腰を内側に引き込むように右腹を緊張させ、尻の先に緊張が発生するまでの深いトップへの動きでダウンの体勢に入る、というイメージが効果的であるということでした。
この動きの最重要点は、バックではダウンのためのエネルギーを脚腰背骨の体勢の中に蓄える、ということです。このことから、バックの動きでは両脚が踏ん張って両足を地面に食い込ませ、上体の動きに逆らう必要があることが分かります。
これを考えると、左腰を内側に引き込むように左腹を緊張させるバックの動きに対しては、右の脚腰はこの動きに逆らって右膝を引き止めるように踏ん張る必要があり、続く右腰を内側に引き込むように右腹を緊張させる動きでは、左脚がこの動きに逆らって左膝を引き止めるように踏ん張る必要があることになります。
これを実行すると、深いトップへの動きではクラブを引く上体の動きが進むに連れて両脚腰が固まって両足が地面に食い込み、尻の先に緊張が発生する体勢に入ります。ここまで来れば、ダウンはこの尻の引き戻しで背骨を正面向きに引き戻すだけでよいのです。
このように見ると、「左の壁」とは、バックで右回りに引かれた背骨を両方の脚腰が正面向きに引き戻して固定する動きが生むイメージ、と考えられます。ここで上体が更に左に回ると、脚腰の引き戻しのエネルギーがこのために使われてしまう。そこで体を止め、脚腰の生み出すエネルギーをすべて腕とクラブに注入する、と考えれば納得できるイメージです。
体を大きく動かしてクラブを振るのではなく、体の動きを最小限にして、その中でクラブを振り切るわけです。このためには腕を振る広背筋以外の筋群は、一貫して引き締まった動きになると考えるのが良いでしょう。固い「壁」は左だけはないわけです。
体に「壁」を作るとは何を意味するのでしょうか。最近の話で「核心打法」の実用化イメージがほぼ固まって来ましたから、ここでこの「壁」がどのような現れ方をするのかを検討してみます。
バックを左腹、右腹の緊張で実行する話では(「バックの着眼点:腹筋の緊張で腰を内側に引き込む」(07-05-13))、左腰を内側に引き込むように左腹を緊張させてバック、続いて右腰を内側に引き込むように右腹を緊張させ、尻の先に緊張が発生するまでの深いトップへの動きでダウンの体勢に入る、というイメージが効果的であるということでした。
この動きの最重要点は、バックではダウンのためのエネルギーを脚腰背骨の体勢の中に蓄える、ということです。このことから、バックの動きでは両脚が踏ん張って両足を地面に食い込ませ、上体の動きに逆らう必要があることが分かります。
これを考えると、左腰を内側に引き込むように左腹を緊張させるバックの動きに対しては、右の脚腰はこの動きに逆らって右膝を引き止めるように踏ん張る必要があり、続く右腰を内側に引き込むように右腹を緊張させる動きでは、左脚がこの動きに逆らって左膝を引き止めるように踏ん張る必要があることになります。
これを実行すると、深いトップへの動きではクラブを引く上体の動きが進むに連れて両脚腰が固まって両足が地面に食い込み、尻の先に緊張が発生する体勢に入ります。ここまで来れば、ダウンはこの尻の引き戻しで背骨を正面向きに引き戻すだけでよいのです。
このように見ると、「左の壁」とは、バックで右回りに引かれた背骨を両方の脚腰が正面向きに引き戻して固定する動きが生むイメージ、と考えられます。ここで上体が更に左に回ると、脚腰の引き戻しのエネルギーがこのために使われてしまう。そこで体を止め、脚腰の生み出すエネルギーをすべて腕とクラブに注入する、と考えれば納得できるイメージです。
体を大きく動かしてクラブを振るのではなく、体の動きを最小限にして、その中でクラブを振り切るわけです。このためには腕を振る広背筋以外の筋群は、一貫して引き締まった動きになると考えるのが良いでしょう。固い「壁」は左だけはないわけです。
パッティングの極意にまつわる話
前回のパッティングの話の内容は、「核心打法」の要領でパットの動きを固めたものです。ところがこれを書く中に、これは何年か前に自分自身が大成功を経験したパットの動きそのものであることに気が付きました。今回はこれに関連した話を書きます。
1995年にシカゴの友人から、嘗て活躍したチ・チ・ロドリゲスの、「101 SUPER SHOTS」(101のスーパー・ショット)という本を貰いました。この本の第100番目のショットが「THE 20-FOOT HOLE-HUNTER」(6メートルのホール狙い)です。ここでは、ビリー・キャスパーから学んだという、簡単な右手打ちの方法が解説されています。
その要点はバックで右リストをコックしてパターを引き上げ、ダウンの最初に右リストをアンコックして、パターのフェースをボールに向けて軽く振るというものです。これで彼自身シニアになってから大いに稼いだと書いています。右手の上げ下げで打つというのは、まさしく「核心打法」の特徴を示すものではありませんか。
自分自身が何年か前にパットで大成功を経験したのは、ある寒い日に練習場の仲間に誘われてコースに出かけた時のことです。当時はただ右に左にと直線的にクラブを振ることに集中していましたから、ドライバーをはじめ、どのクラブも方向性の良さだけが頼りで飛距離は出ず、一番ホールでもグリーンに手前から転がして寄せたのです。
これが幸いして、友人達のように凍ったグリーンに撥ねられることもなく、ホールの手前にボールが止まり、そこから快調なパットが連続したのです。他のクラブ同様、パットの場合もインパクト圏で体の正面を保って振ることに注意し、その結果として前回に書いた形の打ち方になったのです。その効果が余りに印象的だったので、動きの手順の要点をはっきり記憶しています。
この日は、馬の背中のようなホールへの道筋でも入れ続け、これを見た友人がパットの意欲を失ったほどでした。このパッティングのルーティンはしっかり固まっているように見えたのですが、その後はそれ程の成果は上がりませんでした。今になって見れば、「核心打法」の動きの構造が明確に捉えられていなかったためと思われます。
チ・チ・ロドリゲスの話を読んでも、自分自身の成功の経験を考えても、この動きの仕組みは解明されません。これに対して、今回の「核心打法」による説明は遙かに動きの構造が明確で、自分で動きを調整できます。というわけで、これは試してみる価値は十分にあると思います。
1995年にシカゴの友人から、嘗て活躍したチ・チ・ロドリゲスの、「101 SUPER SHOTS」(101のスーパー・ショット)という本を貰いました。この本の第100番目のショットが「THE 20-FOOT HOLE-HUNTER」(6メートルのホール狙い)です。ここでは、ビリー・キャスパーから学んだという、簡単な右手打ちの方法が解説されています。
その要点はバックで右リストをコックしてパターを引き上げ、ダウンの最初に右リストをアンコックして、パターのフェースをボールに向けて軽く振るというものです。これで彼自身シニアになってから大いに稼いだと書いています。右手の上げ下げで打つというのは、まさしく「核心打法」の特徴を示すものではありませんか。
自分自身が何年か前にパットで大成功を経験したのは、ある寒い日に練習場の仲間に誘われてコースに出かけた時のことです。当時はただ右に左にと直線的にクラブを振ることに集中していましたから、ドライバーをはじめ、どのクラブも方向性の良さだけが頼りで飛距離は出ず、一番ホールでもグリーンに手前から転がして寄せたのです。
これが幸いして、友人達のように凍ったグリーンに撥ねられることもなく、ホールの手前にボールが止まり、そこから快調なパットが連続したのです。他のクラブ同様、パットの場合もインパクト圏で体の正面を保って振ることに注意し、その結果として前回に書いた形の打ち方になったのです。その効果が余りに印象的だったので、動きの手順の要点をはっきり記憶しています。
この日は、馬の背中のようなホールへの道筋でも入れ続け、これを見た友人がパットの意欲を失ったほどでした。このパッティングのルーティンはしっかり固まっているように見えたのですが、その後はそれ程の成果は上がりませんでした。今になって見れば、「核心打法」の動きの構造が明確に捉えられていなかったためと思われます。
チ・チ・ロドリゲスの話を読んでも、自分自身の成功の経験を考えても、この動きの仕組みは解明されません。これに対して、今回の「核心打法」による説明は遙かに動きの構造が明確で、自分で動きを調整できます。というわけで、これは試してみる価値は十分にあると思います。
パッティングと転がしの極意
これまでパットや転がしなどの小さな動きの場合は、肩と腕の仕組みを安定に固め、背骨の動きの意識で振るとして来ました(パットでも背骨の動きは同じ(06-08-28)、正確さが第一:転がしとパッティングの極意(06-11-29))。しかしこれでは「核心打法」の中心になる、左腕と右腕の動きの交叉する働きの影響が明確に捉えられません。
小さな動きでも、左腕はインパクトを左足先の辺りまで引っ張る必要があり、右腕はヘッドの上げ下げの動き(左腕にはできない)を制御する必要があります。この動きの構造から、バックを右サイドの緊張で引き上げ、フォーワードの動きを左サイドの緊張で引っ張るという基本構造が固まります。これは前にも書いた通りの動きです。
「核心打法」の十文字イメージからは、右手が右足内側辺りにヘッドを落とし、左腕が左足先辺りまでヘッドを引くインパクト圏の動きの構造が浮かび上がって来ます。転がしの場合はこの意識だけでも打てますが、パットの場合は、動きが小さいために更に微妙な注意が必要になります。
先ずパターを普通のクラブのグリップの形で握り、そこからグリップを体に引き寄せます。この動きで肘が曲がって両グリップが外側に回り、パターの握り部分を下側から支える形の固いグリップになります。これでヘッドが体に繋がり、腕の緩みがなくなります。
ボールを左足内側の辺りに置き、目標地点(中間目標)に向けて打つ形に、パターと体の体勢を固めます。このままバックして打つと、「核心打法」は実現しません。目標に向けて体勢を固めたら、そこで頭を正面向きに戻して固定します。これで視点がボールより僅かに後ろに移動します。左肩が僅かに右前に引かれ、右肩が後ろ上に引かれる形の緊張が背中に生まれます。
さながら例のチン・バックの動きですが、顎だけを右に振るのではなく、目標に向けて作ったインパクトの構えから、正面向きの体勢に構えを変えるのです。この動きで目標を直接見ることができなくなりますから、目標をイメージで捉え直す必要があります。ボールを見る体勢でインパクトに向かうと、「核心打法」は実現しません。
このようにしてバック、ヒットと、パッティングの動きを実行すると、右手は右足内側辺りにヘッドを落とし、左手は左足先辺りまでヘッドを引く動きが自然に発生します。この場合、右腕の振りでボールを打とうと意識しては駄目です。はじめの準備のお陰で、ごく自然に右手がインパクト直前にヘッドを落とし、左手がヘッドを引き抜きます。試してみて下さい。
この要領が身につけば、転がしの場合も全く同じようにしてしっかりした打球が実現します。小さな動きでも、方向性も確かで「張りのある」打球動作になります。
小さな動きでも、左腕はインパクトを左足先の辺りまで引っ張る必要があり、右腕はヘッドの上げ下げの動き(左腕にはできない)を制御する必要があります。この動きの構造から、バックを右サイドの緊張で引き上げ、フォーワードの動きを左サイドの緊張で引っ張るという基本構造が固まります。これは前にも書いた通りの動きです。
「核心打法」の十文字イメージからは、右手が右足内側辺りにヘッドを落とし、左腕が左足先辺りまでヘッドを引くインパクト圏の動きの構造が浮かび上がって来ます。転がしの場合はこの意識だけでも打てますが、パットの場合は、動きが小さいために更に微妙な注意が必要になります。
先ずパターを普通のクラブのグリップの形で握り、そこからグリップを体に引き寄せます。この動きで肘が曲がって両グリップが外側に回り、パターの握り部分を下側から支える形の固いグリップになります。これでヘッドが体に繋がり、腕の緩みがなくなります。
ボールを左足内側の辺りに置き、目標地点(中間目標)に向けて打つ形に、パターと体の体勢を固めます。このままバックして打つと、「核心打法」は実現しません。目標に向けて体勢を固めたら、そこで頭を正面向きに戻して固定します。これで視点がボールより僅かに後ろに移動します。左肩が僅かに右前に引かれ、右肩が後ろ上に引かれる形の緊張が背中に生まれます。
さながら例のチン・バックの動きですが、顎だけを右に振るのではなく、目標に向けて作ったインパクトの構えから、正面向きの体勢に構えを変えるのです。この動きで目標を直接見ることができなくなりますから、目標をイメージで捉え直す必要があります。ボールを見る体勢でインパクトに向かうと、「核心打法」は実現しません。
このようにしてバック、ヒットと、パッティングの動きを実行すると、右手は右足内側辺りにヘッドを落とし、左手は左足先辺りまでヘッドを引く動きが自然に発生します。この場合、右腕の振りでボールを打とうと意識しては駄目です。はじめの準備のお陰で、ごく自然に右手がインパクト直前にヘッドを落とし、左手がヘッドを引き抜きます。試してみて下さい。
この要領が身につけば、転がしの場合も全く同じようにしてしっかりした打球が実現します。小さな動きでも、方向性も確かで「張りのある」打球動作になります。
バックの着眼点:腹筋の緊張で腰を内側に引き込む
左手の動きの検討で始まった前回の議論で、左手すなわち左グリップの外側回しの動きが、左腰を内側に引き込む腹筋の動きに繋がることを確認しました。肩と腕の「魔法の動き」を一貫して実行する「核心打法」(クラックス打法)では、バックの体の左サイドの動きの実行にこの動きを利用し、これに続く右サイドの動きには、右腹の緊張を加えて右腰を内側に引き込む動きを利用します。
バックの左サイドの緊張でグリップを限度一杯引き込むと、左腕が水平付近の位置まで上がります。この動きに続く右腰を内側に引き込む腹筋の緊張で右腕が引き上げられ、この動きを強めると、ついには左腰が更に引き込まれる動きに入り、深いトップへの動きが実現します。この動きで尻の先端部分に緊張が発生し、腰にダウン方向への動きが現れます。
この動きは、腹筋の緊張でバックの動きを強め続けることで発生するもので、ダウンを意識して作る腰の動きではありません。しかしこの尻の先端部分の緊張の発生を利用し、逆にこの尻の先端部分の緊張を積極的に強めることで、背骨を正面向きに引き戻す「核心打法」のダウンが一気に実現します。ごく自然な引き戻しの動きで気持ちよく実行できます。
この尻の先端部分の緊張の動きでは、背骨の下端を脚に繋げる筋群が両膝を外側に引き戻すように働きます。バックの動きで緊張する腹筋の動きは、腰を内側に引き込む動きで、これは両膝を内側に引き込む動きになります。先端部分の緊張で実行するダウンの動きはこれに逆らう形で両膝を内側に引き込み、両者の拮抗する動きで膝が固まって体の動きをしっかり地球に伝えます。
例の「体の動きには裏があれば表もある」(07-05-09)という動きの仕組みが、ここで典型的な働きを見せています。ダウンの最初に右膝を内側に回し、左膝を外側に回す動きでクラブを振るという、しばしば見られるゴルファーの動きとは全く異なり、両膝の一瞬の固定で振り抜くのです。
これで、前回の「インパクトの着眼点:左手の背中の向きが決め手」(07-05-12)という、一見小さな動きの検討から、スイングの動きの全貌が明確になりました。ここまで来ると後は実践的に動きの感覚を捉えるだけで、ほぼ完全な「核心打法」が実現する筈です。まさしく「神は細部に宿る」のです。
もちろん、これら全ての動きには背骨と脚腰を繋ぐさまざまな筋群の動きが関わっていいます。しかし、背骨の動きを意識してコントロールすることは難しい。今回の話ではこの難しさを回避しながら体の動きを作り出すイメージを提案しているわけです。
バックの左サイドの緊張でグリップを限度一杯引き込むと、左腕が水平付近の位置まで上がります。この動きに続く右腰を内側に引き込む腹筋の緊張で右腕が引き上げられ、この動きを強めると、ついには左腰が更に引き込まれる動きに入り、深いトップへの動きが実現します。この動きで尻の先端部分に緊張が発生し、腰にダウン方向への動きが現れます。
この動きは、腹筋の緊張でバックの動きを強め続けることで発生するもので、ダウンを意識して作る腰の動きではありません。しかしこの尻の先端部分の緊張の発生を利用し、逆にこの尻の先端部分の緊張を積極的に強めることで、背骨を正面向きに引き戻す「核心打法」のダウンが一気に実現します。ごく自然な引き戻しの動きで気持ちよく実行できます。
この尻の先端部分の緊張の動きでは、背骨の下端を脚に繋げる筋群が両膝を外側に引き戻すように働きます。バックの動きで緊張する腹筋の動きは、腰を内側に引き込む動きで、これは両膝を内側に引き込む動きになります。先端部分の緊張で実行するダウンの動きはこれに逆らう形で両膝を内側に引き込み、両者の拮抗する動きで膝が固まって体の動きをしっかり地球に伝えます。
例の「体の動きには裏があれば表もある」(07-05-09)という動きの仕組みが、ここで典型的な働きを見せています。ダウンの最初に右膝を内側に回し、左膝を外側に回す動きでクラブを振るという、しばしば見られるゴルファーの動きとは全く異なり、両膝の一瞬の固定で振り抜くのです。
これで、前回の「インパクトの着眼点:左手の背中の向きが決め手」(07-05-12)という、一見小さな動きの検討から、スイングの動きの全貌が明確になりました。ここまで来ると後は実践的に動きの感覚を捉えるだけで、ほぼ完全な「核心打法」が実現する筈です。まさしく「神は細部に宿る」のです。
もちろん、これら全ての動きには背骨と脚腰を繋ぐさまざまな筋群の動きが関わっていいます。しかし、背骨の動きを意識してコントロールすることは難しい。今回の話ではこの難しさを回避しながら体の動きを作り出すイメージを提案しているわけです。