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                    2000年1月
                    単行本 角川書店
                    平成15年8月25日文庫初版
                    平成16年6月10日11版
 
 
 
 
 
橋田浩介は一流企業に勤めるエリートサラリーマン。38歳という異例の若さで人事課長に抜擢され、社長派の中核として忙しい毎日を送っていた。そんなある日、彼はトラウマを抱えた短大生の香折と出会い、その陰うつな過去と傷ついた魂に心を動かされ、彼女から目が離せなくなる。派閥間の争いや陰謀、信じていた人の裏切りですべてを失う中、浩介は香折の中に家族や恋人を超えた愛の形を見出していく。
   著者はデビュー作である本書で、「人は何のために生きるのか」「人を愛するとはどういうことか」という大きな問題に取り組んでいる。観念的になりがちなテーマを軸にしながらも、背景となる企業社会を残酷なまでにリアルに描くことで、地に足着いた存在感のある物語を作り上げた。無慈悲な現実の渦に見え隠れする感動、生きる喜び。そうした一瞬の光を求めてがむしゃらに生きる一人の男の姿が、そこにはある。
 
以上 アマゾンより
 
 
 
 
 
一ページ目ですぐにこの小説「好き」と感じた。音譜
 
長編だけど先々を急いで読まずにじっくり読みたいと思った。
 
文章も味わい深く丁寧な感じ。
 
東大出の一流企業でエリートコースに乗った主人公の心理。
その先の展開。
 
最後の平穏な心。
 
とてもわかりやすくて感情移入できた。
 
白石一文さんの小説を読むのはこれが初めて。
 
他にも読んでみたい。チョキ