石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと -21ページ目

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

コンクールに応募しようとするとき、あるいは何かの原稿を頼まれたとき、真っ先に確認しなくてはならないのが制限枚数。

 

シナリオコンクールだと、大体が400字詰め原稿用紙で50~60枚ほど。これは1時間ドラマ分。

倍の100~120枚の募集も見かけるが、こちらは映画や2時間ドラマの想定だと思う。

 

小説だと、短いもので100枚前後。

他、大体が500枚超えの中編か長編の募集で、これはおそらくは加筆修正して単行本になり得るボリュームということだと思う。

 

今の私、長編パワーが出ないので、中短編ばかり書いているけれど。

 

で、応募するとなると、この枚数調整というヤツ、短編の方が短い分大変。

 

取りあえず書き上げてみた時点で、結構オーバーしていることが多い。

ただし、1.5倍くらいまでならば大丈夫。というより、そのくらいが一番ちょうどいい、と、以前書き方を教わった講師の方にも言われた。

 

少ないものを無理やり枚数分に膨らませても、薄っぺらい引き延ばし感満々の物語になる。

逆に1.5倍分の冗長な部分を削って濃密にまとめられれば、読み応えが出てくる。

 

というのは、これまで何百とこの長さの話を書いてきた感覚でもわかる。

 

そして、こんなテーマのこういう話をこの人数の登場人物で行けば大体長さは合う、という見当がつくようになった。

 

ただ、最近は1.5倍から削るのはちょっときついかな、と思っている。私の場合、枚数不足で書き足すよりも、オーバーして縮める作業の方が負荷が高く感じるので。

 

1.2倍くらい、つまり50枚制限なら、60枚くらいをめどに書く感じ。

 

そして削っていく作業はどうするかというと。

 

まずは出だし。

新人や初心者がやりがちなのは、物語が動く前の背景やら設定やらを最初に延々と書いてしまうこと、とは、シナリオ学校でも小説講座でも指摘されると思う。

そこに余分で削れるところはないか?

 

次にエピソード。

同じような事件が続くだけで、先の展開に影響がない無駄なものはないか?

 

人物。

同じようなキャラが複数いないか。いるなら彼らを1人にまとめられないか?

 

そして言い回し。

重複やまどろっこしい言い方はないか? 単語も、同じ意味のもっと短いものはないか?

 

そんなこんなで、たぶんあと1~2枚削ればOK、というところまでは来る。

でも、そこからが苦しい。

 

更に描写を削ってみたり、2行目に1字だけはみ出したセリフを1行に収めようと句読点を削ったり。

 

そして、最後は登場人物の名前を変えてしまうことも。

 

シナリオの場合は

小夜子「あっちに何か見えたわ」

彦三郎「え? 気付かなかった」

のように、セリフの上に名前を表示する。

 

小夜子とか彦三郎等の長ったらしい名前を「薫」や「亨」なんかに変える。主要人物は何度も出てくるのでこれで結構減らせる。

……というセコイこともやる。


まあこれは、最初に登場人物名を作るときに何らかの強い思い入れがなかった場合に限るけど。

 

そんなこんなで、最終的には大体が制限枚数ギリギリピッタリに仕上がります。

これ、もしかしたら結構な特技ですかね?

 

(了)

 


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 「考えるヒーロー」 



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「100回読み直せ」

 

これは、小説やシナリオの公募に応募する際、出す前に必ずそうしろと、物書き講座の講師の方に言われた言葉。

 

その私なりの解釈が以下の3点。

 

①誤字脱字。これがあると、審査員……というより、最初に下読みしてくれる方の時点で早々に読む気を失くされてしまう。「見直しもしないのか」という悪印象も持たれる。

 

②辻褄。小さな齟齬でもそこに引っかかられてしまうと、メインの大事なエピソードなどが読み手の頭に残らない。

 

③表現のまどろっこしさや重複。一つの文章が長すぎたり、意図せず同じ言い方が繰り返されたり。いくらテーマが素晴らしくても伝わりにくい。

 

ということをチェックしろ、と。

 

公募に出す出さないは別にしても、読んでくれる人のことを考えて書かないと×、ということなんだろう。

 

もちろん、自分だけで完結するなら全然構わないけど、多分物語を創る人は、誰かしら読み手に向けて書いているのだろうと思うので。

 

で、いつも私の頭にはこの「100回読み直せ」があるのだけど、正直本当に100回読み直すのはとっても大変。

 

公募には締め切りがあるので、ひどい場合はその当日にようやく書き上がったりすることもあるし(この場合は私は応募はあきらめる)。

 

更に、この講師の方はこうもおっしゃっていた。「読み直すなら最低1日は空けて」と。

 

これの私なりの解釈は、「客観的に読むため」。

 

1日どころか、何年も経ってから過去作を読み直すことがある。

するとまあ、誤字脱字、齟齬、長文重複出るわ出るわ。

 

ストーリーすら忘れているので、意外性があって「お?」と感心したりすることもあれば、「ダメだこりゃ」と一瞬でわかるものも。

 

でも、この2つのアドバイスは、時間短縮できるとも思っている。

 

それは、他人に読んでもらうこと。

要するに、100回読み直すのも、時間を置くのも、自分では気付かないミスを見つけるため。

 

物語を書いているときには、のめり込んで視野が狭くなっているので、つまらないミスを、結構、というかかなりの確率で起こしつつ気付かない。

 

ただ、喜んですぐに読んでくれる人が側にいればいいけど。誰だって大体は忙しいし、長編になったりすると読むのもそれなりに時間を取らせてしまうわけで、遠慮や心苦しさもある。

 

だから自分でやるしかないとなると、「100回読み直せ」「最低1日空けて」なのである。

 

でも、そうやって推敲し始めると、何度でもいつまでもどこどこまでも直したくなる。どんな短編であっても、自分なりの及第点に至ることにさえ、長い長い時間がかかるのだ。

 

いえ、そうでない方もたくさんいるとは思う。これはスローペースな私の場合です。

 

(了)

 

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金曜日、クライマックスシリーズファイナルステージ第3戦にて、……ロッテ散る。

 

オリックスとの、先に4勝した方が勝ち抜けという短期決戦。ただし、リーグ優勝のオリックスに1勝のアドバンテージ、更に3勝3敗1分ならシーズン上位だったオリックスの勝ち、というルール。

 

というわけで、第1戦0-1、第2戦0-2でリーチをかけられ、第3戦9回表3-2でせめて1勝なるか、と思いきや、9回裏に同点に追いつかれ、その時点でロッテの4勝はなくなったためコールド、オリックスの日本シリーズ出場が決まった……。

 

この僅差。何この僅差。何でこんな僅差で。

 

投手力も、少ないチャンスをものにできる打力でも、3連敗するほどロッテが劣っていたとは思わない。

なのにホンのちょっと勝ちに届かず、が、3度も。

 

この感じ。

ロッテがクライマックスシリーズ1stステージで楽天を僅差で2連破して勝ち抜けたのも、同じ感じだった。

ロッテと楽天にそんなに差があったとは思えなかったのに、結果を見ればロッテが最短勝ち。

 

長年プロ野球を観てきて、ロッテファンになってからも15年以上になり、解説者みたいな感想を生意気にも言うようになった私だけど。


僅差なのに、何でこんなに明暗クッキリな結果になってしまったのか、よくわからない。

その辺り、専門家にしっかり分析してもらって、来年は勝ち抜けてほしいなと思う。

 

結局はあっさり終わってしまったわけなので、悔しさはめちゃくちゃ残ってる。


クライマックスもあと3戦はやるだろう、そのあとの日本シリーズも7戦全試合はあるだろう、と力が入っていただけに。

日本一は2010年以来のチャンスだっただけに。

それをものすごく楽しみにしていただけに。

 

選手もファンもみんな悔しい。

けど……ファンとしてあるまじきことではあるが、私は正直言って少しホッとしたところもある。

 

1stステージ、ファイナルステージ、共にものすごくタフな試合だったので、胃はでんぐり返るわ、心臓ばくばくだわ、神経はすり減るわ。

 

クタクタになった。灰も残ってない。本来日々の疲れを癒す大好きな趣味で、逆に猛烈に疲弊した……。


なので、目指すところが叶わないまま終わってしまったのは残念なのだけど、解放感もあるわけで。

 

観ているだけでこうなのだから、選手スタッフの皆さまの心身疲労は半端なかったことでしょう……本当にお疲れ様でした。

 

さて日本シリーズは、オリックスvsヤクルトとなった。去年よりは相当観応えのある面白いゲームになりそうなので楽しみ。どちらへの肩入れもないので気楽に観られるし。

 

(了)

 
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大昔、とある漫画雑誌の原作コンクールで入賞した。

 

その後、私は「持ち込み」時代に入るのだが(「持ち込み」についてはこちらでも触れています→ 「一生懸命」)、


そういうことをやるのが新人の当然、ということすら知らなかった頃で、知り合いの真似をして出版社詣を始めたものの、その基本姿勢みたいなものを全く理解していなかった。

 

「どんな話を書いていきたいですか?」

担当編集者さんにそう聞かれた。

 

……どんな?

 

女性漫画誌だったので、「子育てと仕事の両立」とか「嫁姑関係」、「不倫について」、「女性にしては珍しい職業」等……そういった答えを待っていたのだと、今ならわかる。

 

けれどそのときの私は全くそういう読みができず、しかも自分の中に確固たる「これ」という書きたいテーマもなく。

ただ物語を創るのが好きで、自分が読みたいと思える話を書ければそれでよかった。

 

なので、いくつか書きためてあったストックの中でお気に入りのものを想定して答えたのだった。

「セカンドヒーローが書きたいです」と。

 

これは、タイトル「ヒーローになれない」という短編シナリオで、簡単に言うと、「肝心な時に失敗をして、勉強にしろ運動にしろ恋愛にしろ、一番にはなれなくて悩む男」の物語だった。

 

それを「セカンドヒーロー」と呼ぶのかどうか、今思うとちょっと違うような気もするけれど、とにかく「一番」を取れないこと。そのジレンマ。だけど結果として取れた「二番」がその人の「一番」だったりして。みたいな話。

 

時代劇でも殿様の家老とか、会社でも社長の右腕とか、サポートする人が「できる」と全体が上手く回るわけで。

 

まあそこまで突っ込んで書いた話ではないけれど。

 

特異の才能がある選ばれし者で、子供の頃から考え方も行動も普通の人とは違う天才の話(いわゆる偉人伝)は、昔は好きだった。

 

でも、そこそこ大人になってからは、そういう人よりその周りの人が気になった。そっちの人たちを書きたい、と思うようになっていた。

 

つまりまあ、自分が凡人だから凡人なりの模索の方が共感できた、というわけなんだろう。

 

そのときの編集者さんは、ふんふん、と、うなずきながら聞いてくれたように思う。そして何かアドバイスをいただいたはずなのだが、……残念ながら覚えていない……。

 

今思うと、「こいつ、1人で黙々と好きなものを書いている方がよいタイプ? 商業誌向けじゃないかも」みたいに思われたんじゃないか。

 

その後、「『女性にしては珍しい職業』を書いてはどうか」と提案をいただいたりしたので、おそらくその想像は当たらずとも遠からずだったのだと思う。

 

商業誌で書くなら、売れるもの。作者が書きたいものより、そのターゲットの読者層が読みたいものが求められる。

だから、あのときの私の答えは相当とんちんかんだったわけで。

 

当時、こういうことをもうちょっとわかっていたらな、と思う。そうしたらもう少しいい結果を残せた気がする。

 

ただ、その頃、そんなおバカさんにいろいろとチャンスやアドバイスをいただけたことは、今でも感謝しているし、自分なりの栄養になっていると思っている。

 

(了)

 

 

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このコロナ禍のホームステイの間、昔買っった推理小説を引っ張り出しては読み直していた。

 

その中で、おや、と思った点があった。以前読んだときは気にも留めなかったこと。

 

ざっくりあらすじを書くと、


大金持ちの爺さんが死んでしまったことを隠したい親戚が数人いて、〇時まで生きていたことにしようと画策。そのためにわざわざコーヒーをルームサービスで取って、飲んだ後に死んだことにするため中身も添付のミルクも捨てた。でも、探偵役が、そのスプーンに着目。その爺さん本人が本当にミルクを入れて飲んだなら、かき回したはず。なのにスプーンには使用した跡が残っていなかった、おかしい、と指摘するのだった。

 

……うん?

 

実は私、コーヒーにミルクは入れるがかき回さないのである。知人の影響で、ミルクを入れたときにコーヒーと相まって行く模様を見るのが好きなのだ。

以前はこの点が気にならなかったということは、多分この小説を読んだより後に身に付いた習慣なんだろう。

 

だから、コーヒースプーンにミルクやコーヒーの滴跡がついていないと指摘→犯人が焦る→ぼろを出す……との流れに、今だと「?」となってしまったのだった。

なぜ「ミルクを入れたがかき回さないで飲んだ」という言い訳が出てこないのだろうか、と。

 

私のような習慣の人間の方がごく稀なのだという証明なのかとも思う。

ただ、書く立場としては、ちょっと怖いな、と思った。

 

自分が稀な人間だと気付かずに、それが一般的だと思い込んで書いたもの。

それは、世間の感覚とズレてしまう。

 

たとえば、時代感。

 

現代はあらゆることがものすごいスピードで動いていて、自分が若い頃の常識はほぼ通用しない。だから若い人を主人公にした物語で時代錯誤的な明らかにおかしい状況設定をしてしまうことが、割とよくあるのである。セリフ回し、言葉遣いに至っては、次世代の協力を得ないと死語ばかり。

 

昔なら、自分がズレていても世間の価値観は割にわかりやすかった。


みんなが石原裕次郎を好きで、みんながピンクレディを歌った。みんなが出世したいし、みんなが車やマイホームを買いたい。

 

男は仕事、女は家庭とか。酒の飲めない男や料理の作れない女っておかしい、って感覚とか。

 

だから、極端な例だけど、エクレアがなぞの紛失をしたとして。


昔なら「男なら、甘いものより隣りにあった年代物のスコッチを手に取るはず」みたいな感覚があったんじゃないか。「だから犯人は女だ!」という物語にしてしまう可能性あり。時代設定はバリバリ現代にしてあるのに。


当然読者はしらけるだろう。

 

これぞまさに独りよがり。ものすごくやってしまいそうで、……怖い。


(了)

 

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かなり昔、「娘の入試を替え玉受験したパパ」という物語を書いたことがある。

 

これは、当時ニュースにもなった実際にあった事件を元にした。でもほぼフィクションで膨らませたコメディになっている。

 

だって、いいオジサンであるパパが娘の替わりに受験会場に出かけるなんて……女装も若作りも必要だし、トイレにしたってコメディ過ぎる。どう考えても無茶苦茶だろうって。

 

この物語、最後はくしゃみでバレるオチ。オッサンのくしゃみって何であんなにオッサンなんだろう、と常々思っていたことを反映。それにしたって笑える話でしかない。と思って書いたのだけれど。

 

あまり笑えない「替え玉」が、昨今横行しているらしい。

 

(以下、LINEのNHK NEWS2021/10/20 就活「替え玉受検」「ウェブテスト代行の実態」を参考にしています)


最近の就活では、エントリーシートを提出すると、テスト形式の適性検査によって絞られてから、面接に進むケースが多いという。

 

適性検査には性格検査と能力検査の2種類があるのだとか。で、能力検査は読解とか計算とか、いわゆる一般常識か基礎知識のようなものだと思われる。それを、友人や代行業者が替え玉受検する、というのである。

 

私が就職活動をしていた頃とは全く様相が違うのでピンとこないが……

 

人気企業が、多すぎる志望者を絞るためにそれらの検査をオンラインで行う傾向があり、このコロナ禍でオンラインはますます拍車がかかった。オンラインというのは割といろいろズルができる……というのは、テレワークを経験した身としては想像しやすい。

 

何だかなあ。

 

そういう能力を偽って面接に至っても、まあ端々でいろいろと本性がわかってしまうだろうと思うのだけど。

 

ただ、実際面接して自分でこの企業とは相性が悪い、などと感じ取れればご縁がなかったとしても納得は行く。その気持ちはわかる。だから面接にたどり着く前にはじかれることを避けたい、という気持ちも。

 

企業側もこの不正に感づいてはいるらしいが、対策は遅れているようで。

 

その適性検査が、入社後の配属や転勤にかかわるところもあるらしく、ミスマッチも当然起こるだろう。偽りがその後の長い会社員人生で辛い思いにもつながるかもしれない。

 

……私が昔書いた、入試をパパが替え玉、なんて笑いはどこにも出てくる余地がなさそう。

 

ではもし、この題材で物語を作るとしたら。


「シリアスなヒューマンもの」にするならそのままだから書きやすいかもしれないが、ドキュメンタリーを超えられない気がする。


敢えてブラックな笑いとして「コメディ」に料理するとか? あるいは「ファンタジー」的な要素を入れるか?


また、視点を本人にするのか、替え玉した友達にするのか、代行業者にするのか、または幽霊などの第3者にするのか。


切り込み方はいろいろありそうで、書き甲斐もありそう。

 

ところで、「受験」と「受検」。

受験は試験を受けること、

受検は検査・検定を受けること、

だとか。(デジタル大辞泉・小学館)

 

今まで「受検」をあまり使った覚えがないけれど、そういえば英検とかはそうだな。とすると、就活の適性検査もそうなるんだな、と妙なところも気になった……。

 

(了)

 
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ワクチンを打った後発熱し、横になっても眠れない。寝入るために本が必要な私だけど、具合が悪いときにはちょっとライトな漫画を選ぶ。

 

今回は「ガラスの仮面」。長年何度も読み込んだせいで疲れず浸れるやつである。

 

これは知らない人はいないだろう演劇大河ロマン。演技の天才少女北島マヤが師匠月影千草のもと、ライバルの姫川亜弓、影から支える芸能社社長速水真澄などと共に、演劇を極めていく物語である。未だ完結していない。

 

私が持っているのは文庫20巻までで、今は27巻までが販売されているらしい。

 

とにかくこの話は読み始めると止まらないので、しかも長いので、普段は手を出さないようにしていたのだけど、熱があるんだから仕方ないよね、と言い訳しながら引っ張り出した。序盤のヘレン・ケラー辺りで熱は下がってしまったけど、そんなことはもうどうでもいい。

 

何十回となく読んだくせに、何度でもハマる。先がわかっていても、いやわかっているからこそあのシーンを読みたい、あのエピソードまで進みたい、とページをめくる手が止まらなくなるのだ。

 

この話が面白いのは、一見平凡なマヤが、あれこれ出てくる障害や意地悪を、その天才性で小気味よくひっくり返すところだと思う。

 

元々、作者の美内すずえさんは、2巻くらいで終わらせる予定だったということ。その当初から登場キャラは基本的に変わっていない。それを、劇中劇が変わっていくだけでこんなに長く読者を引き込み続けるというのは、美内さんこそ天才じゃないかと思う。

 

私が一番好きなのは、マヤが芸能界を失脚したときのエピソード。

 

マヤを追い落とすことを画策した乙部のりえという少女を、ライバルのはずの亜弓さんがコテンパンに打ちのめすのだ。それも舞台の上で正面から実力の差を見せつけるという方法で。

 

いやあ、最初の頃は美人でサラブレッドでちやほやされるお嬢様に描かれていたので、ちっとも好きにはなれなかったけど。この辺りから俄然ファンが激増したんじゃないかと思う。

 

誰もがマヤを見限る中、亜弓さんだけがマヤの才能と情熱を信じ、それを卑怯な手段で潰そうとした敵を蹴散らした。何て情に厚く気高く素敵な人なんだろうって。

 

今、ようやく紅天女の資格を得られる舞台「忘れられた荒野」の稽古の場面まで読み進んだところ。一気読みすると、40年以上の月日が経っているのだなあ、と絵柄の変化からも感じ取れる。

 

それで、紅天女はマヤと亜弓さんのどちらが手にするんでしょうか……。そろそろ結末が知りたい。長いことずっと見守り続けていたファン共通の切実な願いだと思う。

 

(了)

 
 
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日本ハムの斎藤佑樹投手が現役引退を発表した。33歳……ハンカチ王子もそんな年になったかと、年月の早さを思う。

 

一番インパクトあったのは、やっぱり2006年の夏の甲子園、早実VS駒大苫小牧。決勝で田中のマー君と投げ合い、延長15回で決着つかず翌日再試合。最後はマー君を三振に取って優勝したシーンは何度ニュースで流されたことか。

 

高校野球と言えば、汗まみれ、涙だだ洩れ、泥だらけ、のようなイメージがある。

その中で、彼がポケットからハンカチを取り出し汗を拭く姿は新鮮だった。本人がイケメンで色白なせいもあって、品や清潔感が漂った。

 

あの頃は、マー君の方が悪役だった。最後にマー君から三振を取って快哉を叫んだ人の方が多かったのではと想像する。(今やマー君は大投手好青年のイメージが定着してますけどね)

 

早大に進み、その間も人気があって、随時報道されていた。私自身、池袋のレストランで「今日佑ちゃんの試合見てきちゃった」としゃべる女子グループにすれ違ったこともあった。

 

日ハムに入った後の初勝利のことも覚えている。

私はロッテファンなので、「やられた……」というロッテ戦だった。

 

まああまりに人気があったので、やられたくなくて、その初回にロッテが3点取って「どうだ、見たかプロを」と思っていた矢先、ロッテは四球を3つ出して満塁ホームランを打たれて逆転されたという……何とも悔しい、いや「持ってる」ことをまざまざ見せつけられたデビュー戦だった。

 

「ハンカチ王子」「持ってる」で2度も流行語大賞に関わったり、とにかく年中マスコミをにぎわせていた。


でも、怪我もあって、結局はプロ11年で通算15勝、と寂しい成績。なのに常に騒がれている様子が、気の毒にも思えた。

 

とあるバラエティで、インタビューに「『持ってる』なんて言わなきゃよかった」と、若い頃のことを答えていた佑ちゃんに胸が痛んだ。高校時代から騒がれ過ぎて、いろいろと判断基準がわからなくなっていたところもあると思う。

 

うろ覚えだけれど、以前何かで読んだ、江川卓さんが言っていたこと。

彼はプロ入りのときにゴチャゴチャしたが、20歳そこそこの若さゆえ大人の言うことに乗ってしまった、というような話だった。

それと同様、佑ちゃんも振り回されてしまった感が否めないなあ、と思う。

 

たぶん、プロでハンカチ王子VSマー君を見たい、と思っていた人は多いはず。私も待っていたけれど、もう叶わない……残念。

 

でも33歳、まだまだ若い。これから別世界でのご活躍を祈りたいと思います。


(了)

 

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出版社に漫画の原作を「持ち込み」していた時期がある。

 

「持ち込み」とは、例えば「私は元看護師なので医療ものがリアルに書けます」といった企画でもよいし、書きあげたシナリオなり原稿なりの形になっている読み物として面白いとアピールできるものでもいい。

 

事前に連絡を入れると、プロの編集者さんが時間を取って読んでくれる。アドバイスもくれる。うまくいけばその雑誌に掲載される可能性もある。

 

という「持ち込み」だけれど、これが雑誌によってかなり反応が違うと思い知らされたことがあった。

 

当時、漫画原作コンクールを募集している雑誌社が結構あった。それが縁で「持ち込み」へと進む。


その頃、私は女性誌と男性誌、どちらのコンクールでも佳作にひっかかった。それも同じシリーズとして書いた違う話で、だった。

 

内容は、女性が主人公だけれど女性ウケしないとされた題材だった。それが壁になり、先に受賞した女性誌ではその話のシリーズ化は難しいと言われた。


ので、男性漫画誌にそのシリーズの一つとして新たに書いたものを応募してみたところ、受賞できたわけである。

 

で、その男性誌でそのシリーズをやりたいと売り込んだら、今度はそれは男性にウケないと言われた。


なぜなら、主人公の女性が「かわいくない」から、と。

 

自分としては、この「かわいくない」ところがこのシリーズの売りで、キャラ的に肝で、だからストーリーが展開していくのだと思っていて、だからこの「かわいくない」ところは譲れなかった。


結果、男性誌でもボツ。

 

男性漫画誌は当然ながらターゲットが男性であり、男性のためにある雑誌。世の中の多くの男性は「かわいい」女性を求めているのだと、このとき思い知った。

 

では「かわいい」とはどういうことなのか。


そのとき読んでくれた編集者さんはとても親切で、ちゃんと答えてくれた。

「『一生懸命』ということだよ」と。

 

女の子が一生懸命恋をする。一生懸命追いかけてくる。一生懸命励ます。一生懸命応援する。とまあ、こういうことらしかった。

 

私が売り込みたかったそのシリーズの女主人公は、ひねくれていた。相手を応援したくてもきつい言い方でしかできない。励ますのも逆に叩きのめすような言葉で鼓舞するキャラ。仕事には真面目だけど世の中を斜に見ていて素直ではない。

 

明らかに需要と違った。

「見るからに一生懸命で必死で駆け寄ってくるような女の子がいいね」と言われ、ケッと思ってしまったのだった。

 

今思えば。

各県知事とかお国の代表がテレビに露出する機会が激増したこのご時世に思えば。


女性だろうがそうでなかろうが、一生懸命さが伝わる人に好意を持つ気持ちがよくわかる。同じことを言っていても紙を読むだけなのと一生懸命必死で考えた末なのとは違うとわかるから。


一生懸命、大事。


世の中を斜に見るような女の子でも、どこかにちょっとでも「見るからに一生懸命」な要素のあるキャラ。

そういうのを考えてみればよかったんじゃないか、と今更ながら思うのだった。

 

(了)

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読書体力の低下、という話を聞いたことがある。


読書好きだったのに、何行かを読み飛ばすことが多くなり、内容もなかなか頭に入ってこなくなる、という。


自分もその傾向が最近顕著にあって、困ったな、と思っていたとき、そういう人が他にもいることにちょっと安心した、というわけで。

「読書体力」(19/9/8)

 

同じように(同じかどうかはわからないけど)、何年か前から書き飛ばすことも増えてきた。手書きで何かを書くときに、一文字二文字飛ばしてしまうのである。

 

例えば「もねちゃんがふるさとにかえる」と書こうとして、「もねちゃん」が「もねやん」になったり(「ち」が飛んでいる)、「ふるさとに」が「ふるさとか」(「に」を飛ばして次の「かえる」の「か」を書いている)とか。

 

気持ちが逸るのか、物事の先を急ぎすぎなのか。

 

「書く」ことに関しては、私の場合、かれこれ30年以上かけて、ワープロからパソコンやスマホに変わるも、書く=打ち込む、という形が、手書きを侵略していった。今や比率として9:1くらいになっていると思う。

 

筆記用具を持って手で書くのは、下書きやメモばかり。だからかなり雑で適当だ。

 

その下書きメモ書きは、本当に汚くて、後から読み直してもほぼ読めない。買い物リストなんか、スーパーで何のことかわからずに立ち尽くすこともある。

 

義務教育くらいまでは、「字は丁寧に書きなさい」と教えられ、素直にそうしていたと思う。書道も習っていたから、字をきれいに書くことを楽しんでもいた。

 

今じゃ年賀状に添える「一言」くらいしか、字に対する緊張感というか丁寧さを持って向き合っていない気がする。う~ん、ゴメンナサイと言えばいいのか……。

 

そういう環境や気持ちの面の他に、体力の低下も原因なのかなあと思う。

 

パソコンのキーを叩く方が、文字を書くより速い。「考えながら打つ」ことは、頭と指が同じスピードでできている気がする。


でも「考えながら書く」のは、書く方が遅い。最近は手や指が固くなって素早く書けず、思いや気持ちの方が先に行っちゃうのだ。結果、手が追いつかなくて、頭で今思っていることを書くと、何文字かを書き飛ばす。

 

というような原理なのかと分析している。

 

でもそんな現象、他の人から聞いたことがない。こんな分析、自分だけどっか退化してきているのかも、との不安を打ち消すためだけのムダな努力かもしれない……。

 

(了)

 

 

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