石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

パソコンを新調して、とりあえずのセットアップを終え、必要最小限の作業はできるようになった。

けれどいろいろ細かい不備が残っていて、追々設定し直して行こう、とまあ我慢しながら使っている。

 

という最中に、そういえばスマホを機種変しないと料金が上がる期限が8月だった、と気づいた。

で、とにかくスマホ屋に相談しに行こうと出向いた。

 

ていうか、スマホって、なんであんなに一つ一つにえらく時間がかかるんでしょーか! 単に機種を変えて契約をし直すだけだというのに。

 

これまでの契約にほぼ則って、向こうのお勧めのプランに素直に乗って、そのプランだとついでにデータ移行もしてくれるというのでお願いして、

……最初に席について支払いの段になるまでに3時間。


いやその段階で、当然データ移行まで終わったんだよね、と思いきや、「このあと移行に1時間くらい頂くので一旦外出されますか?」と聞かれて倒れそうになった。

 

で、その支払いの時点で何か問題が生じたらしく、システムを確認したり、どこかの部署へ連絡を取って指示を仰いだり……とかやってて延々待たされ、もう口をきく元気もなくなった。

 

担当してくれたお兄さんは、デキる方だったようで、それが災い、隣とか隣の隣とかのブースの若手担当者がちょいちょい「〇〇ってどうでしたっけ」「××はできるんでしょうか」とか聞きに来る。

そのたびこちらの作業が中断され、しかも大事なデータを覗いているところなのに大丈夫か、と心配になり……。


いや、スキル同じにしといてよ、受付の人みんな。

 

そして新旧スマホを預けて一旦帰宅。

スマホが手元にないというのは心許ない。

で、連絡はイエ電に。早く鳴ってくれ、と願うも沈黙が続き、とうとうこちらから電話すると「あとちょっとで終わる」とのこと。で、すぐに出かけてちょうどいい頃合い、新旧スマホ、ゲット。

 

けどもう、そこまででクタクタになり、その後美味しいコーヒーとソフトクリームを奮発して疲労を鎮めた。

 

が、データ移行は終わったものの、IDとパスを入れないと作動できないアプリは全部自分でやり直さなくてはならない。

これがもう、めっちゃ面倒で。


なるべくいちいちログオフするようにはしていたが、それでもつなぎっぱなしだったアプリの多いことったら……


このアプリのIDとパスって何だったっけ、こっちはどうだっけ、と確認するだけでゲッソリ、これだったっけ? と入れてみてログインできずだとグッタリ。

 

その上、LINEのトークが一部消えていた。

結構前のやり取りを見返すこともあるので、再度スマホ屋に出向き、直してもらった……。


何かもう、疲れ果てました。

 

何もパソコン新調の時期と被らなくてもいいのに。

ITって、ないと不便だけど、あると滅茶苦茶疲弊する、とも思う。

 

(了)

 

 

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それまで反応速度も素早く、画像も美しく、快適に使っていたパソコン。

まだたった2年半しか使っていなかった。

私の中ではいまだ「新パソコン」というイメージのそれが、「デバイスに問題があります」とのエラーを出すだけで、ウィンドウズ立ち上げを拒否。

 

どうにもならなくて修理センターへ送ることになったところまでが前回。

パソコンお亡くなりか~不具合は伝染する?

 

 

 

持ち込み不可とのことなので、指定した日に運送会社の人がやって来てその場で梱包、持って行ってくれた。


そして、修理センターから「入荷前」「修理中」「診断結果」との3つのメールをもらい、予想通りの結果に。


つまり、事前に宣告されていた通り、SSDの故障でありそれを交換するしかないと。

そしてその見積もりが、12万強!

 

万が一にも、埃が悪さしてただけで取っ払ったらOKでした、みたいな軽傷ですまないかなあ、との期待もむなしく(T_T)


これはもう、修理交換をお断りして、新パソコンを買う選択をしよう、と決意。

それでも送料・診断料込みで1万以上かかったが仕方なし、と割り切った。

 

そんな最悪の事態を想定し(そうならないよう祈っていたが)、目星をつけていたパソコンを買いに行った。


冷蔵庫の時と同じで、もう吟味する余裕もなく、現物があって修理費と大して変わらない値段のもの、というのが最優先事項。

 

なんか、楽しくもウキウキわくわくもなく。ため息しか出ない。


それに加えて酷暑続きの毎日。買いに行くのもセットアップするのも、気力体力が不足気味。せめて壊れたのがもう少し涼しい時期だったらと恨めしく思ったり。

 

で、とにかく買いました。

今まで使ったことのないメーカーなので、多少戸惑いつつも、ウイルスバスターを入れ、メール設定をし、個人用のファイルをバックアップからコピー。

 

その最低限の作業を乗り越え、使い始めた新パソコン。

新たに細々問題が発生するも、まあ暑いうちはそれらは先送りすると決めた。ふう。

 

でも落ち着けばやっぱり嬉しい新パソコン。

 

そうこうするうちに、 SSDのぶっ壊れた前パソコンが戻ってきた。

ちょっとだけでも立ち上がってくれたら、デスクトップやメールやエッジのお気に入りとかをバックアップしたいなあ……と思いつつ、これまで油断して放っておいた自分を殴りたい気分でいる。

 

懲りたので、とりあえずはメール設定をPOPからIMAPに変えた。これまでその違いすら分かっていなかった自分もまた別途殴りたい。

 

今度のパソコンは、せめて減価償却年数くらいはもってほしいなと祈りつつ。

 

(了)

 

 

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  エブリスタ

 

プロ野球、8/4のロッテVS西武戦。

 

9回表、2点リードの場面で投手交代が告げられた途端、客席からは爆発かと思うような大歓声が沸いた。


いつもならここは現クローザーに座る横山投手の出番だが、ロッテファンならこの尋常ならぬどよめきで益田直也投手の登場だとわかる。

 

去年、名球界入りの条件である250Sまであと2つまで来ていたのに不調が続き、今年はすでに1セーブを挙げるも、本人もファンもじりじりしつつこの日を待っていた。

 

2011年の入団以来、セットアッパー、守護神とフル稼働で、今回の250セーブ達成もすごいのだが、ホールドも実に176も挙げている。精神的にも体力的にも人一倍頑丈で強くなければとてもできない記録だと思う。

 

正直言って、近年の益田投手は、試合を壊してしまうことも何度かあり、もうセーブシチュエーションで投げることは難しいのかな、と個人的には懸念していた時期もある。

ただ、ロッテにとっては長年の功労者であり、尊敬に値するし、若いチームにおいて頼りになる先輩であることは間違いなかった。

 

この日は8球での3者凡退、記録達成記念にふさわしい締めだった。

心からおめでとうございます、これまでありがとう、と何度でも叫びたい。

 

それから、この試合では珍しい選手にホームランが出た。

 

小川龍成選手。今年ファン投票1位でオールスターにも選ばれた、主にそのセカンドの守備が評価されている小兵の選手。

 

最近はすっかりスタメンに定着したが、ちょっと前まではネームバリューがある選手に押し出されることが多く、守備固めやバント要員というイメージだった。

 

でも、「俺はこうやってレギュラーを取っていくんだ!」という、細かい好プレーが多かった。

 

印象的なのは2024年に2アウト満塁からサヨナラスクイズを決めたこと。

後から、「彼はいつもああいうバント練習をずっとやっている」というレポートを読み、自分はどうやったら試合で役に立てるのか、と頭を使える選手だと知った。

 

体もそう大きくなく、そんな小技を売りにしているので、この日ライトスタンドに叩き込んだホームランには仰天した。

そう、最近は守備だけじゃなく、バッティングも強い打球が多くなっていたけど、ごめん、ホームランは想像していなかった。

4年ぶり2本目だというそんな貴重なものを見てしまって、えらく得した気分。

 

益田投手の大記録に隠れてしまったけれど、こちらも私はもろ手を挙げて喜んでいます。


 

(了)

 

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 突然の訃報を、ちょっと受け止めきれずにいる。

ちょうど、東野さんの初期の頃の「ある閉ざされた雪の山荘で」「宿命」を読み返していたところだった。

 

東野さんの小説との出会いは、もう30年以上前になるかと思う。

私は不本意にも仕事も辞め、知らない土地に引っ越し、趣味の書店巡りくらいしかすることがなかった。

 

そんなときに「天使の耳」という目を引くタイトル、その裏表紙のあらすじに興味を持ち、買って読み始めたら止まらない。

これは元々「交通警察の夜」という、交通事故に関することをキーにしたミステリーの短編を集めたものを改題したらしい。


その「耳」の使い方が強烈だったので、またこの作者さんの文庫を探し、次に買ったのが「魔球」。

これに超ドはまり。今でも繰り返し読み返す。

昭和30年代を舞台にした球児の話で、主人公の強さと優しさが強烈に胸に迫った。あまりにもこの話が好き過ぎて、自分でシナリオ化してみたこともあるくらい。

 

それからはもう、片っ端から買い集めた。だから東野さんの文庫はほとんど持っている。

 

どの作品も、読みやすい上に先が気になるヒキ。ついついページが進んで一気読みしてしまうことも珍しくない。

そして、理系の頭脳のせいだと思うが、納得のオチまで理路整然と導いてくれる。ぼんやり不明な結末が嫌いな私は、その爽快感を求めて東野作品を読みふけった。

 

これまでの人生の読書時間のうち、恐らく半分くらいは東野作品が占めると思う。

好きな作品を挙げればキリがないが、先の2つに加え、「分身」「手紙」「むかし僕が死んだ家」「どちらかが彼女を殺した」「誰かが私を殺した」「回廊亭殺人事件」「パラレルワールドラブストーリー」……いや本当にキリがない。

 

有名な「白夜行」は、主人公の女性雪穂は好きじゃないが、相棒の亮司が危なくて強くて頭が良くてかなり好き。

長い長い年月を、実際にあった犯罪史と共に、二人の接点が全く描写されずに話が進んでいき、本当に読み応えがあった。

 

長年東野作品を読み続けてきて思うのは、初期は本格推理ものが多かったなあということ。密室とかトリックとか、緻密な構成やアイディアがすごいもの。


それが、自分の感覚では「秘密」辺りからだろうか。そういう技モノというようなところから、人間ドラマに重きを置いた感じに変わっていったように見えた。

 

ご逝去のニュースの中の過去映像で、「自分が読むのが苦手だったので、読者を飽きさせないことをいつも考えている」とおっしゃっていた。


物語を書きたい自分もそこは肝に銘じ、そして中毒とも言える読者として大好きだった東野さんのご冥福を心よりお祈りします。

 

(了)

 

 

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先日冷蔵庫が故障した↓


とある通販サイトから覚えのない請求が来た↓


他、

ウイルスバスターが突然いなくなった

スマホでよく利用する小説アプリの通知画面が500エラーで読み取れない

晴雨兼用折り畳み傘が骨折


とまあここ2週間ほどでずらずらと予想外の事態の対応に追われる時間が激増


そこへ来て今度は!


衝撃のパソコン故障!

不具合とは伝染病なのか?


2年半前に買ったパソコン、それはそれは反応も速く使い勝手もよく、かなり気分良く利用していた。

マメに掃除し、落としたりもないし、使うのはせいぜい1日2、3時間で、むちゃくちゃな使い方をしたわけでもない。

大事にしていた。


それが急に、ワードの漢字変換の途中で止まったまま動かなくなったと思ったら、「このデバイスに問題があります。再立ち上げします」とのメッセージだけの黒い画面になり、待っていればセットアップ画面に移動してしまった。


これをどう処理していいのかわからず、とりあえず電源ボタン長押しで強制終了した。


すぐにサポートセンターに電話。でも、そこの対応員が何かしようにも立ち上がらなくなってしまったので、指示のしようがないそうで修理センターに回すことになった。


そちらのお兄さんに状況を説明すると、「 SSD の故障ではないか? 修理受付し切り分け診断し、その場合SSD の交換となりますが送料工賃含めて12万は下らないでしょう」と言われ愕然とした。


そして、 SSD 交換となると全ての中身が消え、最初から、つまりオフィスのセットアップからウイルスバスターや使用アプリのインストールなど全部をやり直さなくてはならないという。


……え、それって新しいパソコン買った方が良くない? そう思って物色してみたら13、4万で買えそうなものはある。

どっちにしても、この出費どうしてくれよう(T_T)


最低でも5年は使う気でいたこのパソコン、昨日までは普通に遅くもなく異常もなく気持ちよく使えていたお気に入りだったのに。


全ては故障診断、修理見積もり額が出るの待ち。多分、予想外に軽くて安く済む、とかにはならないんだろうな……(絶望的)。


このところ突然振って湧いた悲劇が続き、ショック、呆然、どんより。鬱々と暗くなっている。


お酒飲んで宝塚見て寝た。


(続く!)



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先日、とあるネット通販で買い物をした。ステキなレストランでご馳走してもらう予定があり、そのお返しとしての小物を用意しようと思ったわけで。


随分久しぶりの利用だったけれど、このサイトは割と早めに届いたという記憶から、1週間前に注文、すぐに前払いして「配送をお待ちください」のメールを得た。


ここで、一般的にはカード決済するのだろうけれど、私はネットでカード番号を入れるのにめちゃくちゃ抵抗があり、未だコンビニ払い。時代遅れと言われようとも多少の不便があろうとも。


で、最近このサイトの事情が変わったのかわからないけれど、2日経っても5日経っても「配送準備」のまま。配送予定日は、ご馳走日の翌日になっていた……くう。


プライム何とか、というのを試せば、即日配送という特典があるらしく、配送状況確認のためにログインするたび、そういえば注文するときも「プライムどう?」みたいなメッセージがしつこく出たっけ。


でも私はそうそうこの通販サイトで買い物もしないし、即日配送も何ちゃらビデオも不要で興味もないので、そのたび「イイエ」をタップ。


で、注文商品が到着したのが予定日より更に1日遅れ、結局ご馳走日には間に合わず、でもまあ、後日渡すことでよしとした。


ところがどっこい。


先日「ご利用の確定 600円」というメールが、後払い決済サービスから届いた。


はあ? これ何の請求? と見れば「プライム会員」との一言が添えてある。意味がわからず、まずこの決済サービスメールは本物だろうか? と「〇〇から覚えのない請求」で検索してみた。


AIの答え通り、メールアドレスを確認したが本物っぽい。

それでその決済サービスの相談チャットで尋ねてみれば、どうもあの通販サイトの「プライム」利用料らしい。


またも「はあ?」で頭の中がいっぱいになった。


そのプライム何とかは拒否しまくったはず。だから即日配送にならず欲しい日付に間に合わなかった。

なのに何で?


どこかで「イエス」ボタンをタップしたということだろうか? でもあれほど強硬に拒否姿勢を貫いていたのに、どうも解せない。


その通販サイトにログインして会員情報を探すと……「購読」のところに「プライム会員」とあった。

何度か注文した過去にはこんなことはなかった。ということは、どこかで勝手に書き換えられた……?


怒り満面で、とにかく会員キャンセル。……これが、なかなかたどり着かないようにできている……腹立たしい。

ようやくキャンセルボタンをタップすれば、本当にいいの? いいんですか? いいんだね? と何度も聞いてくる。

いいったら、いいんだよ! と何度でも押した。


そしてようやくその会員資格を解除できるや否や、決済サービスから600円の返金のお知らせが来た。


これ、何もかもをコンビニ払いの設定にしていたからメールが来て気づくことができたけど、ひょっとしてカード引落にしていたら、気づかぬうちに支払ってしまっていたかも。

たかが600円、でも絶対取られたくない600円だ。


手数料がかかっても、コンビニまで行く労力が面倒でも、時代遅れでも。

強硬にネットでのカード決済を避けるアナログ人間でよかった、という結論でいいのだろうか……? 


(了)

 

 

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1990年アメリカのサイコスリラー映画。原作はスティーブン・キング。監督:ロブ・ライナー、出演:ジェイムズ・カーン、キャシー・ベイツ。


いやあ、この映画、トラウマになってまして。それほど怖いのに、でも何度でも観ずにはいられない。


この時代、スティーブン・キング原作の映画はすごく流行っていて私もいくつも観たものだけれど、これは特に印象的。とにかくキャシー・ベイツが怖すぎる。


あらすじは、

売れっ子小説家のポールが、雪道で事故って、それを救ったアニーはポールの小説「ミザリー」の熱狂的ファンだった。

その最新作で主人公が死んだと知るや、献身的介護をしてくれていたアニーが豹変、その展開の小説を燃やさせたり、治りかけた足をトンカチでぶっ叩いて重症に逆戻りさせたり。


看護師だっていう設定も怖い。足を折って動けないポールには看護師だけが頼りなわけで。


アニーは甘い言葉に頬を染めたと思ったら突然狂気の表情にガラッと変わり、また、過去に勤務先の病院でも殺人を犯しているようで、それも自分でスクラップ記事をファイルしている、という……どんどんその異常ぶりが明らかになっていく。


いやあ、大好きな小説が自分の思い通りの展開にならないからって、あんなに逆上するか? 

いやそもそも、その作者がカンヅメに来ていると知って側まで来て見守っていたというところからして不気味。


だからこそ誰も来ない雪道の事故からポールは命拾いしたけれど、、、

ラストに彼が言っているように、思い出したくもない人生最悪の経験だろう。


でも昨今は現実にも、こんな映画にビックリしない、みたいな事件も起こっているので、「好きすぎて滅」ってやつにならないよう、「推し」活動もほどほどに、と思ったり。


この狂気の看護師アニーをキャシー・ベイツが怪演、もう怖すぎて逆に目が離せない。第63回アカデミー主演女優賞だそうで、納得の強烈なインパクト。


この印象があまりに強かったので、彼女が「タイタニック」に出て来た時はドキドキしてしまったが、いい人だった……。


今更説明するまでもないけれども、夏の暑さにちょっと冷んやりしたいと思ったときには、ちょうどよく寒々とする映画かもしれない。

 

(了)

 

 

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冷たい飲み物が欲しくなる季節。

冷蔵庫から何度も麦茶を取り出す中で、突然体感。

 

あれ? 冷たくないぞ。缶ビールをプシュッと開ければこれも生ぬるい。

 

そのうち、刻んで冷凍保存していた野菜類がビチョビチョになり、製氷器の中は氷水に、マーガリンはどろ〜ん。

 

台風の予報があり、それに備えて食料を山ほど買い込んだ矢先のことだった。

 

これはまずいぞ、と、設置場所の寸法を測るや否や、家電量販店へ駆けつけた。

洗濯機やテレビなど、他の家電ならそこそこ待てるが、冷蔵庫は緊急である。

 

ほぼ同じ大きさの、在庫があって最も早く配送できそうなものに即決、即買い。

 

本当は色味や蓋ポケットの幅や中の仕切りとかどこそこメーカーの新機能✨など……いろいろ検討項目はあったと思うけど、そういう精神状態じゃなかった。とにかく今入っている食材をなるたけ早く冷やしたい、ダメになる前に。との思いしかなく。

 

それでも配送は最短で翌々日。しかも時間指定不可とのことでその日一日全ての予定をキャンセル。

 

まだ冷凍室はまだやんわり冷えていたので、外に出すよりはとそこに中身を全部移す。

でも時間の経過とともに、徐々に製氷器はプールになっていき、カチカチだった肉類もぼちぼち解凍されてきて。

刻々と食材が傷んでゆく恐怖に蝕まれていく。このストレスは並大抵じゃない。他のことが手につかず、圧迫感は右肩上がり。

 

ようやく到着の連絡をもらうや否や、アウトドア用のアイスボックスに保冷剤と共に食材を移す。

設置してすぐに電気を通してもらったものの、冷えるまでは4~5時間かかるとのこと。

救いは、バカみたいな量の保冷剤が溜まっていたこと。それがまだ半冷凍状態だったこと。

 

それで、取り敢えず解凍しかけの肉類全てに火を入れて料理してしまったが、卵、牛乳はどうしよう……と寿命を検索してみると、牛乳は20〜25℃では1〜2時間、卵は夏場の常温で2週間とあったので、牛乳のみ廃棄。

 

調べてみれば、冷蔵庫の寿命は一般的に8年~12年、メーカーの部品保有期間が9年、国税庁の定める耐用年数は6年だそうな(ノジマHPより)。

 

旧冷蔵庫、いつ買ったのか正確には覚えていないが、15年以上経つのは確か。だから買い替え時ではあるのだろう。でも急にオダブツになるのは金銭的にも精神的にもダメージが大きかった。

 

旧冷蔵庫をどけたとき、その跡の埃や塵のすごかったこと……ハウスダストがぶり返すかと思った。そのお掃除や中身の入れ替えに精魂尽き果て、ぐったり。以前よりかなり中が狭いことに今更気づいて、がっくり。

 

ただ。

冷蔵庫が冷えている。入っているものがちゃんと冷たい。

それがこれほど幸せだと思ったことはない。

 

(了)

 

 

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主に投稿しているウエブ小説用に書きためた短編小説がたくさんあるので、ちょいちょい転用して枚数に合う外部コンクールに応募している。

 

その際、シナリオコンクールに、となると、形式を変えなくちゃならない。形式だけじゃなく、書き方も小説とは変わってくる。なので中身は出来上がっていても、手直しは結構大変。

 

物語の作り方の基礎を、私は最初にシナリオ学校で教わった。シナリオには独特の決まり事もあるので、さて小説を書いてみようとしたとき、言葉の選び方とかセリフの量だとか感情の表し方の違いに戸惑った。

 

例えば、紅葉のことを書くとする。

シナリオだと、ト書きに「門を覆う真っ赤な紅葉」。これに「ヤダなあ」とのセリフと「彼は足を一歩踏み出しては後退りを繰り返す」とかのト書きを加えて、不安で後ろ向きな気分を表わす。


けれど小説なら、地の文で「冬の訪れを予感させるような毒づいた色の紅葉に門を入ることを拒否されたように思った」とかなんとか、さらっと一文でその人物の気持ちまで突っ込むことができてしまう。

 

シナリオのト書きには感情を入れない。あくまで「設計図」だから。どんな場所で誰がどんな言動をして何が起こるか。それだけを書く。

 

だからそこにある感情やその後の変化は、セリフや表情や行動で示さなくてはならない。


もう一つ例えれば、小説ならば「彼は彼女を嫌いになり距離を置いた」の1行で表せるものが、シナリオだといくつものシーン、人物、会話でそれを具体的に示さなくてはならないということで。

(ただ、小説でも具体的な言動で表す方が読み手の頭に入ると思うので、いつもベタな一文で説明終わり、というわけでもなく。自由度が高いというか)。

 

で、シナリオの場合でも、直接的に「俺は彼女を嫌いになったから別れる」と言わせてもいいのだが、そういうのは「説明ゼリフ」と呼ばれ、よろしくないとされる。

でもト書きには事実しか書けないから、セリフで視聴者にわからせたい、でも説明ゼリフはダメ、となると。

 

彼女のいる場所に近づかない、彼女とコンタクトを取らない、彼女の好きだった食べ物が苦手になる。そんなエピソードを3つくらい作る。


つまり「大勢の友だちの輪から出ない」「目を逸らす」「メロンを見て吐き気をもよおす」等の客観的な行動を表すト書きと、「どうしたんだ?」「自然消滅するつもりなんだよ」等の友だちとの会話なんかで説明することになる。

(3つというのはあくまで自分の場合で、好みの問題です)。

 

だから勢い、シナリオはセリフの割合が多くなる。ある小説家の方に、小説はセリフ3割・文は7割、と言われたこともある。たぶんシナリオは逆。

 

今、小説をシナリオに直して応募しようとしているので、その7割をひっくり返して、感情表現の入っていた小説的文章を事実のみのト書きとセリフだけでわかるように書き換え中。


……正直、嫌になってきている。

 

自分の肌感覚では、シナリオは小説の枚数×1.5倍くらいになるかなあと。


挑戦するのは50枚以上という既定のシナリオコンクール、応募したい手元の小説は29枚。計算すると43,4枚にしかならず、微妙に足りない感じ。

 

その枚数合わせがまた結構大変で、何でこんな面倒なことをやっているのかと思う。

でもやめられないのが性分になってしまっている。

 

(了)

 

 

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小説にしてもドラマシナリオにしても、「必要最小限」の文で伝えたい、というのが自分の望み。

 

ドラマの視聴者として「そんなに何でもかんでもしゃべって教えてくれなくても」、小説の読者として「背景の時代や法律等の説明が長すぎて本筋が頭に入ってこない」、と思うことが多々あったからで。

 

つまりは、登場人物が誰かを一目見るその色気とか、大事な人からもらった何かを大切にするとか、そんなことでその人物の気持ちは視聴者に伝わる。やたらにセリフで説明しなくても。というより、ドラマなら絵面でわかるように書かれているものが好き。


小説なら、時代背景やムツカシイ法律等は、どれだけ登場人物の視点で使えるかにかかっている……と自分は思っている。それがその人物の行動や感情の邪魔にならないラインかな、と。

 

でも、ならばどれだけ文章を削ることができるだろうか、と小説を書くたびに思う。

削り過ぎると視聴者や読者に通じない。

 

昔自分で書いたものを例に取ると、ラストに主人公が定期入れを落とす、というシーンを入れた。そこには大事に誰だかの写真が入っていた。どんなストーリーだったのかはきれいさっぱり忘れてしまったが、主人公はラストまでずっとその人物を大切に思っていた……ということを表したかったのは覚えている。

 

それを、わざとらしく定期入れをクローズアップするとか、落ちた定期入れには○さんの写真が入っていた、とか。そんな風に直接的には書きたくなくて、さんざん悩んだのである。


結局、何かが落ちて鈴の音が響いた。主人公がそれを慌てて拾った。

と、ただそれだけの描写にした。

 

これが、後から自分で読んでみたら、全く何が何やら。何を落としたのか、それがどうした、だから何、と意味不明。ならばその一文、要りますか、とまで思った。

 

そんな風に削り過ぎて読み取らせることができなければ、ただの不親切な言葉足らずの下手くそな文章でしかない。

 

この加減が難しくて、それからウン十年経った今でも書くたびに迷う。

感情をどこまで言葉にするべきか。背景や物事をどれだけ説明するべきか。

 

どこまで書くべきか、どこまで書かないべきか。

 

たくさん調べたらその知識を目一杯書いてしまいたくもなるし、でもそれがストーリーの進行を止めるようなこともある。

感情については、直接的な思いをべんべんと述べると逆に裏を疑われないだろうか(これはひねくれた自分の性格)、とかも思う。

 

最低限の描写や説明で見事に伝わることを夢見ている割に、いまだ書き過ぎたり書き足りなかったり。

どの辺りが正解なのか、いつもいつも手探りです。

 

(了)

 

 

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