「100回読み直せ」
これは、小説やシナリオの公募に応募する際、出す前に必ずそうしろと、物書き講座の講師の方に言われた言葉。
その私なりの解釈が以下の3点。
①誤字脱字。これがあると、審査員……というより、最初に下読みしてくれる方の時点で早々に読む気を失くされてしまう。「見直しもしないのか」という悪印象も持たれる。
②辻褄。小さな齟齬でもそこに引っかかられてしまうと、メインの大事なエピソードなどが読み手の頭に残らない。
③表現のまどろっこしさや重複。一つの文章が長すぎたり、意図せず同じ言い方が繰り返されたり。いくらテーマが素晴らしくても伝わりにくい。
ということをチェックしろ、と。
公募に出す出さないは別にしても、読んでくれる人のことを考えて書かないと×、ということなんだろう。
もちろん、自分だけで完結するなら全然構わないけど、多分物語を創る人は、誰かしら読み手に向けて書いているのだろうと思うので。
で、いつも私の頭にはこの「100回読み直せ」があるのだけど、正直本当に100回読み直すのはとっても大変。
公募には締め切りがあるので、ひどい場合はその当日にようやく書き上がったりすることもあるし(この場合は私は応募はあきらめる)。
更に、この講師の方はこうもおっしゃっていた。「読み直すなら最低1日は空けて」と。
これの私なりの解釈は、「客観的に読むため」。
1日どころか、何年も経ってから過去作を読み直すことがある。
するとまあ、誤字脱字、齟齬、長文重複出るわ出るわ。
ストーリーすら忘れているので、意外性があって「お?」と感心したりすることもあれば、「ダメだこりゃ」と一瞬でわかるものも。
でも、この2つのアドバイスは、時間短縮できるとも思っている。
それは、他人に読んでもらうこと。
要するに、100回読み直すのも、時間を置くのも、自分では気付かないミスを見つけるため。
物語を書いているときには、のめり込んで視野が狭くなっているので、つまらないミスを、結構、というかかなりの確率で起こしつつ気付かない。
ただ、喜んですぐに読んでくれる人が側にいればいいけど。誰だって大体は忙しいし、長編になったりすると読むのもそれなりに時間を取らせてしまうわけで、遠慮や心苦しさもある。
だから自分でやるしかないとなると、「100回読み直せ」「最低1日空けて」なのである。
でも、そうやって推敲し始めると、何度でもいつまでもどこどこまでも直したくなる。どんな短編であっても、自分なりの及第点に至ることにさえ、長い長い時間がかかるのだ。
いえ、そうでない方もたくさんいるとは思う。これはスローペースな私の場合です。
(了)






