なぜ、
これほどの時間を要してしまうのでしょうか?
双極性障害は初診では診断されない
理由のひとつとして、
双極性障害は別の病気と診断されがちなことが
挙げられます。
双極性障害の当事者の会の調査では、
はじめて行った病院で双極性障害と診断されたか?
という問いに対し、
77%がいいえと回答しています。
この結果から
はじめて行った医療機関では
ほぼ診断されない
ということがわかりますね。
双極性障害はうつ状態の期間が長い
いいえと回答した人の最初の診断は
うつ病や統合失調症であったようです。
双極性障害は
無気力なうつ状態と活動的な躁状態を繰り返しますが
実は、うつと躁の期間は均等ではありません。
躁状態である期間に比べ、
うつ状態の期間の方が何倍も長いのです。
そのため、
医療機関にかかるのはうつ状態のときが多くなりますよね。確率的に。
さらに、躁状態のときには
気が大きくなっていたり万能感があったりして
病気では?と本人が思いにくい
ということも
うつのときに病院にかかる確率が高いことと関係しています。
本人が不調を感じるのがうつのときであり、
うつ期間の方が長いので
うつのときに受診する
ということになるんですね。
双極性障害は経過をみてはじめて診断できる
受診すれば、医師はまず診断をつけて治療に取りかかる、
という流れになりますので
(医療のシステム上、診断名がなければお薬も出せないのです・・)
そのときの見立てで
いったん診断をつけます。
初心から何年かのちに
双極性障害という診断がついたときに
誤診されていた!と感じてしまう方がいるのですが
決して誤診ではありません。
双極性障害は、
初診の一回の診察では
わからないものなんです。
経過をみていくことではじめて
診断できる病気といえますね。
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