2022年12月の初旬、渋温泉へ向かう途中に一泊で湯巡りをしていたシリーズ。
戸倉上山田温泉エリアの湯話が続いておりました。
本編の前にいつものごとく、ここまでの行程リンク集を。
戸倉上山田温泉 旬樹庵 湯本 柏屋 <1F大浴場・展望風呂 左側編>
戸倉温泉エリアの「戸倉国民温泉」の後は、もっと久しぶりの「戸倉観世温泉」もせっかくだから訪れることに。
国民温泉から数百メートル南下すれば到着。途中には以前立寄った白鳥園もある。
建物はリニューアルしており、白さが新しく眩しい。
以前の外観はどちらかといえば洋のイメージだったが、現在は瓦屋根や木の看板など和のイメージ。
以前に訪れたのは2010年なので12年ぶりの再訪になるのだけれども、その昔の投稿はこちら↓。
やはりイベント「音泉温楽」の前に訪れたという意味では変わらない。
その時は今は亡き同い歳のベーシストと一緒に行ったんだったなぁ。
思い出はさておき、こちらへは10時頃に到着。
駐車場はなかなかな車の数。これまた混んでるのは決定!
こちらサイトによると昭和17年に観世音菩薩様のお導きに依り湧出した温泉とのこと。
戸倉観世温泉
万葉超音波温泉もすぐ近く(約100m南)にあるのだけれども、あちらが朝4時からなのに比べ、こちらは4時半からスタート。
営業時間は基本4時半~23時(時期によって変動)。
その気になれば朝4時からハシゴ湯ができる
第1、3月曜日が定休日。定休日でも4時半から9時までの朝営業はやっている。
銭湯を思わせる靴箱↑。
こちらはシャンプー類の設置がない、お風呂セット持参の公衆浴場。
こうやっている間にも人の出入りが。。。
入浴料は300円。
12年前と変わらず、2024年現在も同じ。
受付は男湯と女湯の間にある番台方式。
なおドライヤーは30円/3分で使用できるが自分のドライヤーを持込むと持込料金100円かかるのでご注意を。
坊主のぼくには関係のない話だけれども。
では男湯へ。
脱衣所は広く、洗濯機(有料)もあった。
そして浴場内は常に10人ほどのお客が居る状況で、残念ながら撮影はできなかった。禁止ではないけれども。
そういうわけで、今回はサイトより写真を拝借。
不完全な浴槽写真なら12年前の投稿にも少しあります。
浴場は壁沿いに洗い場がずらっと並ぶ、まさに公衆浴場スタイル。
カラン&シャワーと写真に写ってないが上がり湯は源泉でなく真湯が使用されていた。
※写真はオフィシャルサイトより拝借
浴槽が大小2つ見える↑が、それぞれ使用源泉が違うのであります
まずは美しい緑色系のメイン浴槽から。
訪れた際はもう少し淡い色だったものの、色味の方向は同じ。
※写真はオフィシャルサイトより拝借
淡い黄緑色透明な湯は源泉名が「2号泉源泉」。
源泉温度46.8度、pH8.75のアルカリ性単純硫黄温泉。
成分総計の明記はなく、蒸発残留物が0.428g/kg。
この湯を完全かけ流しにて使用している。
なお湯の色は青っぽくなることもあるみたい。
※写真はオフィシャルサイトより拝借
早朝は青っぽいこともあるのかな~。確認してみたいものですわ。無色の状態もあるらしいし。
※写真はオフィシャルサイトより拝借
成分の数値(2号泉)を簡単に抜粋。
陽イオンはナトリウム126.4mg、カルシウム12.5mg、カリウム2.0mg、マグネシウム0.09mg。
陰イオンは塩化物121.3mg、炭酸水素72.2mg、硫酸34.5mg、炭酸15.2mg、硫化水素11.0mg、フッ素1.2mg。
遊離成分はメタケイ酸45.9mg、メタホウ酸4.0mg、遊離硫化水素0.2mg。
総硫黄を計算すると約10.88mg。
※写真はオフィシャルサイトより拝借
淡いタマゴ臭と淡いタマゴ味はここでも素敵な感じ
膜を張るようなツルスベ感がしっかり
そして泡付きもありますっ
素晴らしい硫黄泉が素晴らしい状態で入れることは、こちらも間違いなし
それでは奥の檜の浴槽。
※写真はオフィシャルサイトより拝借
湯の色が分かりにくいけれども、ごく僅かに黄色透明といった感じ。
使用源泉の名前は「3号泉源泉」。
源泉温度44.2度、pH8.77のアルカリ性単純硫黄温泉。
同じく成分総計の明記はなく、蒸発残留物が0.433g/kg。
この湯をこちらも完全かけ流しにて使用している。
浴槽温度は2号泉の浴槽と比べてわずかにぬるかった。
風味や浴感はほとんど変わらない。
成分の数値もわりと似ている。
陽イオンはナトリウム128.5mg、カルシウム14.6mg、カリウム2.0mg、マグネシウム0.08mg。
陰イオンは塩化物117.0mg、硫酸71.2mg、炭酸水素51.5mg、炭酸13.3mg、硫化水素8.0mg、フッ素1.2mg。
遊離成分はメタケイ酸36.8mg、メタホウ酸5.8mg、遊離硫化水素0.2mg。
陰イオンの硫酸と炭酸水素の多さが2号泉と逆転している。
総硫黄を計算すると約7.95mg。
2つの源泉を違う浴槽で共に完全かけ流しにて入れる贅沢さ
これが300円なんて、人気が出ないわけがない。
ぼくが改めて言うまでもなく、万葉超音波温泉、国民温泉と共に必ず訪れたい戸倉エリアのマスト公衆浴場の1つでしょう。
戸倉観世温泉
長野県千曲市磯部1096−1
026-275-0087
入浴料 300円
4時半~23時(時期によって変動)
第1,3月曜定休日(4時半~9時の朝営業はあり)
【タイル浴槽】
<源泉名:2号泉源泉>
アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
46.8度
pH8.75
蒸発残留物 0.428g/kg
淡黄緑色透明
淡タマゴ臭あり
淡タマゴ味あり
膜を張るようなしっかりとしたツルスベ感あり
泡付きあり
完全かけ流し
【檜浴槽】
<源泉名:3号泉源泉>
アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
44.2度
pH8.77
蒸発残留物 0.433g/kg
微々黄色透明
淡タマゴ臭あり
淡タマゴ味あり
膜を張るようなしっかりとしたツルスベ感あり
泡付きあり
完全かけ流し
2022年1月入湯
※数値はH23(?)の分析表より