スイングを作る中丹田の動き | ゴルフ直線打法

スイングを作る中丹田の動き

前回には、「螺旋」の動きは背骨と脚腰の動きを繋ぐ(下)丹田の動きを地球に伝え、その反作用が胸(中丹田)の動きに現れる、という見方を提案しました。この見方を注意深く検討すると、胸(中丹田)の動きがクラブを振る腕の動きを決め、この動きを脚腰(下丹田)の動きが支えるということになります。  

これを確認するには、椅子に腰を掛け、両手をグリップの形に握り合わせ、脚の力を抜いて上体の動きだけでスイングの動きを作ってみます。この動きを思い切り大きく実行してみると、バックから(「魔法の動き」が強まる)深いトップ、そこから一気にグリップを右脇前に引き下ろすという、スイングを実現する背骨の動きが確認できます。これは小さな動きでも確認できます。

この結果から見ると、中丹田の動きとは、腕の動きを生み出す背骨の動きであることが分かります。それでは、脚腰の下丹田の動きは何でしょうか。これは、今確認した背骨の動きを地球に直結させてしっかり支え、背中の筋の引っ張りを強めるような脚腰の動きということになります。腰は勝手に動くのではなく、背骨が腕とクラブを振る動きを確実に実現するように働くのです。

そこで、椅子に腰掛けたまま、グリップをバックのスタートから深いトップにまで背骨の動きで引き上げ(これには腹筋の緊張が必要です;「体の動きには裏があれば表もある」(07-05-09))、これに対抗する脚腰の踏ん張りを確認します。ここから、グリップを背骨で引き下ろすように脚腰の動きを試すと、背骨を右に引く形の動きだけが可能なことが確認できます。これは踵で地面を押し、尻の先端を正面向きに引き戻す動きになります。

これで、「胸が右に引かれる」動きが現れるようにダウンの「螺旋」を実行するという、「直線イメージ」の根拠が明確になったわけです。

腰の勝手な動きで腕を振るのではなく、腕が振れるように脚腰の動きを作るわけです。この場合、腰の動きは極めて限られたものになります。大きく腰を回して腕を振るという一般的なイメージは、スイングの動きの構造とはかけ離れた能率の悪い動きを生み出すことになります。

ここで更に注目すべき点があります。背骨の動きだけでグリップをスイングの形に振ってみると、肩と腕の「魔法の動き」が現れるのです。このことから、「直線イメージ」でクラブを振れば肩と腕の「魔法の動き」が現れ、「核心打法」が実現するということになります。

「魔法の動き」では肩と腕の動きが体の動きに直結します。当然グリップの動きは体の動きで決まることになります。したがって「直線イメージ」でスイングを実行すれば、体の動きに直結した、全く緩みのないグリップの動きでクラブが振られることになります。

ここまで話が進むと、後はゴルファーの皆さんが「核心打法」を実験し、「直線打法」の実現を確認するのを待つだけとなります。