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どれくらいの愛情(白石一文)       2009年8月10日
                     文芸春秋文庫
                     2006年11月
                     文芸春秋単行本
 
5年前、結婚を目前に最愛の女性、晶に裏切られた正平は、苦しみの中、家業に打ち込み、思わぬ成功を収めていた。そんな彼に突然、電話が。再会した男と女。明らかにされる別離の理由(表題作)。目に見えるものだけでは分からない「大切なもの」に気づくとき、人は感動に打ち震える。表題作の他3作を収録した傑作恋愛小説集。
HOW DEEP IS YOUR LOVE? 離れていても、愛し合えるのか。現実よりもリアルで、映画よりも素敵な恋の物語を4話収録。『小説宝石』『オール読物』掲載作品に、書き下ろしの表題作を加えて単行本化。
 
                                       以上ネットより
 
 
1、   20年後の私へ
2、   たとえ真実を知っても彼は
3、   ダーウィンの法則
4、   どれくらいの愛情
 
 
 
 
 
読みながら 何度も「くどいなぁ」 って感じた。
 
「もう読むの飽きたわ」とも。
 
男尊女卑の価値観が 女の幸せだよって 押し付けてくるような感じにも
 
「勘弁してください」って気分。
 
そこはうちの主人に重なってて わたしはそれを押し付けられても
 
それがしあわせだと感じて生きてきたにも関わらず
 
本で読むと 「うんざり」な感じがしてしまう。
 
2年半ほど前に 初めて白石一文さんの作品を読んで 「大好き!」
 
と感じ 「大好きだから立て続けにたくさん読んだ」のだと 
 
自分の中の記憶はそうなっていた。
 
「大好きだった白石一文さんの作品を 今の私は求めていないんだな」
 
って 今回は感じた。
 
で 記事をさかのぼって 感想を読んでみたら↓
 
 
意外なことに くどい とか 飽きた とかの感想が結構あった(笑)
 
それなのに 古本屋さんで見かけると つい買って
 
そしてまた 読んでる(笑)
 
何なんでしょうね・・・・・・。     やっぱ読みたくなるのは。
 
結局 好きなんですね きっと。
 
 
 
 
 
物語の内容は横において   すごく楽しいのは 「方言」と
 
「舞台になっている場所」
 
北九州出身で 今は実家が博多のすぐ近くにあるわたしには
 
たまらなく懐かしい気持ちが湧きます。
 
神戸在住28年で わたしの言葉は 中途半端な九州弁と
 
中途半端な関西弁が混ざってて どれが九州の言葉なのか
 
どれが関西の言葉なのか 自分でもよくわからなくなるのですが
 
この作品を読みながら そう!そう!!! これ!これ! これが
 
わたしが使っていた言葉だった!!!! って 胸のすくような思いで
 
台詞を音読したりして楽しみました。
 
 
 
 
 
わたしが楽しそうに読んでいるのを横で見ていた主人が
 
「それ読んでみたい」って言ってます。
 
読んでどう感じるかな。
 
九州男児同士 白石さんと主人は意気投合するのかしら。