「背骨の正面」を固定するダウン | ゴルフ直線打法

「背骨の正面」を固定するダウン

両腰と地球の結びつきの重要性を指摘した前回の話の最重要点は何でしょうか。それはダウンの「尻の引き戻しで背骨を正面向きに引き戻す」動きです。「背骨を正面向きに引き戻す」とは一体どんな動きでしょうか。突き詰めて考えれば、変形して動く背骨の正面とは何か、これが大きな問題であることが分かります。

この「背骨を正面向きに引き戻す」動きは、「核心打法」(クラックス打法)の「核心」を生む動きです。この場合の背骨を正面向きに引き戻す動きは、尻の先端の背骨の下端部分と鳩尾(みぞおち)上部付近の胸の下端部分を、正面向き(目標線と平行)に引き戻して固定する動き、と捉えることができます。

右手を鳩尾(みぞおち)上部に当て、左手を尻の先端部分に当てて、バックからダウンの動きを試してみて下さい。両手の平が平行を保って動く様子が明瞭に認識できます。それでいて、左右の手の空間的な相対位置は滑らかに微妙に変わり、インパクトの位置では尻は左、胸は右に引かれて止まる体勢に入ります。

この動きの感覚を掴めば、体を左に回すダウンの動きとの違いははっきりします。「核心打法」の場合、外から見ると左に回っているように見えるインパクトの体勢が、実は尻の先端を目標線と平行に保持する動きであったのです。この場合の肩を回す動きや腰を回す動きは、腰や肩を「縦に回す」動きになっていることが分かります。打球の方向性確保の秘訣がここにあったのです。

これらの尻や胸の動きは、古くから言われる「下丹田」「上丹田」を中心とする動きになります(新パラダイムの本質:腕と背骨の動きの繋がり(06-04-27))。今回の考察は、経験的に捉えられて来た動きの要点を構造的に示すものと言えるでしょう。

これまで繰り返して来た背骨の動きの説明では、「魔法の動き」でクラブを振る場合、下から上への順に、腰椎は左に引かれて右に回り、胸椎は右に引かれて左に回り、頸椎は左に引かれて右に回ります。しかしこれだけでは地球と背骨の結びつきは確保されません。これに「背骨の正面を固定する動き」を加えることで、始めて強力な直線的なインパクトの動きが実現するわけです。

まさに「画竜点睛」の動きではないでしょうか。