マルトリートメントと私8.幼い私が父から言われた言葉 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

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25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

私がなぜ、自分の生育歴を振り返るようになったのかは、

前回の記事で、私と兄と母が溺れていたら、
1母、2兄、3私の順で助けると父に言われて傷ついたと書きましたが、
そんな父の発言など大したことがないくらい、
私の心を40年以上も縛っていた言葉が3つありました。

・「女の子なら要らない」

・「お前のせいで母さんは死にかけた」

・「母さんの体が悪いのはお前のせいだ」

どの言葉も父から言われた言葉だったのですが、
幼い子供が親に甘えられなくなって、自己否定に走るには、
充分な威力をもった言葉でした。

「女の子なら要らない」

は、
生まれた子供が女の子だと知った父が、
生まれた私を見て言った言葉でした。
(生まれてくるまで、性別は知らなかったようでした)

なぜ、生まれた時のことを知っているかと言えば、
私が小さい頃にお盆やお正月に親戚が集まると、
決まって出る話題だったからでした。

その言葉を聞いて、怒った私の叔母さんから、

「じゅんは私が連れて帰る」

と言われたと、お酒を飲みながら父は笑って私の前で話していました。

私は幼児に成長した以降も、
男の遊びについていけない自分に対して父から、
やはり「女の子は邪魔」と言われていたため、
父のその言葉は決して過去のものではなく、
私は全くこの言葉で笑うことは出来ず、
私はこの話題が親戚が集まった時に出るたびに、
ただ父から自分が必要とされていないことを、
再確認するばかりでした。


「お前のせいで母さんは死にかけた」

これも、私がまだ小学校に上がる前から、
父親に何度となく言われた言葉でした。

この言葉は、母が私を生んだ時に大量に出血して、
父が自分の体の血の半分以上を母に輸血して、
母を助けた為に言われ続けていたのですが、

この逸話は全部、父の嘘だったということが、
40年後に分かりました。
(詳細は40年後に分かった父の嘘をご覧ください)

そして、 

「母さんの体が悪いのはお前のせいだ」

という父の発言については、
私を生んだことが原因で母の体が悪くなったと父に言われ、
さらに幼い私が、母の膝に乗りたがる甘えん坊だったため、
母の膝は水が溜まるほどに悪くなったのだと父から責められた私は、
大好きだった母の膝に乗ることが出来なくなり、
母に甘えることも出来なくなったのですが、、、

これも全部、父の嘘でした。

母の体が悪くなったのは、若い頃に無理して農作業に従事していたからであり、
母の膝に水が溜まるようになったのは、
幼い私が甘えて母の膝に乗っていたからではなく、
母がリウマチだったからでした。
(母の膝の話は、20歳で自殺未遂をした私に会いにきた母に、
私が母の膝を悪くしたと父に責められていたことを初めて話した時に、
父の嘘だったことが発覚しました)

父が私を要らないと言った発言は本当のことでしたが、
あと2つの母に関することについては、全くの嘘でした。

父は1年前に亡くなっているので、いったいどんな真意があって、
幼い自分の子供の心に、こんな傷が残る嘘の発言を、
繰り返し聞かせていたのかは分かりません。
(ただ、もし生きていたとしても、父からまともな返答は無かったと思います)

小学校に上がる前の子供には、
とても受け止められない言葉ばかりでした。

私はずっと、自分がなぜこの世界にいるのか分からずに、
いつからか自然と、消えることを願うようになりました、、、