ボンジュ~ル珍道中!2017 目次 | 不思議戦隊★キンザザ

ボンジュ~ル珍道中!2017 目次

人生でやっと3回目のフランス。今回は1週間の留学という名目でまずオーベルニュ地方のル・ピュイ・アン・ヴレイに行ってきた。往路のTGVにはまいったが、滞在した先生のお宅は素晴らしく、先生夫婦も親しみやすいうえ日本語も出来て、毎日いろんな場所へ連れ出され常に新しい発見があった。
結果、留学というより遊学になってしまい、フランス語は向上したかどうか分からない。でも楽しかったので良しとしよう。

留学という名の遊学のあとは二泊三日のパリ滞在。ルピュイもそうだったが、パリにいる間中晴天続きで日中の気温は40度。日本だったら一日中おうちにこもって熱波をやり過ごすところだ。しかしパリに来たからにはそうはいかない。出来るだけ美術館博物館を回るという野望を、マダムは持っていた。
そんで、炎天下の中、精力的に美術館博物館を訪れた。いまだにテロを警戒しているフランスでは公共施設に入るときは必ずカバンを開けて持ち物チェックがあり、毎回毎回マダムのバッグからゴジラが見つかるのであった。

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 Le depart

出発からCDG到着、空港近所のホテルに一泊。機内で4本も映画を見てしまう。

 

夜8時を過ぎても明るい

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 TGVでLYONへ移動

空港からリヨンまでTGV移動・・・するだけなのに、いろいろ精神的に疲れたマダム。

 

駅ナカのカフェでゴジラ先輩と一緒にプティネジュネ

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 フランスの最も美しい村ペルージュ

3回目のフランス旅は美しい村から始まった!リヨン駅で先生にピックアップしてもらい、途中で「フランスで最も美しい村」のひとつ、ペルージュに寄り道。中世の雰囲気が真空パックされた村は、おとぎ話で妄想していた村そのものであった。

 

美しい村の入り口には看板が

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 先生と滞在先紹介

滞在先の先生のお宅は石造りの一軒家であった。マダムに割り当てられたのはベッドルーム、レッスンルーム、シャワールームが完備された2階まるごとである。先生夫妻はこのお宅を中古で買って、少しずつ改修しながら暮らしている。いいなあ、としみじみ思った。

 

素敵な滞在先に喜ぶゴジラ先輩

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 巡礼の街 ル・ピュイ

ル・ピュイの街の観光案内。行く前までは地味な街だと勝手に思っていたが、実際に訪れると思いもよらぬ見どころが盛りだくさん。巨大マリア像、回廊庭園、宝物庫、カテドラル。新市街の商店街も面白いが、旧市街の古い街並みは更に味わい深い。

 

お庭のテーブルで

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 ル・ピュイの大聖堂

ル・ピュイの最も高台にあるのが、巡礼路の出発地点にもなっている大聖堂である。有名な黒いマリア像を拝見できたのがこの日のハイライト。

 

旧市街の石段で

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 山の上のチーズ工房 

山へ向かって続く一本道、放牧された山羊、木陰で眠る牛、鶏の鳴き声。山の中のチーズ工房は、リアルハイジの世界であった。

 

チーズと格闘するゴジラ先輩

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 ポリニャック一族の本当のはなし 

ポリニャック一族は現代にも続いていた!ル・ピュイはポリニャック一族の拠点であった。自分たちで城を管理、ガイドまでして城を守っているポリニャックさんに感動。

 

(庭でこんな写真を取られたことをポリニャックさんが知ったらどう思うだろう)

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 Fete de la musique 

夏至に行われる「音楽の日」。朝から夜中まで、素人からプロまで、老若男女関係なく音楽を楽しむ日である。街の規模によって雰囲気が変わるそうだが、ル・ピュイの家庭的な雰囲気は盆踊りのようであった。

 

ゴジラ先輩はお休みの時間です

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 エルベのコンフィチュール作り 

この日は出かけることなくレッスン三昧。オレリアに料理を習うが写真撮るヒマがなかったのでエルベのコンフィチュール作りをネタにした。

 

お庭を冒険するゴジラ先輩

 

習った「サーモンとレンズ豆のタルタル」に後日挑戦。フレッシュハーブではなく乾燥ハーブ、エシャロットの代わりに紫玉ねぎを使ったが、なかなかの出来(だと自分では思っている)。

 

セルクルが大きすぎて平たくなっちまった

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 これぞテロワール 

南に下ってブドウ畑へ。山の斜面一面がブドウ畑という風景を初めて見た。ル・ピュイでは聞かなかったセミの鳴き声を聞く。地域が変わると風景も気候もそこで生きる生物も違うんだなあ。テロワールという概念を体感した。

 

初めてのブドウ畑に驚くゴジラ先輩

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 ショコラパラダイス

最高級業務用ショコラの老舗、ヴァローナの本拠地に潜入!そこはマダムの想像を遥かに超えたパラダイスであった。試食試食試食また試食。まだある。ここにも試食、これも試食。ヴァローナの太っ腹に驚愕!

 

ヴァローナでは試食に忙しくゴジラ先輩のことを忘れてた

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 最後の晩餐 

ル・ピュイでの最後の夕食。ってことで先生夫妻とレストランへお出かけ。一通りのコースにプラトー・ド・フロマージュ、ミニャルディーズがついて腹一杯。デセールの気合の入った盛り付けにフレンチの神髄を見た。

 

ミシュランおすすめのレストランなのに、もう本当にすいません

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 ついに岩山の礼拝堂へ!

ル・ピュイ最終日。いつ連れてってもらえるんだろう?とヤキモキしていた礼拝堂へついに!素朴でこぢんまりとした礼拝堂は、古いステンドグラスが美しい礼拝堂であった。

 

素朴な美しさに感動するゴジラ先輩

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 パリ到着 
パリへ移動。復路のTGVは遅れもせずドアも壊れておらず快適であった。今回はパリを点ではなく平面で把握したかったため、出来るだけ歩こうと決めていた。そんで、炎天下をふらふら歩きまわったもんだから近年稀にみるほど日に焼けた。帰国して日焼けを指摘されるたび、「ヴァカンス焼けですの」と自慢。マダムのヴァカンス焼けは水着の跡とかではなく、腕時計とサンダル跡であった。

 

ルーブル宮のデカさにビビるゴジラ先輩

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 ロダン大回顧展でゲシュタルト崩壊する

偶然にもグラン・パレで開催されているロダン展に遭遇。ここで一生分のロダンを鑑賞。ロダンだけではなく、よく分からん有象無象も大量展示。大変贅沢だったが、あまりにも多くの作品を見すぎてゲシュタルト崩壊。

 

こんなところでゴジラ先輩を写すのは勇気がいる

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 19世紀芸術の館 プティ・パレ

ロダンの次に訪れたプティ・パレ美術館。自然光がたっぷり入る明るいエントランス、アールヌーボーなステンドグラス、薔薇色の大理石、モザイクの床、建物自体がまるっと究極のエレガンス。観光客が少ない穴場。

 

こっそり撮ったつもりだったのに観光客に見つかって照れるゴジラ先輩

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 旧き良きモンマルトルにて

ユトリロが描いたままのモンマルトル界隈をお散歩。世紀末から営業が続くラパン・アジル、ピンクの壁で有名なラ・メゾン・ローズを通り過ぎてパリで唯一のブドウ畑の坂道を上ると、19世紀の香りがするパリがまだ残っていた。

 

歯磨き粉味のミントソーダにむせるゴジラ先輩

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 なんだかんだで最終日

5区の広大な自然史博物館へ。動物学のギャラリー「進化大陳列館」で動物の大行進を拝見。あまりにもぬいぐるみっぽかったのでマダムはフェイクだと思ったが、あとで調べたところ動物たちはほとんどが剥製であった。さすが狩猟が文化のフランスである。

 

薄暗くてゴジラ先輩にピントが合わない

 

 

ボンジュ~ル珍道中!2017 なんだかんだで最終日(後編)

動物を堪能したあとは、同じ敷地内にある「古代生物と比較解剖学ギャラリー」で骨格標本を堪能。ちょっとコレクションしすぎじゃね?ってなほど骨だらけ。ホルマリン漬けには奇形もあってかなり貴重な標本を拝見することが出来た。

 

ゴジラ先輩「あ~~、落ち着くわあ~」

 

今回のメインは1週間留学であった。留学っつっても一日中レッスンをしているわけではなく、レッスンの一環としていろんな場所へ連れてってもらえたことは、まことに有意義であった。チーズ工房やポリニャック城などは、公共交通機関では絶対に行けない場所だし、自動車があったとしても事前予約は覚束ないし、タクシーチャーターもひとりでは高すぎる。留学費用は安くはなかったが、それ以上の体験ができたことに満足している。フランス語は上達したかというと「?」ってな感じだが、度胸はついた。これが一番の成果であろうか。

 

そして残念だったこと。それはひとりのときの食事である。連日40度という異常気象に見舞われたせいもあるが、喉が渇いて炭酸水ばっかり飲んで全く食欲が湧かなかったのである。パリでの食事も事前にいろいろ調べておいたのに、下調べした店には一軒も行かなかった。代わりにカフェで休憩しまくった。まあ、それはそれで良い体験かな。
あと、ひとりだとショッピングより美術館博物館に執着してしまう自分に気付いた。ちょっと頑張りすぎたというか、パリでは夕方ごろに疲れ切って何もできない状態に陥った。たぶん、興奮して短時間のうちに体力を使い切ってしまっていたのだと思う。もっと体力を分散して使っていれば、夜にお出かけができたかもしれない。これは今後の課題である。

 

一通り振り返ってみれば、まるで夢のようだったと自分でも思う。フランスを知れば知るほど、もっと知りたく思う。
マダムのフランスかぶれは益々深まった。さて、次に行けるのはいつだろうか。




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