ボン珍2017 Fete de la musique | 不思議戦隊★キンザザ

ボン珍2017 Fete de la musique

ポリニャック城のあとは、お菓子コンクールで2度優勝したというパティシエのブティックに寄り道した。というか、帰り道とは全然別方向だったので、わざわざ連れてってもらった。

 

ヴァイオレットがメインカラーのブティック

 

ここで焼き菓子やらチョコやらパート・ド・フリュイなどを買い込む。

 

ロッシュ(クラッシュナッツ入りチョコ)が超美味

 

結構有名なパティシエということだが、ブティックは地元に2軒しか持ってないという。普通、ちょいと有名になったらパリに支店を出し(中にはパリをすっ飛ばして東京と札幌に支店をだす変わり者もいるが)、すぐに東京にもやってくるのだが、お菓子学校の先生もしているブリューノさんは、全て自分の目の届く範囲でしか作りたくないらしい。職人である。

 

あーやっぱりフランス菓子は美しいわー

 

さて、この日は夏至であった。年に一度の一番日照時間が長い日に行われる祭りが「Fete de la musique」、すなわち「音楽の日」であった。音楽の日っつーのは、フランス中で一日音楽を楽しむ日なのである。この日は全ての街角で生演奏が行われ、見たり聴いたり踊ったりして楽しむのである。既に日中からどこからともなく音楽が聴こえてきていた。聖歌っぽいので教会かどっかで歌っているのだろうか。一体どのような祭りなのだろうか。我々もディネを喰ったら出掛けようということになった。

 

今晩のディネは魚介と野菜のアイオリ

 

食事後には必ず甘いもので〆る

 

ディネが8時ごろで、出掛けたのは9時前くらいか。やっと夕暮れて来た頃合いである。

 

そろそろ日が落ちる

 

街燈はまだ灯っていません

 

中心街に近づくにつれひとが多くなってくる。たった2日前は全然ひとがいなかった通りも、いったいどっから湧いて出たんだというくらいのひとでごった返している。

 

細い路地にも活気が

 

カフェのテラスも客でいっぱいです

 

奥の方で演奏してるっぽい

 

そして辻々に3~6人程度のグループが音楽を奏でている。民謡っぽかったりJAZZだったりロカビリーだったり、グループによってジャンルは様々である。

 

曲に合わせて子供が踊ってました

 

いい年のおっさんどもはJAZZを演奏してました

 

みんな楽しそう

 

いつの間にか街燈が

 

気になるグループがいたら立ち止まって聴いてよし、踊ってよし、手拍子とってよし、自分の好きなように楽しむのがルールである。

 

ここではカップル同士でダンスしてます

 

ところで演奏しているグループはプロなのだろうか?出演するには予約がいるのか?演奏場所はどこでもいいのか?といった疑問をエルベにぶつけてみると、「知らんなあ」とすげない答え。代わりにオレリアが答えてくれた。

・グループはプロではないが、趣味でやっているそこそこ上手い素人だと思われる。
・昔は予約などなかったが、最近は市役所に事前申請する。
・そのとき場所と時間も決められる。

・パブやライブハウスなどは直接店に申し込むか、店に出演しているバンドだろう。

ということであった。我々はぷらぷら歩きながら、一番大きな広場にでた。そこにはステージが設置してあり、プロ顔負けのライティングでチューニングも音量もばっちりなバンドが演奏していた。

 

明らかにここだけ本気度が違うぞ

 

フランス国内での知名度は高そうだ

 

上手かったですよ

 

えれー気合いが入ってるじゃねーか。と思ったらプロミュージシャンであった。プロとはいえお祭りなのでタダ見である。このグループが今年の目玉だという。なんというバンド名かと聞くと、エルベもオレリアも知らなかった。あとでオレリアが調べて教えてくれたところ、「Epsylon」というグループであった。ジャンルは、えーと、何になるんだろう?バグパイプ(!)とか吹いててイマドキのオーガニックな感じ。日本で紹介されたら流行るんじゃないかな。マダムは聴かんけど。

 

続いてテアトルでプロフェクション・マッピングをやっているというので見に行く。

 

これは生で見たほうが面白いですね

 

次々と展開されるので飽きない

 

飽きないけど首が痛くなってくる

 

フランス中がプロジェクション・マッピングに侵されている気がする

 

プロフェクション・マッピングを見たあとは、剣道の生徒さんがやってるカフェで休憩させてもらう。生徒といってもおっさんだぞ。

 

水を所望したら驚かれた

 

そろそろ帰りましょうか

 

一通り見て歩いて思ったことは、非常にファミリエルな雰囲気だったということである。友達同士、恋人同士、夫婦、家族など老若男女が楽しんでいて日本の盆踊りの雰囲気に似てるなあと思った。しかし日本とは決定的な違いがあった。カップルは老いも若きも必ず手をつないでいるのである。家族と一緒だろうが年寄だろうが、一部の隙もなくくっついて歩いているのである。

羨ましいなと思ってエルベとオレリアをみると、ふたりは微妙な距離を保って修道僧のように歩いていた。あわわ、もしかしてマダムが邪魔だったかしら?

 

 

 

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