ボン珍2017 ル・ピュイの大聖堂 | 不思議戦隊★キンザザ

ボン珍2017 ル・ピュイの大聖堂

巨大マリア像の次に訪れたのが大聖堂である。日本語のパンフレットがあることからも分かるように、ル・ピュイにとって重要な拠点である。

 

ちゃんとした日本語

 

モザイク模様がオリエントっぽい

 

マジでデカい

 

色使いが美しい!

 

フレスコ画も健在

 

高台にあるので街が一望できる

 

着工は11世紀にさかのぼり、モザイク模様のファサードが美しいロマネスク様式。「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」として世界遺産に登録されている。巡礼の出発点として、毎朝7時に巡礼者のためのミサが行われている。

 

モザイクのアーチ!

 

ここから巡礼路が始まる

 

サン・ジャックさん

 

ここには目玉がふたつあって、まずは「熱の石」。えーと、なんか熱心に祈ってるひとがいたので写真撮影が憚られ画像はないけど、シングルベッドくらいの大きさの平たい黒い石で、言い伝えによると熱病にかかった女性の夢枕にマリア様が現れこの石の上に寝るように言ったという。その通りにするとみるみる回復、以後「奇跡の石」として崇拝の対象になった。
熱の石は教会が立てられる以前からここにあったらしく、この石があるということで教会が建てられた。とエルベが説明してくれたが、フランス語での説明だったので正しく聞き取れたかどうか分からない。
熱の石の表面が非常になめらかだったので、長年撫でられてきたのだろうと思われる。石のかたわらにはマリア像が設置され、マリア様が石を見守っているように見えた。

 

そしてもうひとつの目玉は黒いマリア像である。えーと、こちらも熱心に祈ってるひとがいたので写真撮影が憚られ、画像はない。代わりにパンフレットに掲載されていた画像をどうぞ。

 

イエスがちょこんと顔を出しているのが不気味可愛い

 

なぜ黒いのかは諸説あるらしいが、ヒマラヤ杉で作られたマリア像はエジプト由来、あるいはコプト人(エジプトのキリスト教徒)を表している、とパンフレットで説明されていた。オリエントを表現してるから黒いのだろうか。初代マリア像は革命によって一度焼失されており(なぜなら革命は既存の宗教を否定したから)、現在のマリア像は2代目。

 

大聖堂(ノートルダム)なのでマリア様が主役

 

迫力あるステンドグラス

 

ステンドグラスを通して入ってくる日光が素敵

 

教会(エグリーズ)と大聖堂(カテドラル)の違いは何か?とエルベに問うたところ、教会は村や町ごとにあり、大聖堂は地域の教会を束ねる役割を持つと教えてくれた。教会は村役場や町役場、大聖堂は県庁といったところか。

 

ミニミサ室?

 

誰もいないように見えるかもしれないけど、観光客はたくさんいました

 

外に出ると直射日光に目がくらむ

 

岩山の麓まで帰ります

 

ってな感じで大満足の午後散歩。しかしピーカンの炎天下で長時間歩いたため、おうちに戻ったときはヘロヘロであった。しばらく部屋で休み、8時ごろ夕食。マダムは部屋で休めたけど、エルベとオレリアは夕食の準備があったんだな~。大変だな~。ありがたいな~。本日も天気が良いのでもちろんお庭で!メニューはそら豆のスープとサラダ、ドリンクはワイン。そら豆は畑で採れたもの。

 

疲れた身体にスープが沁みる

 

ワインは欠かせませんね

 

猫ちゃんも欠かせません

 

本日の戦利品

 

オレリアは地元の剣道クラブに出かけて留守。エルベとオレリアは剣道クラブを主催、市役所の無料スペースを借りて教えているとのこと。日本人にはあまり馴染みのないフランスの一地方で、こうやって剣道に情熱を持ち続けている誰かがいるなんて、考えたこともなかった。ってゆーか、そもそも剣道に興味を持ったこともないんだった。
だもんだから剣道の話は全然しなくて、気が付いたらメタルの話をしてた。なんつーか、お互いに共通項があると言葉が不自由でも会話が続くものなんだな。穏やかなサムライのようなエルベが実は学生時代にメタルバンドでドラムやってたとか(音源を探して聞かせてくれたが普通にドメタルだった)、アリス・クーパーがリヨンでコンサートするらしいとか(まだやってたのかっつって驚いてた)、日本の夏フェスにも出演するんじゃないかとか(調べてみたらマジでLOUD PARKで来日)、最近のフランスで流行っている音楽はつまらないとか(日本も同じっすよ)、フランソワーズ・アルディの夫が年寄りなのに最近盛り返してきてることに不思議がったりとか、非常に下らん会話をグダグダしたのが案外面白かった。



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