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2024年の医療機関(病院、診療所、歯科医院)の倒産は64件、休廃業・解散は722件となり、それぞれ過去最多を更新した。
倒産、休廃業・解散ともに「診療所」と「歯科医院」が急増し過去最多となったことで全体を押し上げた。
特に経営者の高齢化に伴う「診療所」の休廃業・解散の増加が目立っている。
負債額最大の倒産は「アリシアクリニック」を展開していた医療法人美実会(負債72億9500万円)。
ー株式会社帝国データバンク HPよりー
休廃業・解散も722件。つまり、1年で、800近い医療機関がなくなったということになります。
その医療機関の中には、命に直結しない美容クリニックなどもありましたが、先日の報道では、地域の要となる病院が、”看護師不足”によって、病棟を閉鎖せざるをえず、救命病棟を維持できなくなったそうです。
このようなことは、全国各地で起きており、医師不足よりも、看護師さんの不足のほうが深刻だと思われます。
看護師さんが不足すると、病棟が維持できなくなります。
国は、急性期病棟には看護師1人に対して7人の患者さんの割合で看護するように指定しており、60床の病棟であれば、看護師さんは最低8〜9人必要です。
夜勤もあるため、この数ではギリギリということになります。
看護師さんは2交代か3交代で勤務されているため勤務の状況によっては、もっと人数が必要な場合もあります。
そのような急性期病棟で、私が勤務している病院でも、看護師さんの一斉退職があります。
なぜなのか?
辞めた人に聞いてみると・・
①職場の人間関係
②激務
③患者さんからのハラスメント
④給料が安い
という複数の要因がありました。
今は、医師もそうですが、看護師さんも、エージェントがリクルートしており、その機関に名前と経歴、希望の勤務形態などを入力しておくと、条件にあった病院が見つかったとき、通知がきます。
転職サイトの登録はわずか5分で完了します。
医師、看護師不足に悩む病院は、この派遣会社に募集を依頼しており、契約が成立すると、その医師看護師の年収の実に25%〜30%を病院から報酬として受け取るのです。
登録する側の医療従事者は無料でいくつでも登録できますが、病院側は、成功報酬を支払うことになり、人件費が経営を圧迫します。
加えて光熱費、備品代、食費が高騰しており、また、病院の老朽化による建て替えの設備投資などが経営を圧迫し、このままでは倒産する病院がもっと増えます。
これは個人の病院だけでなく、国立病院でも同じです。
2024年の、国立病院の赤字増額は200億と、過去最大となっています。
このため老朽化していても、建て替えることはできず、医師も看護師も来ず、病棟は閉鎖となり、潰れてしまう病院が増えることでしょう。
せっかく看護師さんになってくれた人材も、理不尽なペイハラや、時代錯誤の看護師長によるパワハラなどによって、辞めていきます。
もっと1人1人を大切にしないと、本当に大変なことになると思います。
当院でも、毎年のように多くの退職者がでることにやっと危機感を持っているようです。おそいですけど。
若い年代の人は、退職代行を使い、専門職の派遣会社に登録し、医局もはずれ、自由に自分で条件のいい勤務地を選ぶことができます。
病院で、日々、辛いことや嫌なことが積み重なっても、”ま、次を探せばいいや”というふうになります。
魅力ある病院というのは、福利厚生、給料だけでなく、1人1人へのスタッフへのサポート、ケアが欠かせないと思います。
同時に、患者さん側も、理不尽な要求やハラスメントを減らしていかれないとこの国の医療は崩壊してしまうと思います。
