この前、手持ちの短編小説をシナリオ形式に書き換えてコンクール応募したことを書いた。その際、小説とシナリオの違いに結構苦労して、なかなか進まないとも↓
今回は、元々テレビ用に書いたシナリオをラジオ用に改稿して応募するつもりで、つまりシナリオ→シナリオ。だからそんなに手間もかからないだろう、と高をくくっていたが。
忘れてた。
テレビ用シナリオとラジオ用シナリオでは、かなり分量が変わってくることを。
テレビ用シナリオは、柱があって(柱とは〇で場所を示すもの)、ト書きがあってセリフがあって、こんな感じ。
〇学校
真っ暗な中、A子とB子が階段を上っていく。
A子「何も見えないよお」
B子「お化けは出やすいよねえ……」
ところが、ラジオ用シナリオは、柱がない。つまりここはどこ、という指定ができない。そして目で見えるだけのものは使えない。音で表現しなくてはラジオドラマを聴く人にわからせることができないから。つまり、先ほどのシーン一つでも、少し字数がかさむ。
SE おずおずと歩く2人分の上履きの音。つまづく。
A子「階段、段差こんなにあるって気づかなかった……夜の学校って、何も見えないよお」
B子「お化けは出やすいよねえ……」
SEとは効果音のことで、つまり登場人物の行動や場所を音とセリフだけで表現することになる。
これが結構難しい。映像なら一目見てわかる「真っ暗な学校」とか「階段を上る」を、いちいち効果音やセリフで書かないといけないので。
(個人や局によって書き方の相違はあると思う)
で、今回映像用に書いた過去作のシナリオを直してみると……72枚になってしまった! 制限枚数は55枚。これだけ減らす作業はかなりしんどくて。
まず大きなエピソードを5つくらい削った。それでもまだ60枚強。でもそのエピソードがなくなったことで齟齬がないよう直すとまた増える。
そうしていじましい努力が始まる。
行を跨いで一文字二文字という文は、何とか一行に収める言い方に変える。
長文のト書きは半分くらいに縮め、群衆の場面はセリフを言う人数を減らす。
例えば「沙也加」などの3文字の名前の人物を「瞳」とかの1文字に改名。
等々……
どうにかギリギリ55枚になりました……。
よく、多めに書いて削る方が密度が濃くなって良いものになると言われるけど。ちょっと今回はしんどすぎる削除作業でした……
(了)
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