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僕のなかの壊れていない部分(白石一文)
                                         2005年3月20日
                       光文社
 
 
解説
 
出版社に勤務する29歳の「僕」は3人の女性と同時に関係を持ちながら、
 
その誰とも深い繋がりを結ぼうとしない。
 
一方で、自宅には鍵をかけず、行き場のない若者2人を自由に出入りさせていた。
 
常に、生まれてこなければよかった、という絶望感を抱く「僕」は、
 
驚異的な記憶力を持つ。そ
 
の理由は、彼の特異な過去にあった。
 
―生と死の分かちがたい関係を突き詰める傑作。
 
 
 
 
 
読後感を一言で言うと
 
 
 
 
 
疲れた・・・
 
もう、しばらく白石一文さんの作品は、結構です・・・・
 
 
 
 
 
一作目は「一瞬の光」
 
今年3月に、白石さんの作品を初めて読んだとき
 
最初の数ページで、とても強く惹かれた
 
この方の作品は好き
 
何冊も読みたい!
 
そして、これが4冊目
 
 
 
 
 
まず、この作品を読み始めて感じた物足らなさは、
 
どの作品も背景や人物像が似ていて
 
この場面・・・このせりふ・・・どっかで読んだぞ・・・
 
と感じ
 
読み進めるうちに、あれ?この人の過去や背負っているものは何だっけ?
 
あ・・あの過去やあれを背負っている人は
 
この作品の登場人物じゃなかったのか・・・
 
みたいな、勘違いを起こしてしまったこと
 
 
 
 
 
もちろん、私自身の集中力が衰えて、記憶違いも起こしているという
 
ところが大きいとは思うが
 
読みながら「飽きちゃった」って感情が出てしまった
 
 
 
 
 
         ・・・と、なんだかひどい感想ですが
 
でもやっぱり好きなんです
 
時間を置いて、やっぱり白石作品は読んでみたいと思います
 
 
 
 
 
読書のタイミングって、そのときの、
 
心境とか(疲れているとか勢いがあるとか)
 
生活のあり方(たっぷり時間を取れるとか、忙しくて細切れにしか読めないとか)
 
によって、同じ作品でも
 
良く感じたり、疲れを感じたり
 
ということがあるように思います
 
 
 
 
 
もっとゆっくり読書に浸れて
 
自分自身の心とじっくり向き合える状態のときだったら
 
白石さんの哲学にとてもうなずけたとは思います
 
 
 
 
 
書き留めておきたいフレーズも
 
やっぱりあっちこっちに散りばめられていました
 
 
 
 
 
ひとつだけ書き留めておきます
 
「みんなこの世界に居る人たちは きっと本当のことが分かっているのに
 
 それができないで苦しんでるのかもしれないなって」