パッティングと転がしの極意 | ゴルフ直線打法

パッティングと転がしの極意

これまでパットや転がしなどの小さな動きの場合は、肩と腕の仕組みを安定に固め、背骨の動きの意識で振るとして来ました(パットでも背骨の動きは同じ(06-08-28)、正確さが第一:転がしとパッティングの極意(06-11-29))。しかしこれでは「核心打法」の中心になる、左腕と右腕の動きの交叉する働きの影響が明確に捉えられません。

小さな動きでも、左腕はインパクトを左足先の辺りまで引っ張る必要があり、右腕はヘッドの上げ下げの動き(左腕にはできない)を制御する必要があります。この動きの構造から、バックを右サイドの緊張で引き上げ、フォーワードの動きを左サイドの緊張で引っ張るという基本構造が固まります。これは前にも書いた通りの動きです。


「核心打法」の十文字イメージからは、右手が右足内側辺りにヘッドを落とし、左腕が左足先辺りまでヘッドを引くインパクト圏の動きの構造が浮かび上がって来ます。転がしの場合はこの意識だけでも打てますが、パットの場合は、動きが小さいために更に微妙な注意が必要になります。

先ずパターを普通のクラブのグリップの形で握り、そこからグリップを体に引き寄せます。この動きで肘が曲がって両グリップが外側に回り、パターの握り部分を下側から支える形の固いグリップになります。これでヘッドが体に繋がり、腕の緩みがなくなります。

ボールを左足内側の辺りに置き、目標地点(中間目標)に向けて打つ形に、パターと体の体勢を固めます。このままバックして打つと、「核心打法」は実現しません。目標に向けて体勢を固めたら、そこで頭を正面向きに戻して固定します。これで視点がボールより僅かに後ろに移動します。左肩が僅かに右前に引かれ、右肩が後ろ上に引かれる形の緊張が背中に生まれます。

さながら例のチン・バックの動きですが、顎だけを右に振るのではなく、目標に向けて作ったインパクトの構えから、正面向きの体勢に構えを変えるのです。この動きで目標を直接見ることができなくなりますから、目標をイメージで捉え直す必要があります。ボールを見る体勢でインパクトに向かうと、「核心打法」は実現しません。

このようにしてバック、ヒットと、パッティングの動きを実行すると、右手は右足内側辺りにヘッドを落とし、左手は左足先辺りまでヘッドを引く動きが自然に発生します。この場合、右腕の振りでボールを打とうと意識しては駄目です。はじめの準備のお陰で、ごく自然に右手がインパクト直前にヘッドを落とし、左手がヘッドを引き抜きます。試してみて下さい。

この要領が身につけば、転がしの場合も全く同じようにしてしっかりした打球が実現します。小さな動きでも、方向性も確かで「張りのある」打球動作になります。