SPECでスポーツ能力開花!
山梨県昭和町のスポーツ花咲かセラピスト平澤です。
【「合う動き」とは「流れの方向性」】
最近、多くの皆様に「私の特性に合うんですか?」という質問をいただくようになりました。
本当にありがたいです。
それと同時に、「どのくらいの角度がいいんですか?」「その動きの筋力が強い方がいいんですか?」「その方向に止めておこうとすると力が抜けないんですが・・・」といったお話が増えてきました。
ですので、SPECを伝える方々にも、受ける方々にも「合う動き」をこう捉えると活かしやすいですよということをお話ししたいと思います。
まず、「合う動き」とは、定量的・定型的なものではないということを確認してください。
「どのくらいの角度」「どのくらいの強さ」というのは、動きを分析したり解析したり、スポーツの様々な場面で重要な時はたくさんあって、私もエクササイズの時やフォームの話の時には「もちょっとこう」というアドバイスもします。
ですが、「合う動き」の基本的な捉え方は「流れの方向性」です。
その上で「もうちょっとこう」という話しをしているということです。
例えば、川は川上から川下に流れますね。
そこに葉っぱの船を流したとします。
すると、葉っぱの船は右に行ったり左に行ったり、時にはくるくる回るかもしれません。
色んな動きはしますが、全体的にみたら川上から川下に流れます。
これが「合う動き」です。
右に行ったり左に行ったり、くるくる回ったりする「色んな動き」の方ではありません。
色んな動きをする船をみても「川上から川下へ流れている」という方向性を疑わないのと同じように、人の動きにも全体的な方向性があるということです。
葉っぱの船で遊んだ方はわかると思いますが、同じ川でも船を流す位置によって動き方も違いますし、川の水位によっても動きも速さも変わるし、風や天気によっても変わるでしょう。
同じように、その人の癖や生活習慣、ケガや病気の既往、親から受け継いだ遺伝的要素、心の状態、周りの環境などによって人それぞれ、その時々で身体の状態は違います。
でも、どんな状況であろうと全体的に川上から川下へ流れるという方向性は変わりませんよね。
皆さんの中にもそういった流れの方向性があるということなんです。
「合う動き」とは、そういった基本的なものだと思ってください。
なので、「どのくらいの角度」「どのくらいの強さ」といった細事はまずはどうでもいいんです。
それはその時の身体の状態や必要な場面で変わってくると思ってください。
そのくらい、「合う動き」とは自由で幅のあるものです。
逆を言えば、自由と幅を持たせることができるためのルールなのです。
動作特性に合った身体の使い方を取り入れるうえで大切なことは、合う方向にすっと流れのベクトルが向くことなんです。
「位置」という固体的な発想ではなく、流れという流動的なイメージで「合う動き」を取り入れていくと、もっと自由で開放された感覚を感じると思いますし、「合う動き」を取り入れることの大切さを実感できるのではないでしょうか。
川が川上から川下に流れるなんて日常の感覚からすれば「当たり前」ですよね。
もし川全体が海から山に向かって流れを変えたらどうでしょう?
ありえないですし、本当に起こったら大変なことですよね。
でもスポーツ障害やパフォーマンスで悩んでいるみなさんの身体の中では、この「ありえない」が起こっているんです。
みなさんの中には、この「基本的」で「当たり前」な流れに反応する動作特性という身体の性質があります。
その動作特性に合った「流れ」にそっと身をゆだねることで、もっと自由に楽しく、解放された動きを感じることができるのではないでしょうか。
SPECでスポーツ能力開花!
山梨県昭和町のスポーツ花咲かセラピスト平澤でした。
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