ボン珍2017 なんだかんだで最終日
最終日。泣いても笑ってもパリを満喫できるのは半日だ。マダムは泣きも笑いもしなかったが腹が空いていたのでそそくさと支度をし、昨日と同じカフェでクロワッサンとカフェクレームを摂取。
ひとくち飲んだあとだけれども
朝飯食ったらすぐ出発!本日の目的は5区の国立自然史博物館。植物動物鉱物恐竜化石などがまるっと揃っている博物館群である。上野みたいなもんかな。晴天の下、徒歩で左岸に渡る。
オステルリッツ橋を渡って
パリって結構こぢんまりしてるので、案外徒歩でどこでも行けるもんだな。疲れるけどな。おっ、見えてきた見えてきた。アレだな。開門していたので公園に入る。
スキップしながら門を通過
でけーーーー!スケールちげーーーー!上野山とは全然景色が違うわ。当たり前か。正面に見えている建物がマダムの目指す進化大陳列館のはずだが、ここから遠すぎるわ!
正面にうっすら見えてるのが目的地
でも大きいことはいいことだからマダムは感動に打ち震えた。まだ開門したばかりなのでそんなにひとも多くなく、ゆったりとした時間が流れている。マダムも木陰のベンチに座ってゆったりしてみたかったが時間が限られているので一心不乱に進化大陳列館を目指した。競歩で。
広大な植物園の一角
チケットを買って建物横の地味な入り口から入ると・・・
この建物の左横に入口が
右が進化大陳列館、左は古代生物と比較解剖学ギャラリーのチケット
うっひょ~~~~ん!いきなりクジラの骨格がお出迎え!!そして見渡す限りあらゆる動物がずらりずらりずら~~り。
恐竜かと思ったらクジラだった
迫力ありあり
ここ進化大陳列館は種の変化の歴史を再現!絶滅危惧種や絶滅動物なども陳列!という、動物学のギャラリーである。
剥製かフェイクなのかは不明
フェイクかなー?
家畜コーナー
マヌル猫さんは600万年前のパリにもいたそうです
昔のロバさん
とにかく動物の種類が豊富。360度どこをみても動物。しかもただ並べただけではなく、3階からキリンが首を伸ばして下を見ているとか、キャラバンの象が猛獣に襲われてたりとか、ロープに猿がたわわに実ってたりとか、ちょっとした工夫が凝らされているので飽きない。素晴らしい。
遊び心を感じるね!
これは一体なにを再現してるのだろうか
その中でも圧巻なのが、吹き抜け中央の一番目立つ位置を占めている動物たちの堂々とした行進である。
うわあ~~~!動物が行進しとるーー!
ああっ!!これよ!これを見たかったの!!だって小松崎茂画伯の「地球大脱出」にそっくりなんだもの~~~~!
参考:小松崎茂「地球大脱出」1968年
マダムは思う存分大行進を眺めた。同じフロアから眺め、3階から眺め、正面から眺め、後ろから眺めた。
別の角度から撮るために3階を5周くらいした
行進は草食動物だけのようです
お猿さんの尻はちゃんと赤かった
ヤマアラシくんも行進の一員
インパラさんはたくさんいました
うろうろと移動しているうちに夜が明けてきた。というのも、開館直後はまだ未明という設定らしく薄暗かったライティングが時間が経つにつれ徐々に明るくなっていき、動物たちの咆哮があちこちから聞こえ始めるのである。すっげー、こんな細かい設定まであるのか!と感心していると、いきなり雷鳴がとどろくと同時にピカピカと稲妻が走り、急に大雨が降ってきた。もちろんこれも演出で、稲妻はフラッシュライト、雷鳴と雨は音で認識するのである。それでもたくさんの動物たちに囲まれての演出は臨場感ありありで、怯えて泣き出す子供も出る始末(笑)。なんて面白いんだ!
開園直後は薄紫のライティング
だんだん明るくなってきて
夜が明けると動物たちの咆哮が聞こえてきました!
フランスではどの美術館博物館でも必ず子供たちの団体がいるが、とりわけ進化大陳列館では子供さん団体が多かった。子供たちには人気の施設のようで、どいつもこいつも瞳をキラキラさせて熱心に観賞し、パネルの前ではキュレーターさんのお話に耳を傾けている。かと思えば、興奮して叫ぶ子供がいるわ、動物の鳴き声をマネする子供がいるわ、そこへまた動物の咆哮が響くわ、なにここウルセーー(笑)!
マダムも大好き昆虫コーナー
みんないい子にしてお話をきいてます
でもこの騒がしさが全然気にならないのは、施設が巨大だからだろう。もうね、体育館みたいな空間なのよ。
宇宙船のような巨大空間(宇宙船に乗ったことないけど)
それでも装飾はいちいち芸術的
床も書棚もセンスを感じる
おまけに2階にはカフェがあるので小腹が空いても大丈夫!一日遊べるじゃん!ああっ、もっとこの空間にいたいけど時間がないっ!次へ行かねば!マダムは昼飯を惜しんで次へ向かった。
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