☆一億円のさようなら(白石一文)☆
2018年7月31日
徳間書店
2017年4月号~
2018年6月号
「読楽」
541ページ
連れ添って20年。発覚した妻の巨額隠し資産。
続々と明らかになる家族のヒミツ。
爆発事故に端を発する化学メーカーの社内抗争。
俺はもう家族も会社も信じない――
いまを生き抜く大人たちに贈る、極上娯楽小説
加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。いまから30年前、夏代は伯母の巨額の遺産を相続、そしてそれは今日まで手つかずのまま無利息口座に預けられているというのだ。結婚して20年。なぜ妻はひた隠しにしていたのか。
そこから日常が静かに狂いはじめていく。もう誰も信じられない――。鉄平はひとつの決断をする。人生を取り戻すための大きな決断を。
「この2年間、ぼくはこの作品をおもしろくすることだけ考えてきた。これで直木賞を取りたかった」(著者)
夫婦はしょせん他人か? お金とは? 仕事とは? めくるめく人間模様を描く、直木賞作家・白石一文、文句なしの最高傑作!
「夫婦、男女、家族。ひとは複数の顔を持ち、さまざまな思いを胸に秘めている。ゆえに人生は複雑だ。白石一文はその複雑さを熱気と色気たっぷりに描き出した。絶え間ない、ハラハラドキドキ。これが小説です! 」(崔鎬吉・担当編集者)
「物語の思いもよらない展開に驚かされる一方、会社員として、家庭人として、身につまされもしました。大人のための極上娯楽小説。ぜひおすすめします」加地真紀男(文芸編集局局長)
「妻からポンと1億円もらったら? 移住した金沢の地で紡がれる、人と人の繋がり、新事業、そして絶品の食べ物。ラスト、そう来たか‼ と満足納得の締めが素晴らしい」野間裕樹(文芸編集部編集長)
内容(「BOOK」データベースより)
連れ添って20年。発覚した妻の巨額隠し資産。続々と明らかになる家族のヒミツ。爆発事故に端を発する化学メーカーの社内抗争。いまを生き抜く大人たちに贈る極上娯楽小説。
著者について
1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社に勤務しながら、2000年に『一瞬の光』を刊行し、多方面で絶賛、鮮烈な作家デビューを果たす。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。『不自由な心』『すぐそばの彼方』『私という運命について』『神秘』『愛なんて嘘』『ここは私たちのいない場所』『光のない海』『記憶の渚にて』など著作多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
白石/一文
1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社に勤務しながら、2000年に『一瞬の光』を刊行し、多方面で絶賛、鮮烈な作家デビューを果たす。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
令和2年9月23日
朝日新聞
わたしの読書ノート
白石一文さん哲学に惹かれて
一時期たくさん読みました。
この作品からも白石一文さん哲学が
伝わってきました。
長さの割にはそれほど深くも重くもなく
娯楽作品としてサクサクと読めました。
展開が次々で
スピード感があって
一体この先どう動いていくの??
と次々にページをめくり
ラスト
こう来たか!
で
良い読後感でした。
☆白石一文さん作品読書記録☆
2010年
「一瞬の光」
「私という運命について」
「すぐそばの彼方」
「僕のなかの壊れていない部分」
「もしも、私があなただったら」
「永遠のとなり」
「草にすわる」
2011年
「見えないドアと鶴の空」
2012年
「どれくらいの愛情」
2013年
「不自由な心」
2017年
「ほかならぬ人へ」
「砂の上のあなた」
「ほかならぬ人へ(白石一文)」「砂の上のあなた(白石一文)」白石一文さん作品過去記事リスト・TO
2019年
「神秘」