再び「スイング面」無用論
実は、以前に紹介したジム・ハーディーの一平面型、二平面型の話には誤解がありました(「スイング面談義:One plane or two plane ?」(07-05-27))。強力なダウンの動きの話に入る前にこの誤解を正します。
ハーディーの説明によれば、スイングの動きで腕が上がり、肩の回転面に入るのが一平面型、肩の回転面とは異なる平面に入るのが二平面型です。肩の動きの平面と腕の動きの平面の二つがあるという見方で、両者が一致すれば一平面型、異なれば二平面型ということのようです。一平面型のダウンでは、クラブが肩の回転面から直接ボールに向けて下りることになります。
一方、ホーガンの説明では、ダウンの初期の体の動きで、バックスイング面より低い位置にある傾斜の緩やかなダウンスイング面に乗るとされています。ダウンスイング面への移行には、急激なグリップの引き下ろしが必要で、この間の腕の動きは肩の回転面より急な引き下ろしの面に乗る筈です。
二平面型についてハーディーは、ダウンのモーターは腕で、ダウンでは腕を伸ばしてヘッドを殆ど真っ直ぐ下ろし、この動きと合わせて腰の左移動と水平な左回転を実行すると書いています。このダウンの腕の動きの説明は、ホーガンのダウンスイング面への移行の動きに酷似しています。そこでホーガンのスイングは二平面型と理解したのです。
これが誤解でした、ハーディーはホーガンのスイングを一平面型に分類していたのです。ここまでの話でもわかるように、感覚的なスイング面の定義ではスイングの動きの内容は分かりません。かえって混乱するばかりです。
ハーディーの言うように、腕をダウンのモーターと捉えると、踵で地面を下向きに押すという、決定的なパワ-源の存在が見えて来ません。ハーディーは、それぞれの型について体の各部の動きを詳しく書いていますが、その中に足の「螺旋」の話はありません。当然「回転」の話もありません。
ところが、構造的に見れば、ゴルファーと地球を繋ぐ足の動きが「螺旋」であるか「回転」であるかによって、それぞれの脚のスイング動作は二分されます。これだけでも原理的には四種類の動きの可能性があるわけです。スイング面という言葉で一平面型、二平面型に分類しても、既に経験したような誤解は避けられません。
スイング面についての疑念は既に書いてありますが(「スイング面の議論は無駄?」(06-12-28))、ゴルファーのイメージに混乱を増す危険の大きさを考えれば、動きの構造的な説明のないスイング面という言葉は使わないという、「スイング面」無用論を再度提唱したくなります。
ハーディーの説明によれば、スイングの動きで腕が上がり、肩の回転面に入るのが一平面型、肩の回転面とは異なる平面に入るのが二平面型です。肩の動きの平面と腕の動きの平面の二つがあるという見方で、両者が一致すれば一平面型、異なれば二平面型ということのようです。一平面型のダウンでは、クラブが肩の回転面から直接ボールに向けて下りることになります。
一方、ホーガンの説明では、ダウンの初期の体の動きで、バックスイング面より低い位置にある傾斜の緩やかなダウンスイング面に乗るとされています。ダウンスイング面への移行には、急激なグリップの引き下ろしが必要で、この間の腕の動きは肩の回転面より急な引き下ろしの面に乗る筈です。
二平面型についてハーディーは、ダウンのモーターは腕で、ダウンでは腕を伸ばしてヘッドを殆ど真っ直ぐ下ろし、この動きと合わせて腰の左移動と水平な左回転を実行すると書いています。このダウンの腕の動きの説明は、ホーガンのダウンスイング面への移行の動きに酷似しています。そこでホーガンのスイングは二平面型と理解したのです。
これが誤解でした、ハーディーはホーガンのスイングを一平面型に分類していたのです。ここまでの話でもわかるように、感覚的なスイング面の定義ではスイングの動きの内容は分かりません。かえって混乱するばかりです。
ハーディーの言うように、腕をダウンのモーターと捉えると、踵で地面を下向きに押すという、決定的なパワ-源の存在が見えて来ません。ハーディーは、それぞれの型について体の各部の動きを詳しく書いていますが、その中に足の「螺旋」の話はありません。当然「回転」の話もありません。
ところが、構造的に見れば、ゴルファーと地球を繋ぐ足の動きが「螺旋」であるか「回転」であるかによって、それぞれの脚のスイング動作は二分されます。これだけでも原理的には四種類の動きの可能性があるわけです。スイング面という言葉で一平面型、二平面型に分類しても、既に経験したような誤解は避けられません。
スイング面についての疑念は既に書いてありますが(「スイング面の議論は無駄?」(06-12-28))、ゴルファーのイメージに混乱を増す危険の大きさを考えれば、動きの構造的な説明のないスイング面という言葉は使わないという、「スイング面」無用論を再度提唱したくなります。
歩行動作と脚の使い方:強力なダウンの前提
先日友人とある大きなホテルのロビーで待ち合わせをしました。外国人の宿泊客も多く、目の前をさまざまな人種の人々がそれぞれ特徴的な歩きぶりで通り過ぎます。これを見る中に、「螺旋」の動きが気になりました。今日は、強力なダウンの引き下ろしの話の前置きとして、もう一度歩行動作に注目してみます。
「真髄イメージ」の説明では、「いわゆるナンバ歩きでない通常の歩行では、右脚が地面を押す時には左腕が引き下ろされ、左脚が地面を押す時には右腕が引き下ろされます」と書いてあります。これを意識して、右足が地面に下りる時に左腕の引き下ろし、左足が地面に下りる時に右腕の引き下ろしを確認しながら歩いてみます。
意外に馴染めない感じがするかもしれませんが、この歩き方を試すと、着地時に踵に力が入ることが分かります。踵で踏ん張る「螺旋」の動きになるわけです。この歩き方では背筋が引き起こされるように背中と腰の繋がりが強まります。着地に次いで「螺旋」の足先に力の掛かる動きに入ると、これで同側の腕が前に振り上げられることも分かります。
ホテルのロビーで日本人の歩き方を見ると、交互にぺたぺたと足先部分を床に着け、腕を左右に振って歩く人が殆どです。これに対していわゆる西洋人と見られる人は、踵をぺたっぺたっと床に着けて歩きます。当然背筋の伸びた、背筋の活動するゆったりとした動きになります。
足先から着地すると、足先に力が入って踵が前後の軸の回りに、右に傾き左に傾く「回転」の動きになり、同側の腰が後ろに回る形で左右に振られます。踵から着地すると「螺旋」の動きになり、着地と同時に同側の背中が引き上げられ、これに伴って腰が前に引かれ、腰の回転的な動きは現れません。腰の正面が保たれる形になります。
昨日の新聞には縄文人の膝の話に関連して「現代日本人にはO脚が多いとされる」と書かれています(縄文の日本人はO脚?、朝日新聞文化欄)。膝が外側に引かれるO脚の場合は、「螺旋」の動きに入るには意識的に膝を内側に引く必要があります。
ホテルでの観察と合わせると、日本のゴルファーの多くが「腰の回転で打つ」イメージを好むのかが分かる気がします。ところがインターネット上の動画で確認してみると、これは日本のゴルファーに限らず、普通のゴルファーの多くに見受けられる動きのようです。
前回に見たように、足の「回転」の動きでは、強力な引き下ろしのパワーは使えません。「螺旋」を確保するには、両足の置き方に注意し、両膝を内側に引く体勢をアドレスで確認する必要があります。O脚の場合は特にこの点の注意が必要なのではないでしょうか。
「真髄イメージ」の説明では、「いわゆるナンバ歩きでない通常の歩行では、右脚が地面を押す時には左腕が引き下ろされ、左脚が地面を押す時には右腕が引き下ろされます」と書いてあります。これを意識して、右足が地面に下りる時に左腕の引き下ろし、左足が地面に下りる時に右腕の引き下ろしを確認しながら歩いてみます。
意外に馴染めない感じがするかもしれませんが、この歩き方を試すと、着地時に踵に力が入ることが分かります。踵で踏ん張る「螺旋」の動きになるわけです。この歩き方では背筋が引き起こされるように背中と腰の繋がりが強まります。着地に次いで「螺旋」の足先に力の掛かる動きに入ると、これで同側の腕が前に振り上げられることも分かります。
ホテルのロビーで日本人の歩き方を見ると、交互にぺたぺたと足先部分を床に着け、腕を左右に振って歩く人が殆どです。これに対していわゆる西洋人と見られる人は、踵をぺたっぺたっと床に着けて歩きます。当然背筋の伸びた、背筋の活動するゆったりとした動きになります。
足先から着地すると、足先に力が入って踵が前後の軸の回りに、右に傾き左に傾く「回転」の動きになり、同側の腰が後ろに回る形で左右に振られます。踵から着地すると「螺旋」の動きになり、着地と同時に同側の背中が引き上げられ、これに伴って腰が前に引かれ、腰の回転的な動きは現れません。腰の正面が保たれる形になります。
昨日の新聞には縄文人の膝の話に関連して「現代日本人にはO脚が多いとされる」と書かれています(縄文の日本人はO脚?、朝日新聞文化欄)。膝が外側に引かれるO脚の場合は、「螺旋」の動きに入るには意識的に膝を内側に引く必要があります。
ホテルでの観察と合わせると、日本のゴルファーの多くが「腰の回転で打つ」イメージを好むのかが分かる気がします。ところがインターネット上の動画で確認してみると、これは日本のゴルファーに限らず、普通のゴルファーの多くに見受けられる動きのようです。
前回に見たように、足の「回転」の動きでは、強力な引き下ろしのパワーは使えません。「螺旋」を確保するには、両足の置き方に注意し、両膝を内側に引く体勢をアドレスで確認する必要があります。O脚の場合は特にこの点の注意が必要なのではないでしょうか。
「深いトップ」の重要性再論
「真髄イメージ」の「腕で上げ、脚で引き下ろす」という簡単な表現には、実は深い意味があります。「腕で上げ」というのは、グリップを体の周りに巻き上げるように、腕の動きでクラブを引き上げる動きです。この動きでは脚腰の動きは受け身になります。脚腰の動きでクラブを上げてはいけないのです。
この違いは微妙なものですが、スイングに決定的な影響を生みます。脚腰の動きで上げようとすると、足先が地面を左に押して腰が右にまわります。腕の動きで上げると、脚腰はこの動きに逆らって足先が地面を右に押す体勢に入り、踵に力が入ります。これはこれまでに繰り返し議論して来た、足の「螺旋」の動きです。
足先で地面を左に押して腰を右に回す動きでは、踵は足の前後の軸回りに右に回る動きに入ります。これを「回転」の足の動きと呼ぶことにします。これに対して「螺旋」の動きでは、踵は下腿の上下の軸に添って地面を押す動きに入ります。腕で上げれば「螺旋」に入り、脚で上げれば「回転」に入るのです。
バックを「回転」で実行すると、ダウンは足先が地面を右に押し、踵が前後の軸回りに左へ回る逆の「回転」に入り、腰が左へ引かれながら左へ回ります。実際にこの形のスイングで振っている人は多いと思われます。この動きの欠陥は、ダウンの動きで下向きに地球を押す脚の動きが利用できないことです。パワーの確保が困難になる筈です。
これに対して、「腕で上げる」動きでは、バックの進行と共に踵が地球を押し下げる体勢に入ります。特に終期の「深いトップ」に入れる動きで、この体勢が確立します。これが「深いトップ」に入れる動きの重要な役割です。
ここからの「螺旋」によるダウンでは、踵が地面を強く押す動きを利用して、急激なグリップの引き下ろしに入ります。これに対し、脚の「回転」による左へのダウンでは、グリップはボールに向けて引き下ろされます。
「螺旋」では肩と腕の「魔法の動き」が現れ、「回転」では反「魔法の動き」が現れます。一平面型、二平面型などの、いわゆるスイング面の観察では、この構造の違いを捉えることは不可能です。「螺旋」か「回転」かが、スイングの動きを二分する基本的な要素になると思われます。
「螺旋」の生む、強力なダウンの動きの仕組みについては、次回に議論します。
この違いは微妙なものですが、スイングに決定的な影響を生みます。脚腰の動きで上げようとすると、足先が地面を左に押して腰が右にまわります。腕の動きで上げると、脚腰はこの動きに逆らって足先が地面を右に押す体勢に入り、踵に力が入ります。これはこれまでに繰り返し議論して来た、足の「螺旋」の動きです。
足先で地面を左に押して腰を右に回す動きでは、踵は足の前後の軸回りに右に回る動きに入ります。これを「回転」の足の動きと呼ぶことにします。これに対して「螺旋」の動きでは、踵は下腿の上下の軸に添って地面を押す動きに入ります。腕で上げれば「螺旋」に入り、脚で上げれば「回転」に入るのです。
バックを「回転」で実行すると、ダウンは足先が地面を右に押し、踵が前後の軸回りに左へ回る逆の「回転」に入り、腰が左へ引かれながら左へ回ります。実際にこの形のスイングで振っている人は多いと思われます。この動きの欠陥は、ダウンの動きで下向きに地球を押す脚の動きが利用できないことです。パワーの確保が困難になる筈です。
これに対して、「腕で上げる」動きでは、バックの進行と共に踵が地球を押し下げる体勢に入ります。特に終期の「深いトップ」に入れる動きで、この体勢が確立します。これが「深いトップ」に入れる動きの重要な役割です。
ここからの「螺旋」によるダウンでは、踵が地面を強く押す動きを利用して、急激なグリップの引き下ろしに入ります。これに対し、脚の「回転」による左へのダウンでは、グリップはボールに向けて引き下ろされます。
「螺旋」では肩と腕の「魔法の動き」が現れ、「回転」では反「魔法の動き」が現れます。一平面型、二平面型などの、いわゆるスイング面の観察では、この構造の違いを捉えることは不可能です。「螺旋」か「回転」かが、スイングの動きを二分する基本的な要素になると思われます。
「螺旋」の生む、強力なダウンの動きの仕組みについては、次回に議論します。
「深いトップ」の重要性
「腕で上げ、脚で引き下ろす」だけという、簡単明瞭な「真髄イメージ」の効用を試すために、身近の仲間と練習場に出かけました。ところが仲間のダウンがどうもおかしいのです。見ていると大きめのワグルの動きが気になります。続くバックで腕が体から離れる動きに入り、体に巻き付くような両腕の動きができなくなります。
このバックの動きではで、ダウンの動きでグリップがボールを目指して振られます。右脇前に下りないのです。この場合、後れて来るヘッドをボールに向けて引きつけるため、手首を左回りに回してインパクトに入ります。これで左手首が背中側に反る(背屈する)動きが現れます。
腕を横に引く意識でバックすると、左上腕の外旋(外側回り)の動きが現れず、右腕の上腕内旋と前腕回内の動きも不十分で、正しく「深いトップ」に入らないのです。体に沿って腕を引き上げれば、「深いトップ」に入る動きで、右肩が後ろ上方、左肩が前下方に引かれる「魔法の動き」が現れ、胸回りの筋群に緊張が生まれて腕が上体と一体化して腰に繋がります。
この体勢に入ると、ここからクラブを引き下ろすには、両脚を踏ん張り上体で引き戻す以外に方法はなく、これでグリップが右脇前に引き下ろされます。この動きで、ダウンの初期から左上腕の外旋が始まり、これに引かれる前腕の動きで左手首に掌屈の(手の平側に折れる)動きが現れてグリップが固まります。この体勢でインパクトに入ります。
「深いトップ」からの両脚の踏ん張りによるダウンでは、自然にこの左上腕外旋の「魔法の動き」に入ります。同時に背中を右に引く、右の肩と腕の「魔法の動き」が現れます。
仲間のダウンがおかしかったのは、腕を大きく右に振って引き戻すワグルの動きが、腕でヘッドを引きつけるインパクトの感覚を植え付け、ダウン初期の左上腕外旋ができなかったためです。「深いトップ」と「左上腕外旋でダウン」を意識するだけで、仲間のショットは見違えるように改善されました。
両脚の踏ん張りが実現するダウンの腕の急激な引き下ろしが、「真髄イメージ」のクライマックスです。両脚の踵で地面を下向きに押す「螺旋」の動きが背骨を巻き込み、尻の先端と胸の中央下部を目標線と平行になる体勢に引き戻します。これで目標方向に向けて腕を左に引く強力なインパクトが生まれます。上体や腰を左へ回す意識は厳禁です。
このバックの動きではで、ダウンの動きでグリップがボールを目指して振られます。右脇前に下りないのです。この場合、後れて来るヘッドをボールに向けて引きつけるため、手首を左回りに回してインパクトに入ります。これで左手首が背中側に反る(背屈する)動きが現れます。
腕を横に引く意識でバックすると、左上腕の外旋(外側回り)の動きが現れず、右腕の上腕内旋と前腕回内の動きも不十分で、正しく「深いトップ」に入らないのです。体に沿って腕を引き上げれば、「深いトップ」に入る動きで、右肩が後ろ上方、左肩が前下方に引かれる「魔法の動き」が現れ、胸回りの筋群に緊張が生まれて腕が上体と一体化して腰に繋がります。
この体勢に入ると、ここからクラブを引き下ろすには、両脚を踏ん張り上体で引き戻す以外に方法はなく、これでグリップが右脇前に引き下ろされます。この動きで、ダウンの初期から左上腕の外旋が始まり、これに引かれる前腕の動きで左手首に掌屈の(手の平側に折れる)動きが現れてグリップが固まります。この体勢でインパクトに入ります。
「深いトップ」からの両脚の踏ん張りによるダウンでは、自然にこの左上腕外旋の「魔法の動き」に入ります。同時に背中を右に引く、右の肩と腕の「魔法の動き」が現れます。
仲間のダウンがおかしかったのは、腕を大きく右に振って引き戻すワグルの動きが、腕でヘッドを引きつけるインパクトの感覚を植え付け、ダウン初期の左上腕外旋ができなかったためです。「深いトップ」と「左上腕外旋でダウン」を意識するだけで、仲間のショットは見違えるように改善されました。
両脚の踏ん張りが実現するダウンの腕の急激な引き下ろしが、「真髄イメージ」のクライマックスです。両脚の踵で地面を下向きに押す「螺旋」の動きが背骨を巻き込み、尻の先端と胸の中央下部を目標線と平行になる体勢に引き戻します。これで目標方向に向けて腕を左に引く強力なインパクトが生まれます。上体や腰を左へ回す意識は厳禁です。
腕を上体の動きで上げれば「魔法の動き」に入る
「真髄イメージ」は「腕で上げ、脚で引き下ろす」だけと言うと、それは肩と腕の「魔法の動き」があってのこと、と考える人がいるかもしれません。ところが、腕でクラブを引き上げれば、自然に「魔法の動き」に入るのです。
論より証拠、左グリップを体の前面に添って(右に引きながら)上に引き上げてみて下さい。上腕が外旋する(外側に回る)動きに入ります。上腕が内旋するとグリップが体に沿って右に引き込まれて上がりません。右グリップも同様で、体側に添って上に引き上げると、上腕が内旋し前腕が回内して深いトップの位置まで上がります。
こうして「腕で上げる」バックスイングでは、簡単確実に「魔法の動き」に入ります。「核心打法」の基本的な動きがこれで確保されるのです。「脚で引き下ろす」ダウンの場合も同様に「魔法の動き」が現れます。
深いトップの位置から(左右が交叉する形に)、右脚の踏ん張りで左腕を引き下ろせば、左上腕が急激に外旋してグリップが右脇前に引き下ろされます。左脚の踏ん張りで右腕を引き下ろせば、上腕が内旋、前腕が回内してグリップが右脇前に引き下ろされます。これらのダウンの動きの限界で腕が左に引かれ、グリップが左脇前まで急激に引かれます。
結局、腕を交叉する脚の動きで引き下ろせば、「魔法の動き」による強くて直線的なインパクトの動きが実現するのです。
左腕は左右、右腕は上下、という「革命的イメージ」を出発点に、これを実現する肩と腕の「魔法の動き」を導きの糸として追求してきた「直線打法」が、腕の上げ下げという、基本的な動作のパワー発生源を捉えることにより、強力かつ単純なスイング動作として一気に実現したわけです。
今回はこのブログでの289回目です。2003年春の「革命的イメージ」の着想以来の、「直線打法」を目指す試行錯誤の繰り返しが、ここでようやく収束したように見えます。しかし、「真髄イメージ」では、なぜバックも含めて楽々とクラブが振れるのでしょうか。実は「真髄」の英訳は core (コア)で、「真髄イメージ」が体のコアの動きを引き出しているものと考えられます。
こうなると話は無限に続きますが、これからは、のんびりあれこれ眺めながら進みたいと思います。
論より証拠、左グリップを体の前面に添って(右に引きながら)上に引き上げてみて下さい。上腕が外旋する(外側に回る)動きに入ります。上腕が内旋するとグリップが体に沿って右に引き込まれて上がりません。右グリップも同様で、体側に添って上に引き上げると、上腕が内旋し前腕が回内して深いトップの位置まで上がります。
こうして「腕で上げる」バックスイングでは、簡単確実に「魔法の動き」に入ります。「核心打法」の基本的な動きがこれで確保されるのです。「脚で引き下ろす」ダウンの場合も同様に「魔法の動き」が現れます。
深いトップの位置から(左右が交叉する形に)、右脚の踏ん張りで左腕を引き下ろせば、左上腕が急激に外旋してグリップが右脇前に引き下ろされます。左脚の踏ん張りで右腕を引き下ろせば、上腕が内旋、前腕が回内してグリップが右脇前に引き下ろされます。これらのダウンの動きの限界で腕が左に引かれ、グリップが左脇前まで急激に引かれます。
結局、腕を交叉する脚の動きで引き下ろせば、「魔法の動き」による強くて直線的なインパクトの動きが実現するのです。
左腕は左右、右腕は上下、という「革命的イメージ」を出発点に、これを実現する肩と腕の「魔法の動き」を導きの糸として追求してきた「直線打法」が、腕の上げ下げという、基本的な動作のパワー発生源を捉えることにより、強力かつ単純なスイング動作として一気に実現したわけです。
今回はこのブログでの289回目です。2003年春の「革命的イメージ」の着想以来の、「直線打法」を目指す試行錯誤の繰り返しが、ここでようやく収束したように見えます。しかし、「真髄イメージ」では、なぜバックも含めて楽々とクラブが振れるのでしょうか。実は「真髄」の英訳は core (コア)で、「真髄イメージ」が体のコアの動きを引き出しているものと考えられます。
こうなると話は無限に続きますが、これからは、のんびりあれこれ眺めながら進みたいと思います。
「真髄イメージ」:腕で上げ、脚で引き下ろす
前回の話でやはり気になるのは、ダウンで「胸が右に引かれる」動きです。これは、これまで繰り返し登場した、「ダウンで上体を右に回す」動きと内容は同じです。この動きは、ダウンでクラブを左へ振ろうとする意識に逆らうために馴染みにくいのです。
そこで今回は、この動きの本質を捉える単純なイメージ、川柳風に表現すれば「スイングはクラブを上げて下ろすだけ」を提案します。途端に登場するのが「どのようにして上げ、どのようにして下ろすのか」の問です。その答えは「腕で上げ、脚で下ろす」です。
足で地球を掴んでぶら下がるゴルファーは、腕を上げるには上体の動きを使うしかありません。両腕をぶら下げて脚腰を踏ん張っても、腕は絶対に上がらないのです。腕でクラブを上げるののは上体の動き、前回の中丹田の動きです。
脚で腕を引き下ろす動きは、歩く時に常に経験しています。注意して見て下さい。いわゆるナンバ歩きでない通常の歩行では、右脚が地面を押す時には左腕が引き下ろされ、左脚が地面を押す時には右腕が引き下ろされます。意識としてはなかなか捉え難いのですがこれが事実で、左右の腰と肩の間には交叉した繋がりがあるのです。(「左右の交叉するダウンの動き」(07-02-28))。
このことから、ダウンの左腕の引き下ろしは右脚の踏ん張りで、右腕の引き下ろしは左脚の踏ん張りで実行することになります。「螺旋」の踵の踏ん張りで背中を右に引く動きをワグルで確認したのは、この動きに慣れるためだったのです。
しかしこれだけでは不十分で、深いトップからの左腕の引き下ろしを右の脚腰の踏ん張りで、右腕の引き下ろしを左の脚腰の踏ん張りで思い切り実行してみれば、背中を右に引く背骨の動きが自然に現れ、強力なダウンとこれに続く左への振り抜きが実現することがわかります。地球を蹴飛ばす動きで腕が強く引き下ろされて振られるのです。
腕の引き下ろしに自信がつけば、深いトップまで腕を上げる動きも思い切って実行できるようになります。そこから右脚で左腕を、左脚で右腕を一気に引き下ろせば、自然に腕が左へ引かれてクラブがボールを打ち抜きます。左へ振る意識は不要です。
このブログで、これまでに「究極イメージ」と称するイメージが提案されていますが、今回のイメージこそが究極のイメージで、区別するためにこれを「真髄イメージ」と呼ぶことにします。単純明快で力強いスイングを実現する「真髄イメージ」を試してみて下さい。
そこで今回は、この動きの本質を捉える単純なイメージ、川柳風に表現すれば「スイングはクラブを上げて下ろすだけ」を提案します。途端に登場するのが「どのようにして上げ、どのようにして下ろすのか」の問です。その答えは「腕で上げ、脚で下ろす」です。
足で地球を掴んでぶら下がるゴルファーは、腕を上げるには上体の動きを使うしかありません。両腕をぶら下げて脚腰を踏ん張っても、腕は絶対に上がらないのです。腕でクラブを上げるののは上体の動き、前回の中丹田の動きです。
脚で腕を引き下ろす動きは、歩く時に常に経験しています。注意して見て下さい。いわゆるナンバ歩きでない通常の歩行では、右脚が地面を押す時には左腕が引き下ろされ、左脚が地面を押す時には右腕が引き下ろされます。意識としてはなかなか捉え難いのですがこれが事実で、左右の腰と肩の間には交叉した繋がりがあるのです。(「左右の交叉するダウンの動き」(07-02-28))。
このことから、ダウンの左腕の引き下ろしは右脚の踏ん張りで、右腕の引き下ろしは左脚の踏ん張りで実行することになります。「螺旋」の踵の踏ん張りで背中を右に引く動きをワグルで確認したのは、この動きに慣れるためだったのです。
しかしこれだけでは不十分で、深いトップからの左腕の引き下ろしを右の脚腰の踏ん張りで、右腕の引き下ろしを左の脚腰の踏ん張りで思い切り実行してみれば、背中を右に引く背骨の動きが自然に現れ、強力なダウンとこれに続く左への振り抜きが実現することがわかります。地球を蹴飛ばす動きで腕が強く引き下ろされて振られるのです。
腕の引き下ろしに自信がつけば、深いトップまで腕を上げる動きも思い切って実行できるようになります。そこから右脚で左腕を、左脚で右腕を一気に引き下ろせば、自然に腕が左へ引かれてクラブがボールを打ち抜きます。左へ振る意識は不要です。
このブログで、これまでに「究極イメージ」と称するイメージが提案されていますが、今回のイメージこそが究極のイメージで、区別するためにこれを「真髄イメージ」と呼ぶことにします。単純明快で力強いスイングを実現する「真髄イメージ」を試してみて下さい。
スイングを作る中丹田の動き
前回には、「螺旋」の動きは背骨と脚腰の動きを繋ぐ(下)丹田の動きを地球に伝え、その反作用が胸(中丹田)の動きに現れる、という見方を提案しました。この見方を注意深く検討すると、胸(中丹田)の動きがクラブを振る腕の動きを決め、この動きを脚腰(下丹田)の動きが支えるということになります。
これを確認するには、椅子に腰を掛け、両手をグリップの形に握り合わせ、脚の力を抜いて上体の動きだけでスイングの動きを作ってみます。この動きを思い切り大きく実行してみると、バックから(「魔法の動き」が強まる)深いトップ、そこから一気にグリップを右脇前に引き下ろすという、スイングを実現する背骨の動きが確認できます。これは小さな動きでも確認できます。
この結果から見ると、中丹田の動きとは、腕の動きを生み出す背骨の動きであることが分かります。それでは、脚腰の下丹田の動きは何でしょうか。これは、今確認した背骨の動きを地球に直結させてしっかり支え、背中の筋の引っ張りを強めるような脚腰の動きということになります。腰は勝手に動くのではなく、背骨が腕とクラブを振る動きを確実に実現するように働くのです。
そこで、椅子に腰掛けたまま、グリップをバックのスタートから深いトップにまで背骨の動きで引き上げ(これには腹筋の緊張が必要です;「体の動きには裏があれば表もある」(07-05-09))、これに対抗する脚腰の踏ん張りを確認します。ここから、グリップを背骨で引き下ろすように脚腰の動きを試すと、背骨を右に引く形の動きだけが可能なことが確認できます。これは踵で地面を押し、尻の先端を正面向きに引き戻す動きになります。
これで、「胸が右に引かれる」動きが現れるようにダウンの「螺旋」を実行するという、「直線イメージ」の根拠が明確になったわけです。
腰の勝手な動きで腕を振るのではなく、腕が振れるように脚腰の動きを作るわけです。この場合、腰の動きは極めて限られたものになります。大きく腰を回して腕を振るという一般的なイメージは、スイングの動きの構造とはかけ離れた能率の悪い動きを生み出すことになります。
ここで更に注目すべき点があります。背骨の動きだけでグリップをスイングの形に振ってみると、肩と腕の「魔法の動き」が現れるのです。このことから、「直線イメージ」でクラブを振れば肩と腕の「魔法の動き」が現れ、「核心打法」が実現するということになります。
「魔法の動き」では肩と腕の動きが体の動きに直結します。当然グリップの動きは体の動きで決まることになります。したがって「直線イメージ」でスイングを実行すれば、体の動きに直結した、全く緩みのないグリップの動きでクラブが振られることになります。
ここまで話が進むと、後はゴルファーの皆さんが「核心打法」を実験し、「直線打法」の実現を確認するのを待つだけとなります。
これを確認するには、椅子に腰を掛け、両手をグリップの形に握り合わせ、脚の力を抜いて上体の動きだけでスイングの動きを作ってみます。この動きを思い切り大きく実行してみると、バックから(「魔法の動き」が強まる)深いトップ、そこから一気にグリップを右脇前に引き下ろすという、スイングを実現する背骨の動きが確認できます。これは小さな動きでも確認できます。
この結果から見ると、中丹田の動きとは、腕の動きを生み出す背骨の動きであることが分かります。それでは、脚腰の下丹田の動きは何でしょうか。これは、今確認した背骨の動きを地球に直結させてしっかり支え、背中の筋の引っ張りを強めるような脚腰の動きということになります。腰は勝手に動くのではなく、背骨が腕とクラブを振る動きを確実に実現するように働くのです。
そこで、椅子に腰掛けたまま、グリップをバックのスタートから深いトップにまで背骨の動きで引き上げ(これには腹筋の緊張が必要です;「体の動きには裏があれば表もある」(07-05-09))、これに対抗する脚腰の踏ん張りを確認します。ここから、グリップを背骨で引き下ろすように脚腰の動きを試すと、背骨を右に引く形の動きだけが可能なことが確認できます。これは踵で地面を押し、尻の先端を正面向きに引き戻す動きになります。
これで、「胸が右に引かれる」動きが現れるようにダウンの「螺旋」を実行するという、「直線イメージ」の根拠が明確になったわけです。
腰の勝手な動きで腕を振るのではなく、腕が振れるように脚腰の動きを作るわけです。この場合、腰の動きは極めて限られたものになります。大きく腰を回して腕を振るという一般的なイメージは、スイングの動きの構造とはかけ離れた能率の悪い動きを生み出すことになります。
ここで更に注目すべき点があります。背骨の動きだけでグリップをスイングの形に振ってみると、肩と腕の「魔法の動き」が現れるのです。このことから、「直線イメージ」でクラブを振れば肩と腕の「魔法の動き」が現れ、「核心打法」が実現するということになります。
「魔法の動き」では肩と腕の動きが体の動きに直結します。当然グリップの動きは体の動きで決まることになります。したがって「直線イメージ」でスイングを実行すれば、体の動きに直結した、全く緩みのないグリップの動きでクラブが振られることになります。
ここまで話が進むと、後はゴルファーの皆さんが「核心打法」を実験し、「直線打法」の実現を確認するのを待つだけとなります。
ワグルの動きの役割を確認する
「モダン・ゴルフ」では、アドレスの構えで小さくクラブを振るワグルの動きについて極めて詳しく説明をしています。スイングの準備動作としての動きの記述は精密ですが、この動きで具体的に体の動きのどこを調節しているのかは明らかではありません。
「直線イメージ」で振る場合は、ダウンの「螺旋」で踵が地面を押す動きをワグルで実験し、「胸が右に引かれる」動きが現れるように体勢を調整します。これで「胸が右に引かれる」動きの現れる「螺旋」の動きの作り方が決まります。「螺旋」と胸(中丹田?)の動きの繋がりを確認して、インパクトの腕の振りを固めるのです。
脚腰に手を当てて「螺旋」の動きを観察すると、左右方向の動きでは、脚の前後と内側の筋が緊張し、踵が地面を押す動きが加わると、尻の先端部分の緊張が感じられます。ダウンの「螺旋」の動きを検討すると、尻の先端部分の緊張に伴い、胸の背中が右に引かれることが分かります。実際のスイングでは、この形の膝の踏ん張りが現れるように、ダウンの「螺旋」を実行します。
このようにして見ると、「螺旋」の動きは、背骨と脚腰の動きを繋ぐ(下)丹田の動きを地球に伝え、その反作用が胸(中丹田)の動きに現れる、という見方ができます。「螺旋」の膝の踏ん張りが無いと、このような動きは現れません。
このワグルで特徴的な動きは、ダウンの「螺旋」の尻の緊張で、左前腕回外の動きが現れて左グリップが内側に巻き込まれる(掌屈する)ことです。「モダン・ゴルフ」では、この左前腕の動きを、インパクト圏の重要な動きとして詳しく議論しています。
これに対し、ダウンの「螺旋」で踵の踏ん張りが欠けると腰が左に回り、インパクト圏で左手がアンコックして軽く背側に反ります(背屈する)。これを避けるには、ワグルで左手首が僅かに外側に回りグリップが強く固まる動きが現れるように、踵の踏ん張り(地面を押す動き)を調整する必要があります。この動きと共に胸の背中を右に引く背骨の緊張が現れます。
ダウンからインパクトの要(かなめ)である「螺旋」の動きを体感的に確認すること。これがワグルの目的と言えるでしょう。
「直線イメージ」で振る場合は、ダウンの「螺旋」で踵が地面を押す動きをワグルで実験し、「胸が右に引かれる」動きが現れるように体勢を調整します。これで「胸が右に引かれる」動きの現れる「螺旋」の動きの作り方が決まります。「螺旋」と胸(中丹田?)の動きの繋がりを確認して、インパクトの腕の振りを固めるのです。
脚腰に手を当てて「螺旋」の動きを観察すると、左右方向の動きでは、脚の前後と内側の筋が緊張し、踵が地面を押す動きが加わると、尻の先端部分の緊張が感じられます。ダウンの「螺旋」の動きを検討すると、尻の先端部分の緊張に伴い、胸の背中が右に引かれることが分かります。実際のスイングでは、この形の膝の踏ん張りが現れるように、ダウンの「螺旋」を実行します。
このようにして見ると、「螺旋」の動きは、背骨と脚腰の動きを繋ぐ(下)丹田の動きを地球に伝え、その反作用が胸(中丹田)の動きに現れる、という見方ができます。「螺旋」の膝の踏ん張りが無いと、このような動きは現れません。
このワグルで特徴的な動きは、ダウンの「螺旋」の尻の緊張で、左前腕回外の動きが現れて左グリップが内側に巻き込まれる(掌屈する)ことです。「モダン・ゴルフ」では、この左前腕の動きを、インパクト圏の重要な動きとして詳しく議論しています。
これに対し、ダウンの「螺旋」で踵の踏ん張りが欠けると腰が左に回り、インパクト圏で左手がアンコックして軽く背側に反ります(背屈する)。これを避けるには、ワグルで左手首が僅かに外側に回りグリップが強く固まる動きが現れるように、踵の踏ん張り(地面を押す動き)を調整する必要があります。この動きと共に胸の背中を右に引く背骨の緊張が現れます。
ダウンからインパクトの要(かなめ)である「螺旋」の動きを体感的に確認すること。これがワグルの目的と言えるでしょう。
丹田と「螺旋」を回る話
以前に腰と胸の動きを、「上丹田」「下丹田」の動きと書きました(「背骨の正面」を固定するダウン(07-05-17))。これらの名称は一般的なものではなく、野口体操で有名な野口三千三氏の呼び方に従ったもので、野口氏は体の動きのバランスについて、これらの「丹田」が重要な意味を持つことを指摘しています(野口三千三 原初生命体としての人間 三笠書房 1972)。
これについて面白い説明があります。二つの「丹田」の重要性は“人間が地球から「ぶら上がっている」と考えれば理解しやすいと思う”と言うのです(同書133頁))。更に、足の裏は“地球への話しかけと地球からの答(応え)を聞く直接責任者”という表現もあります(同書16頁)。
これは、これまでこのブログでスイングの本質を捉えるイメージとして繰り返し強調して来た、「ゴルファーは宇宙空間を遊泳する地球を足で掴んでぶら下がっている」という見方とよく対応しています。しかし、「ぶら下がっている」と考える方が、「足の掴み」に意識的な努力が必要なことが一段と明らかになります。
古くからの丹田の考え方では、上丹田は頭、中丹田は胸、下丹田は腰の動きの中心と捉えられています。スイングの動きの議論では、これらの点の動きが常に問題になりますが、地球を掴む足の動きの議論はあまり見掛けません。ゴルフ・シュ-ズの設計では地球を掴むためのスパイクの配置が問題になりますが、これを有効利用する体の動きの話は殆ど目に入りません。
「螺旋」の動きはこの盲点に切り込むもので、スイングを決める最重要な動きであり、構造的には極めて複雑なものです。「核心打法」の実行イメージとしての「直線イメージ」は、この動きを利用法の面から明確にします(「背骨を右に引くダウン」(07-06-01))。このイメージでスイングを実行してみると、ホーガンのダウンの説明の問題点が明瞭になります。
「モダン・ゴルフ」では、ダウンの腰の左への回転的な動きが強調され、体の上部、腕、手がこれに従うとされています。この動きで、ホーガンの指摘するように、クラブをインサイドアウトに傾くダウンスイング面に添って振るには、体の上部の左回転を押さえなくてはなりません。「螺旋」の動きはこれを実現します。
実際に、ホーガンのスイングについて、レッドベターは“できるだけ長い間、右足を地面につけていた”と言います(「モダン・ゴルフ徹底検証」138頁)。足と芝の密着を重視し、スパイクのあり方を検討し、地面に”根を張りたかった“のだとも言っています(同書137頁)。
ところが、ホーガンの下半身の動きの説明には、「足の掴み」と手の繋がりの話は無く、そのままでは、前にも指摘したように、腰の動きに固定点のない右足の浮きやすいダウンになります。「螺旋」の調整でこれを修正する必要があるのです。
これについて面白い説明があります。二つの「丹田」の重要性は“人間が地球から「ぶら上がっている」と考えれば理解しやすいと思う”と言うのです(同書133頁))。更に、足の裏は“地球への話しかけと地球からの答(応え)を聞く直接責任者”という表現もあります(同書16頁)。
これは、これまでこのブログでスイングの本質を捉えるイメージとして繰り返し強調して来た、「ゴルファーは宇宙空間を遊泳する地球を足で掴んでぶら下がっている」という見方とよく対応しています。しかし、「ぶら下がっている」と考える方が、「足の掴み」に意識的な努力が必要なことが一段と明らかになります。
古くからの丹田の考え方では、上丹田は頭、中丹田は胸、下丹田は腰の動きの中心と捉えられています。スイングの動きの議論では、これらの点の動きが常に問題になりますが、地球を掴む足の動きの議論はあまり見掛けません。ゴルフ・シュ-ズの設計では地球を掴むためのスパイクの配置が問題になりますが、これを有効利用する体の動きの話は殆ど目に入りません。
「螺旋」の動きはこの盲点に切り込むもので、スイングを決める最重要な動きであり、構造的には極めて複雑なものです。「核心打法」の実行イメージとしての「直線イメージ」は、この動きを利用法の面から明確にします(「背骨を右に引くダウン」(07-06-01))。このイメージでスイングを実行してみると、ホーガンのダウンの説明の問題点が明瞭になります。
「モダン・ゴルフ」では、ダウンの腰の左への回転的な動きが強調され、体の上部、腕、手がこれに従うとされています。この動きで、ホーガンの指摘するように、クラブをインサイドアウトに傾くダウンスイング面に添って振るには、体の上部の左回転を押さえなくてはなりません。「螺旋」の動きはこれを実現します。
実際に、ホーガンのスイングについて、レッドベターは“できるだけ長い間、右足を地面につけていた”と言います(「モダン・ゴルフ徹底検証」138頁)。足と芝の密着を重視し、スパイクのあり方を検討し、地面に”根を張りたかった“のだとも言っています(同書137頁)。
ところが、ホーガンの下半身の動きの説明には、「足の掴み」と手の繋がりの話は無く、そのままでは、前にも指摘したように、腰の動きに固定点のない右足の浮きやすいダウンになります。「螺旋」の調整でこれを修正する必要があるのです。
膝のピボット動作の重要性
「螺旋」の話では、両膝を内側に引き込んで固める動きが重要な役割を果たしました。この動きが効果的に働くためには膝の角度が大切で、アドレスでグリップと「螺旋」の繋がりを確認すれば、この角度が決まります(グリップの動きで「螺旋」を確認する(07-05-26))。
足首や腰の動きを利用して体の方向転換を実現するには、膝の角度が必要なのです。この時膝は「回旋軸」(ピボット)として働きます。「螺旋」の動きは、スイングの動きの要(かなめ)となるピボットの効果的利用を実現しているわけです。
しばしば、バックスイングで左膝に荷重が掛かる動きを、リバース・ピボット(逆ピボット)と呼びます。これは、バックで体重を右に移動し、これを左に移動してダウンの振り抜きというイメージから、バックでは右膝に荷重が掛かるのを正常とみなしての名称と考えられます。
ところが、「深いトップ」への動きを実行すると、その最終段階では左膝が強く引き込まれて固まります。当然この場合は左足に荷重がかかるわけで、体重の右移動でバックという固定観念から見ればリバース・ピボットになります。
ホーガンの記録写真を詳しく議論した、レッド・ベターの「モダン・ゴルフ徹底検証」(塩谷紘訳 ベースボール・マガジン社 2000年)では、ホーガンのバックスイングについて「それは、技術的に言えば“逆ピボット”と称されたかもしれない」と指摘しています(75頁)。これまでの話で明らかになったように、実はこれが急激なダウンの引き下ろしの準備態勢なのです。
この体勢に入らないバックでは、両膝の内側への引き込みが弱く、トップで右膝が外側に引かれて左腕が内側に回り、「深いトップ」の体勢に入りません。左腕が内側に回ると左グリップが背中側に反る(背屈する)形になり、ダウンで左腕が引かれるとヘッドを右に引くようにグリップが動きます。この動きではヘッドが遠回りをしてボールに向かい、ホーガンの特徴的な動きであったダウンの急激な引き下ろしは不可能になります。当然「核心打法」も実現しません。
このように膝のピボットの動きは、スイングの動きを決める重要なものです。「螺旋」は、この要(かなめ)の動きの効果的利用の現れです。外からスイングの形を見て動きを真似ても、この要の動きを捉えない限り、開眼、閉眼(?)を繰り返すことになります。注意が肝要です。
実は、「螺旋」が固める膝のピボットの動きと、肩と腕の「魔法の動き」で、スイングがの動きは完全に決まるのです。次回以降ではこれを検証します。
足首や腰の動きを利用して体の方向転換を実現するには、膝の角度が必要なのです。この時膝は「回旋軸」(ピボット)として働きます。「螺旋」の動きは、スイングの動きの要(かなめ)となるピボットの効果的利用を実現しているわけです。
しばしば、バックスイングで左膝に荷重が掛かる動きを、リバース・ピボット(逆ピボット)と呼びます。これは、バックで体重を右に移動し、これを左に移動してダウンの振り抜きというイメージから、バックでは右膝に荷重が掛かるのを正常とみなしての名称と考えられます。
ところが、「深いトップ」への動きを実行すると、その最終段階では左膝が強く引き込まれて固まります。当然この場合は左足に荷重がかかるわけで、体重の右移動でバックという固定観念から見ればリバース・ピボットになります。
ホーガンの記録写真を詳しく議論した、レッド・ベターの「モダン・ゴルフ徹底検証」(塩谷紘訳 ベースボール・マガジン社 2000年)では、ホーガンのバックスイングについて「それは、技術的に言えば“逆ピボット”と称されたかもしれない」と指摘しています(75頁)。これまでの話で明らかになったように、実はこれが急激なダウンの引き下ろしの準備態勢なのです。
この体勢に入らないバックでは、両膝の内側への引き込みが弱く、トップで右膝が外側に引かれて左腕が内側に回り、「深いトップ」の体勢に入りません。左腕が内側に回ると左グリップが背中側に反る(背屈する)形になり、ダウンで左腕が引かれるとヘッドを右に引くようにグリップが動きます。この動きではヘッドが遠回りをしてボールに向かい、ホーガンの特徴的な動きであったダウンの急激な引き下ろしは不可能になります。当然「核心打法」も実現しません。
このように膝のピボットの動きは、スイングの動きを決める重要なものです。「螺旋」は、この要(かなめ)の動きの効果的利用の現れです。外からスイングの形を見て動きを真似ても、この要の動きを捉えない限り、開眼、閉眼(?)を繰り返すことになります。注意が肝要です。
実は、「螺旋」が固める膝のピボットの動きと、肩と腕の「魔法の動き」で、スイングがの動きは完全に決まるのです。次回以降ではこれを検証します。