読書体力(19/9/8) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

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日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

  ツイッターを眺めていたら、「読書体力」なる言葉が流れてきた。

 

 長文が読めない。目が滑る。内容が頭に入ってこない。元々読書好きだった方々の、本が読めなくなった嘆き。「読書体力」の低下だという。

 産後にそうなった方が多かったが、うつ病や老化でもあるとのこと。

 

 これだ。

 

 私も年々感じていたこと。

 産後でもなく、たぶんうつ病でもないので、おそらく最後のやつ。

 

 若い頃は一晩で1冊などはざらだった。特に学生のときの試験前になると(←×)めっちゃくちゃページが進んだ。漫画なら1日20冊、なんてこともあった。

 

 それが、今や字面を追いかけてはいるものの、どんな話か頭に入ってこないのが常。気付くと10行も20行も読み飛ばしていることもある。しばらくしてから、何でこういう展開になってるのかわからず、前に戻って読み返し、それを一度や二度でない回数繰り返して初めて内容を把握。以前の何倍もの時間がかかるわけで、面倒になって途中で放り出すことも増えた。

 

 私の場合、「読む」ではなく「聞く」ならこういったことは昔からあった。なのであまり深くは考えていなかったが……まさに老化による「読書体力」の低下、というやつではないか?

 

 主人公と一緒に冒険や謎解きや不思議な世界を体験する。物語のそれが好きだったのに、いつのまにかスンナリそっちへ行けなくなっていたのだった。気分転換・癒し・ストレス解消だったはずなのに、そこにたどり着くまでにストレスがたまる。当然、ノンフィクションやハウツー本にしても理解力が相当落ちている。

 

 思い起こせば、海外の映画を観るとき、私は断然字幕派だった。その役者さんの生の声が聞きたいからである。けれど最近は吹き替えばかり。字幕を追っていると画面に集中できないのだ。字を読むことが遅くなっている。字の内容を理解する力が衰えている。

 

 それでも寝る前には本を読まないと落ち着かず、手には取る。必ず章の区切りまで読んで栞を挟んだ昔と違い、12ページで寝落ち。どこまで読んだかもわからなくなって、翌日またさかのぼり、1冊読むのに一体何日かかってるんだか。

 

 読書は大体寝転んで読むスタイルだった。けれど最近はうつ伏せで読み続けるのが辛い。すぐに背中や腰に来る。それで横向けや仰向けで読むのだが、これが危険。こないだなど、ウトウトしたらハードカバーが落ちてきて、危うく顔面打撲するところだった。

 

 そんな読者だというのに、書くときは結構不親切な私かもしれない。なるたけ最小限の言葉で伝えたい。行間からこちらの意図を想像してもらいたい、などというスタンスで書いているのだから。

 

 文字で伝える難しさは痛感していたけれど、読み手の「読書体力」というものにも配慮したいなあ、と思う年頃のようである。

 

                        (了)

 

 

 

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