PS3『rain』を紹介!

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 今回紹介します『rain』というソフトは、Sony Interactive Entertainment(発売当時はSony Computer Entertainment)から発売されたPS3用のアクションアドベンチャーゲームです。




【雨と街のハーモニー】

 このゲームの舞台は雨の降り続ける町。基本的に景色は暗めです。と言ってもあまりダークな雰囲気ではなくて、雨の日のしっとりとした空気感なのが特徴です。



引用元:公式サイト



 まずビジュアル面がとても作り込まれてますし、アナログスティックで主人公を自由に動かすことができるため、まさに雨の街を歩いている感覚というものを味わえます。音楽が流れるシーンがあえて絞り込まれているため、主なシーンでは雨音や足音だけが聴こえてくるという、なかなか他のゲームでは味わえないものを感じられます。雨の日特有の土の匂いとかしてきそうなくらい、雰囲気作りが良く出来ているんです。


 音楽面では、ピアノの音色が印象的ですね。雨音や世界観と凄くマッチしています。全体的にゲーム中の場面に合わせて音楽が"流れる"というよりは、"添えられている"ような印象です。心地良い音楽が多く、サウンドトラックも発売されているのでそちらもチェックしてほしいですね。



【透明になった少年】

 ゲーム部分に関してなのですが、本編を開始すると、不思議な町に迷い込んでしまった主人公の少年は、自分の姿が消えていることに気づきます。そこから冒険が始まります。姿を失う……すなわち、"透明人間"です。


 透明になった主人公は、雨のしずくが身体に当たることによって姿が見えます。うっすらと。しかし屋根の下など雨が当たらない場所に行くと完全に姿が見えなくなります。この表現もとても良く出来ています。


 しかしただ透明人間を操作して町を冒険していくわけではありません。この雨の町には"怪物"がいるんです。この怪物も透明です。



引用元:公式サイト


 ほとんどの怪物が否応なしに真っすぐ襲いかかってきます。ただし、雨の当たらないところでは少年の姿を見失い、諦めて戻っていきます。それを利用して怪物の手をかいくぐって進んでいきます。



【少女と、謎解き】

 ゲームの冒頭で透明な少女を見つけるのですが、この少女はなんかもう、ずっと怪物に追いかけられてます。そんな少女を救うため、そして自身が逃げ延びるため、頭を使う場面も多くあります。舞台も教会や廃工場など様々な場所を進んでいき、その場所によって全く違った手段で困難を乗り越えていくことになります。なのでゲーム的な繰り返しは少なく、先が気になる展開だらけなので最後まで飽きることはないと思います。



引用元:公式サイト


 難易度に関しては、やられてもちょっと前から何度でもやり直せるので、アクションゲームが苦手な方でもあまり躓くことなく進めると思います。また、怪物が突然出てくることで驚かされる場面もありますが、ビビリの僕でもエンディングまでたどり着けたので、ホラーが苦手な方もご安心ください。



【まとめ】

 雨の町を歩き回る面白さを味わえるゲームっていうのは他に類を見ないと思います。また、姿が消えてしまっているがために少年と少女はお互いに声が聞こえません。その二人のすれ違いは悲しくもあり、寂しくもあり、だけどどこかドラマチックに描かれています。

 とにかく風景や雰囲気がよく作り込まれているので是非とも一度遊んでみてください!


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