高山に春の訪れを告げる「山王祭」は、旧高山城下町南半分の氏神様である
日枝(ひえ)神社(山王様)の例祭です。毎年4月14日、15日。
昨年に続き4月14日は私共の店休日で私の誕生日、初めて家族で出かけました。
宮川沿いの市街地は車は通行止めが多く、高山駅前近くに駐車、15分ほど歩いて
メイン会場である陣屋跡へ到着。
14時から三両の屋台のからくりが披露されます。
陣屋前広場は観光客で埋め尽くされていました。
屋台の後方。
からくり披露が始まっていましたがとても見える位置まで近づけません。
元禄5年(1692)、飛騨を支配していた金森氏が江戸幕府の命令で出羽国(現在の山形県と
秋田県の一部)の上山に国替となりました。
同年、江戸幕府は飛騨を直轄領として役所を設置し、幕府から派遣された代官(12代からは
郡代)が飛騨支配のための執務を行いました。
幕末には全国に60数ヶ所あったといわれている代官・郡代所の中で、当時の主要建物が
残っているのは、この高山陣屋のみです。
高山陣屋の近くにある日枝神社御旅所は、神社の祭礼時、ご神体
乗せた神輿が巡行の途中で休憩または宿泊する場所。
春の高山祭りで、神社を出発したご神体はこの御旅所で一泊されます。
日枝神社から中橋近くに通じる神明町通りに残る8両の屋台が飾られており、
屋台を楽しみながら日枝神社へ向かいます。
インバウンド客を含め多くの観光客、人、人、人で屋台や広い景色が写真に撮れません。
屋台の「見送り」と呼ばれる後方の幕の絵を見るのも楽しみ。
神社へ向かうと「御巡幸」と呼ばれる行列に出会いました。
獅子舞、裃姿の警護など伝統の装束をまとった数百名が練り歩きます。
この獅子舞の頭を操るのは高校生の可愛い女の子でした。舞いながら練り歩くのは
大変な運動量と思われます。
高山祭には学校は休みになり、屋台のある町は全員参加で祭りを盛り上げられます。
行列が続きましたが、人が多くて写真が撮れませんでした。
春祭りの日枝神社。今回は本殿まで登れず。
名高い宮川に架かる中橋。 桜は咲き始めたばかり。昨年は満開でした。
上三之町の古民家喫茶で休憩しましたが、格子窓からのぞく町を歩く観光客の八割方は
インバウンド客。この地で泊って白川郷へでも行かれるのでしょうか。
屋台に提灯ともる宵宮を楽しむ予定もありましたが、五時ごろから雨模様で中止の
可能性高く、駐車した駅近くへ向かいますと、運、タイミングよく、からくりを終わった
二両の屋台が巡行してきました。
トップは楽人たちが屋台バヤシを奏でながら先導する「神楽台」。
帰途につきましたが、やはり雨のため宵宮は中止、翌日15日も雨のため祭り行事は
中止になり、各屋台蔵では晴れ間を縫って屋台を公開、三両の屋台は蔵の中で
からくり奉納を行い、多くの方が訪れたそうです。
昨年の春祭り
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