マルトリートメントと私51.現れた好きな人 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

私がなぜ、自分の生育歴を振り返るようになったのかは、

マルトリートメントと私1.私の1番古い記憶

をご覧ください。

 
幼少期のまでの記事はこちら。
小学生までの記事はこちら。
中学生時代の記事はこちら。

※自分の記憶に基づいて書いているため、

事実と違っている可能性があります。
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幼い頃から父親に要らないと言われ、
母親には私の、
ASD(自閉症スペクトラム)の性質が重かったのか、


と言われ、
兄からは、


と言われていた私は、
自分の家族は敵だと思っていたため、
いつも家の中では、
自分の心をこれ以上傷つけられないように、
無愛想な仏頂面で過ごしていました。

そんな私を見て母は私を、

「全く可愛げがない子」

だといい、兄からは、

「陰気なブス」

と言われ、嫌悪されていました。

だから私は、
自分の容姿に全く自信が無かったし、
他の同級生達と違って、
こんな私に好かれたら、
相手が迷惑するだろうから、
人を好きになってはいけない、
と考えていました。

この心の裏には、
もし、自分が好きになった相手から、
気持ち悪がられてしまったら、
私の心はもう、
立ち直ることは出来ないという思いが、
隠れていました。

私にとっては、
自分が好きになった相手に、
好かれたいと願うことなどおこがましく、
嫌われないことを願うのが、
精いっぱいだったのです。

だから、相手に嫌がられてもいいように、
自分が好きだと友達に言う相手は、
自分が好きなことが相手に伝わって、
相手から嫌がられてもダメージを受けない、
どうでもいい人に設定しておく必要がありました。

自分がこの世に存在することを、
家族からも、
その他の人間からも、
肯定してもらえなかった私は、
これ以上、
他人から自分を否定されることを、
とても、とても恐れていたのです。

だから、中学校では、
自分のことを皆んなに好きになってもらえるように、
少女マンガの雑誌の主人公の友達をお手本に、
本来の自分とは違う、
明るくて少しおバカで天然な女の子を、
精いっぱい演じていました。
(主人公をお手本にすることは、自分に自信が無さ過ぎて出来ませんでした)

その甲斐が、あったのでしょうか?

私と同じクラスの中に、
自分に好意を寄せていると思われる、
男の子が発生したのです。

ASD(自閉症スペクトラム)ではあっても、
機能不全家族の中で、
愛着障害を抱えて育った私は、
人の好意にとても飢えていたがために、
自分に寄せられる好意にとても敏感でした。

今まで、
他の人間より雑に扱われることはあっても、
他の人間より大切に扱われたことの無かった私は、
その男の子が他の誰より自分を優先する態度に、
どう接していいか分かりませんでした。

その男の子が自分に好意を寄せていることを感じて、

「私を好きなんて、何て趣味の悪い男なんだ」

と、
その男の子の人を見る目の無さに、
本気で軽蔑したりしました。

あからさまな、その男の子の態度は、
私が所属しているグループの女の子達にもバレバレで、
以前、好きな男の子を捏造する時に、
私が危惧したように、
その男の子と何か話すごとに、
からかわれるようになっていました。

私が恋愛絡みで人からからかわれた時に、
リアクションの参考にしていたTちゃんは、
片想いの相手のことを、
友人にからかわれるパターンだったため、
自分を好きな相手のことで、
友人にからかわれた場面での、
リアクションの参考にするものが無くて、
私は同じグループの女子からからかわれる度に、
どういう態度を取れば良いか、
分からなくなってしまっていました。

ほかに参考に出来るリアクションが無かった私は、
結局、過去の自分の経験や感情に基づいて、
友人にからかわれる場面や、
自分に好意を寄せる男の子に対応するようになってしまい、
そして、そんな私の対応法が、
大きく間違った結果になることなど、
ASDで愛着障害があり、
人生経験も浅かった当時の私には、
全く予想することが出来なかったのでした、、、