マルトリートメントと私54.受けた報い | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

私がなぜ、自分の生育歴を振り返るようになったのかは、

マルトリートメントと私1.私の1番古い記憶

をご覧ください。

 
幼少期のまでの記事はこちら。
小学生までの記事はこちら。
中学生時代の記事はこちら。

機能不全家族の中で植え付けられた歪んだ愛情表現と、
ASD(自閉症スペクトラム)の冗談を真に受ける性質と、
愛着障害の自分への愛情に過剰に反応してしまう性質から、
自分を好きな男の子に対する対応を間違え
あまつさえ、その男の子に対し、
受けた愛情に対する恩を返そうと、
自分が所属する女子グループのTちゃんから、

「中学生で両想いになるのは早い」

と言われた私は、
小学生の頃、
学校という集団に溶け込むために、
すーちゃんに普通を教わったように、
やはり普通の中学生になるために、
私の中で普通の中学生の代表だった、
Tちゃんに言われたとおり、
"中学生で両想い"にならないように、
自分を好きな男の子を、
避けるようになりました。

私には私なりの、
自分を好きな男の子を避ける理由がありましたが、
機能不全家族の中で育った、
愛着障害とASDを併せ持った人間の思考回路など、
一般的に育ってきた中学生に分かる訳もなく、
多分、私を好きになってくれた男の子の視点で見れば、

「自分のことを好きだと言わせた上で、
誘ってきたくせに、
無視しだしたワケの分からない女」

という、
言葉だけみればビッチと呼ぶにふさわしい、
何とも嫌な女になっていたのだと思います。

最初は私に対して、

「何で避けるの?」

と聞いてきたその男の子も、
私が何も答えなかったために、
だんだん私に対して、
悪意を持ち始めたのが分かりました。

その当時の私には、
自分が受けた愛情の恩返しとして、
自分の体で返そうとしたけれど、
受け取ってもらえなかったために、

「自分を本当に好きではないのではないか?」

と思ったこと、
小学校の二の舞にならないよう、
精いっぱい普通を演じなければならず、
そのためには、

「両想いになってはいけない」

と言われた(私がそう解釈した)ことなどを、
自分を好きになってくれた男の子に、
キチンと説明出来るほど、
自分の思考や行動を理解出来ていませんでした。
(説明したからといって、私がこのような言動に至った理由を、
理解してくれる人がいるかは謎ですが)

だから、その男の子が、
私に対して嫌がらせをするようになったのは、
当然の流れ、だったのだと思います。

私はその男の子から、
ノートを書いている時に、
ワザとぶつかられるといった、
地味な嫌がらせを毎日受け続けましたが、
自分のやったことなのだからと、
ジッと耐えていました。

そして、その時の私は、
その男の子から大切にされていた時よりも、
嫌がらせを受けていた方が、
精神的にはラクだとも感じていました。

それほどその当時の私にとっては、
人に大切に扱われることは、

"分不相応で慣れないこと"

だったのです。

ただ、私1人に嫌がらせをする分には、
それで良かったのですが、
その男の子は私の所属していた、
グループの女の子達にまで、
嫌がらせをするようになってしまい、
私はグループの女の子達から、

「あなたのせいだから、何とかしてよ」

と、苦情を言われるようになってしまいました。

私はどうしようもなくて困ってしまい、
どんな顔をして会えばいいか、
分からないその男の子に対して、

「他の人に嫌がらせをするのは辞めて欲しい」

と伝え、
私のその言葉を聞いてくれたのか、
その男の子の気が済んだのかは分かりませんが、
程なくして嫌がらせは終了し、
私を大切にしてくれる人もまた、
居なくなったのでした。